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1型糖尿病⑧~入院11~15日目試験外泊込み~

この記事はわたくしうえこの、1型糖尿病発症前からのレポートです。
前の記事はこちらからどうぞ
1型糖尿病⑦~入院7~10日目~

マガジンにもまとめたよ!
うえこの1型糖尿病(IDDM)レポート

昨日もたくさん書いた。
そして連日投稿ができている。
でも連日投稿はけっこう大変なので、ゆるめにやっていきます。

トップ画像は病院の廊下の窓から見える眺め。
最高か。
花火の時期なら良かったなあ

入院11日目

入院も10日もすぎると、勝手知ったるなんとやら。
だいたい同じ、ルーティーンなので、ゆとりを持った行動ができるようになる。

11日目、腹部エコー検査があるということで朝食が抜かれた。
が、終わった後にミニコッペパン2個とジャム、ウエハースと野菜ジュースが用意されていた。
ここに来てウエハース。
お菓子じゃん。
お菓子めちゃめちゃ久しぶりでワクワクしながら食べちゃった。
子供か。

午後の糖尿病教室を終えた後、待ちに待った外出である。
前日に外出許可出していたので。
と言っても、病院から5分も離れていないドラッグストアに行くためだけなんだけど。

北海道にはツルハドラッグというドラッグストアがある。
だいたい、サツドラ(サッポロドラッグストア)かツルハドラッグのどちらかが、近所にはあるのが北海道。
北海道2大ドラッグストアと言ってもいいだろう。
少なくとも私にはそうだ。
ツルハは赤、サツドラは青というのもわかりやすい。

ちょこっと外出

病院の近くにあるのは赤い看板のツルハドラッグだった。
ほしいのはそう!日焼け止め!
あと友人からのお見舞いで1回使い切りパックになってるシャンプーとコンディショナーのもらったじゃん?
あれがたいそう良かったので、ツルハにもあったからいろんな種類のをあれこれと購入した。
買い物も久しぶりなので楽しい。

わずか15分程度だが、なんとなく冒険感があり、腕に入院患者の証明のバーコード付きのタグをつけたままなので悪い子としてる気分。
いや、許可もらってるんだけどね。
ツルハの店員さんに、
あらこの人、入院してる人じゃないの、勝手に出てきちゃって!!
とか思われてたらどうしようって。
つかほんとに徒歩数分の場所にあるので、外出許可いるのか?
リハビリ散歩のついでにササッと行けるのでは?って。
ずっと思ってたけど、小心者なので結局できなかった。

しかしとりあえず欲しかった日焼け止めはゲットした!
…だが、実はすでにしっかり日焼けしていて、二の腕はまるで夏休みの小学生のように小麦色になっていたのだが。

保護猫カフェの仲間たち

この日も保護猫カフェの関係者が見舞いにきてくれた。
かわいい赤ちゃんを連れて。
抱っこさせてもらってけどはちゃめちゃに癒やされた。
あかちゃん、かわいい、しあわせ…

ほんとにたくさんの関係者とボラ仲間さんがお見舞いにきてくれたよ。
やっぱり人望なのかもしれない(笑)
横のつながりは大事だ。

この日、慎ましく優しかったササキさんが、退院した。
割り箸とスプーンをありがとう、ササキさん。
どうぞお元気で。

入院12日目

メタボリックアナライザーという検査をしたが、どういうものなのかさっぱりわからない。

家賃の振込や自宅の片付けなどをしたくて、翌日に再び外出許可を取ろうと先生に申し出たところ、
退院までの間に2回試験外泊をする決まりになっているので、外出じゃなくて試験外泊にしましょう!ということになった。

試験外泊!!

退院後の生活のテストのようなもので、朝昼夕にどんなものを食べたか、どの程度の運動ができるか、そういうものを細かく記録して、戻ったら見てもらうのだ。

試験外泊!
とFacebookに投稿したら保護猫カフェのボラ仲間さんが車で送り迎えしてくれるという。
最高か!
ありがとうありがとう。

それで、13日目から14日目まで試験外泊をして、15日目に栄養指導。
更に翌日の16日目から17日目までに2度めの試験外泊をして、18日目になんか色々決めて、19日目に退院予定です!
ということがこの日、突然決まった。
当初3週間くらいの入院と言われていたが、3週間とは21日間なので、2日ほど縮まるのだ!
わお!
退院の見通しが立つとはこういう事を言うのだろうか?
知らんけど。

