【読書メモ】『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ 著)
▶今回の書評本『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ 著)
・『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』
・ハック大学 ぺそ 著
・アスコム
▶読書メモ
1.説明下手な人にありがちな4つの特徴
「相手が聞きたいこと」を考えず「自分が伝えたいこと」だけ話す
「相手」×「目的」
良い説明は「プラスが得られる」「マイナスが埋まる」毎回同じ人にダメ出しされているのに攻略法を考えない。
自分が理解しきれていないことを説明しようとする
考えていないから言葉にならないし、意見がない。説明の技術を熱心に学ぶけど、実践しない。
学び→練習→フィードバック。
2.「結局、何が言いたいの?」と言われなくなる方法
説明の4ステップはPREP法
「事実」と「自分の解釈」を分ける
「改善」「注視」「検討」を使わず、数字・具体で話す。
専門用語を使わない。「数字」を使いこなす。
前例のない仕事では「仮説思考」
仮説思考では適切なデータがない場合に「データA,B,Cを分析した結果、Dという仮説が成立するのではないか」と考える
仮説思考は普段から使っている(例:友達の誕生日プレゼントを探す)データがなくても「具体例」「経験談」があれば説得力が出る
3.「話がダラダラ長い」と言われる人のためのメソッド
抽象→具体→さらに抽象。まず「ざっくりした大枠」を話す
「1分以内」で話す
相手と自分の頭の中身を「チューニング」する。
相手の反応を想定して、先回りの術を会得する「論破」はNG。感情的になっても良いことは1つもない。
説明は「みんなで価値を作る」ためにある。「シェアの法則」。話の脱線を防ぐために、説明の冒頭ではっきり「テーマ」を「宣言」し、脱線しないようにする。
4.相手に納得してもらえない人のためのメソッド
相手の「レベル」と「期待値」を知る。
専門家以外には「中学生でも通じる単語」を使う
「たとえ話」は半径3m以内(=誰にでもわかる話に落とし込む)で。
相手の心のスクリーンに映像が浮かぶように説明する
上司になり切って自分にダメ出しをする「アクター法」。
プレゼン相手の「収集」→「傾向の一般化」→「憑依」「何のために」を伝えないと、相手はロボットになる。
「内容」よりも「目的」に比重を置いて説明する。
5.相手を思い通りに動かすテクニック
相手との「共感」「共通点」を刺激されると、心理的距離が近くなり、説明を聞きたくなる。
奥の手として「感情」を先に開示し、距離感を縮めて信用を得る。
【例】xxでとても危険な状態で困っているから助けてほしい。相手がグッと興味関心を示す釣り針をしかける(=何を質問したくなるのか、どこを突っ込みたくなるのかを誘導する)
「わざと大事なところを話さない」と話が盛り上がる
相手を思い通りの結論に導く「一人フリ&ツッコミ」
【例】
「xxxとよく言いますが、それって、本当なんでしょうか?」
「xxxという説は一般的ですが、最近異論も出てきています」
「xxxと言われて疑う人は多くありません。でも、はっきり因果関係を証明できるデータを見たことはありますか? 意外と少ないのでは?」大人数を相手に説明する場合も「一人ツッコミ」は有効
「xxという疑問を持つ方も多いんですが…」と誘導する。
「一人ツッコミ」をして、仕込んだ内容を話す。
6.手ごわい相手に「YES」と言わせるテクニック
いいプレゼンには「サプライズ」「アドリブ感」がある
プレゼンの必勝法は「準備>センス」。「問題提起→提案→理由→結論」のテンプレ。
プレゼン資料は読まない。「資料の内容>プレゼンする内容」
キーパーソンを味方につける2つの気配りは「相手ごとのカスタマイズ」と「プレゼン中のモニタリング」
スティーブ・ジョブズになってはいけない。相手が「すべっている」「正直痛い」「見ている方が恥ずかしい」と感じたら内容は頭に入って来ない。プレゼンは普通で良い。内容にスポットを当てる。
基本は、オーソドックスな筋を以下に展開するか、具体性や論理性で補強するか。味付けとして、勝負どころのプレゼンでは「サプライズ」や「感動」「刺激」などで「意外性の最大化」を図る
「会話」をするようなプレゼンで聞き手を惹きつける。
手を挙げさせる、質問を挟む(どう思う?どうなった?)、共同作業を挟むと、聞き手との距離が縮まり、集中力が高まる。わざとマイナスを伝えて信頼感につなげる。良い部分も悪い部分も伝えるが、「良い部分>悪い情報」は絶対的。
期待させつつ全部は見せない。
▶感想
他の本でも言われていることをまとめ直した本という印象ですが、改めて、自分のプレゼンの内省のためのチェックリストとして使ってみたいです。
以上です。
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