入院13日目

アカウミさんと、ムギハラさんが、この日、退院した。
アカウミさんが先に病室を後にしたが、ケータイの充電器とか忘れていて、ムギハラさんも出るとこだったので二人で追いかける形になった。
アカウミさんとはLINEを交換していたので、正面出入口のところで待っていてもらった。
無事、手渡して、改めてお別れとなったが、ムギハラさんに手を取らて半ば強引に、3人で、
「これからも頑張っていこうね!おー!」
とやらされた。
なんだこの茶番は。

病室の戻ると、ぽつんと一人だ。
翌日は私も試験外泊。
となると病室は無人になるのか。
せっかくなので、ベッドを廊下側から窓側に移動出来ないか伝えると簡単にOKが出て、うきうき窓側に。
大きく繋がった窓なので見晴らしがよく、気分がいい。
こういうささやかな心地よさが大事だよね。
病室内には手洗い場があるのだけど、同室がいた時は部屋の外にある洗面台を使用していた。
しばらくは病室内のを気兼ねなく使える。

洗濯と乾燥

そういえば病室の外にある洗面所はいくつかあるが、ちょうど私の病室のむかいにあった洗面所には洗濯機と乾燥機があった。
例の、テレビと一緒でプリペイドカードと小銭をいれるタイプのだ。
実はコインランドリーを、むかーしに1~2回使ったことがある程度なので、似たような感じの病院の設備には少し戸惑った。
そう、世間知らずなのだよ。

夏だったので、衣類はペラペラの物ばかりだったから良かったが、バスタオルとかは乾燥に時間がかかった。
ふかふかに乾かしたかったので1時間コースにするが、小銭がどんどん減る。

しかも病室の前にあると言うことは、だ。
他の人が使ってると結構うるさい。
お互い様だから仕方ない。

入院14日目、試験外泊

いよいよ、試験外泊の日がきた。
朝食後、先生と看護師さんからさっくり説明を受けて、では行ってらっしゃいと見送られた。
カートみたいなのがあり、ジャンプや読み終えた小説などを詰めた旅行カバンをそれにのせて移動するのだ。
お迎えのボラ仲間さんが部屋まできてくれて、一緒に駐車場へと向かった。

帰宅後、窓を開けて部屋の空気の入れ換えと、蛇口を開いて冷たい水が出るまで流し続けた。
散らかった部屋でゲンナリする。
コンビニまで散歩し、おにぎりやサラダなど昼食を購入。
いきなり自炊はしんどい。
予定どおり家賃の振り込みを済ませ、部屋の片付けを少しした。
思いのほか体力は落ちていて、病院では気づかなかったが、
まー…
疲れる疲れる。
何でもかんでも自分でやらないといけない生活は、本当に疲れる。

昼食にコンビニで買ってきたものを食べてから、地下鉄で大通駅まで移動した。
地下鉄も久しぶりだ。
いくつか前の記事に書いたのだけど、チカホでマスキングテープの期間限定イベントが行われていたのだ。
来れないと思っていたから嬉しい!
平日の日中なのでそんなに混雑もしていなかったし、コースターにマスキングテープを貼って遊べるゾーンもあって、
これまた久しぶりにマステを楽しんだ。
買い物もした。散財。
ほくほく楽しい気持ちで再び地下鉄に乗り、最寄りで降りてスーパーに寄った。
食材の成分表に目を向ける。
炭水化物の量のチェックだ。
あれは高い、これは低い、思ったより低い、などなど。
元々自炊生活なので、食事を作ることに抵抗はもちろんないけれど、
控えた方がよい食材、多めにとった方がよい食材を意識するようにはなる。
じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも。
おいしいし大好きだけど、彼らは野菜という名の炭水化物のかたまりだ。
これらを食べるなら、主食となる米の量を減らさないといけない。

ポテトサラダはサラダじゃない。

最近、たまに外食や、ウォルトで飲食店の料理をデリバリーしたりするけれど、
野菜欲しいな、と思ってメニューに記載のサラダを注文すると、ポテトサラダがやってくる事がたまにある。

うん、お前はサラダじゃないだろっ!!

いや、サラダなんだけどさ、わかるんだけどね、
ポテトサラダ、って書いてお願い。
お願いします。
全国の飲食店様!
ポテトサラダは、ポテトサラダって書いて!
さつまいものサラダ
かぼちゃのサラダ

この三つの野菜を使ったサラダは、明記してくださいおねがいします。

好きだけどね?
私が求めてるのは、炭水化物少なめの、食物繊維がたくさんのやつなんです。
これは全国の1型、2型糖尿病患者たちみんなも思ってると思うの。

な?

試験外泊1日目は、スーパーでロカボスイーツが売ってるのを見つけた。
最近多いよね、ロカボスイーツ。
私のおすすめはロカボナッツチョコです。
少量個包装だし、ナッツにビターなチョコがかかってるのがよい。
山形のでん六さんの商品です。
素敵な商品をありがとうでん六さん。

試験外泊、翌日

入院中は6時起床だったので、なるべく合わせようとは思ったんだけど。
前日に、夜更かしに夜更かしを重ね、きづいたら23時とかで。
結局起きたのは8時過ぎだった。

入院時の食事に合わせようと、朝食に食パン二枚を食べたのだけど、圧がやばい。
よく考えたら入院前は一枚だから、その倍だもんな。
そこに、チーズとサラダチキン、キャベツスープとサラダを用意した。
量が多すぎる、これは無理だ。
栄養指導の先生に相談しようと決めた。
お腹がいっぱいの状態で散歩に出ると、数分で異変が。
冷や汗だ。
あれ、どうしたかな?と思いながらも歩いてると、動悸。
あ、低血糖じゃん💦
なにも持たずに散歩に出たものだから、一度通りの建物の影にしゃがんで休憩を試みたが、今度は指先が震えてきて。
なんとか帰宅して血糖値をはかると58。
ブドウ糖ゼリーのグルコレスキューを慌てて口のなかに流し込んだ。

試験外泊中に低血糖など起きた場合は、病院に電話を入れるようにと言われていた。
電話すると、眠たい先生に変わって指示を出してくれた。
15分後に再度血糖値をはかり、80以上なら、昼食を早めにとって、と。
80以下の場合はまだあぶないので、ブドウ糖を摂取してまた15分後に血糖値をはかるようにと。
結局115まであがってたので安心して過ごした。
ここまで下がるのは初めてだったのでビックリしちゃった。

まあ、そんなこんなで落ち着いてから、またコンビニへ行き、おにぎりを買い、帰宅して簡単に食事を作り昼食をとった。

昼食を済ますと、試験外泊も残り時間わずか。
前日同様、ボラ仲間が車で迎えにきてくれて、病院まで送り届けてくれた。
次の試験外泊の時も送り迎えしてくれると言う。
もはや神なのでは…

なんと病院で夕食後も低血糖になった。
なんで急に低血糖起こしやすくなったんだろうねえと、女医先生と話していて、ふと気付いたことがあった。

月経が数日前にきていた。

それを話すと、女医先生は「ああ」と納得したような表情を浮かべたのだ。
どうも、月経の期間中は、ホルモンの関係なのか、インスリンが効きやすい状態になっているようで、それで血糖値が下がりやすいのだ。
つまり、月のタイミングで投与するインスリンの量(単位という)を増やしたり減ったりしないといけない。

はーーーーー
めんどくさーーーーーい!!!

これも仕方ないっちゃ仕方ないのか、
がくー

入院15日目

試験外泊でそれなりに疲れたようで、なおかつ低血糖もあり、夜はよく眠れたし、月経中と言うこともあり、日がな一日眠い。
この日もずっと眠い。
血糖値もやや低め。

午後から、試験外泊中の食事の記録を見ながら、栄養指導の先生とお話しする時間となった。
まず、予定の朝食は重すぎたことを伝えると、朝はあまり野菜のことは気にしなくても良い、とのこと。
また、食パン一枚でもOK
その分、朝食時のインスリンを減らして調整すればいいって。
昼は150gのおにぎりと、味噌汁、サラダ、50~80gのタンパク質をとればOK。
夜は肉野菜多めで、ご飯は少なめにして大丈夫という結論に。
あと会社で午前と午後に、糖質10g程度ならおやつを食べても大丈夫った。
これは嬉しいね。
そんなわけで、これで退院後の食事の量の調整が固まった。
次の試験外泊でやってみてくださいと、それでいいらしい。

なかなか慌ただしい。

そういえば、試験外泊から戻った日、病室には誰もいないと思ったら、いた。
はじめましての老婦人がいた。
彼女も1型の糖尿病患者で、緑内障の手術で、一泊二日の入院だという。
短いけど同室さん。
少しお話しをさせていただいた。
今はインスリン注射もすごく楽になったよね、と。
昔はシリンジで、毎回針を煮沸して消毒して、瓶からインスリンを出して打っていたから、その頃に比べるとすごく楽で、良かったよね~と。
大先輩だ。

インスリンの自己注射を、50年続けると、表彰されるらしい。
リリーインスリン50年賞

いやはや、まったく。
インスリンを発見してくれた人、作ってる人、針を細く痛くなりにくく作ってくれてる人たちに、
深い感謝を。

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