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1型糖尿病⑦~入院7~10日目~

この記事はわたくしうえこの、1型糖尿病発症前からのレポートです。
前の記事はこちらからどうぞ
1型糖尿病⑥~入院4、5、6日目~

マガジンにもまとめたよ!
うえこの1型糖尿病(IDDM)レポート

昨日はたくさん書いたなあと思って見たら5920字ってあった。
書いた書いた。

入院6日目の早朝だったろうか。
雷雨だった。
大雨と激しい雷で、一部停電の地域が出るほどに。
病院も停電になり、すぐに非常電源に切り替わったようだが、朝からバタバタと慌ただしく、昼食の時間が30分ほど遅れた。

災害時の病院は大変だよね。

入院施設のあるような大きな病院は、もともとの患者の世話と、被災者対応がある。
先日、東日本大地震から10年が経ったと報道されたし、宮城でまた大きめの地震もあった。
自分にできる災害対策を、考えていくしかない。

入院7日目

入院生活にも慣れてきて、ノートに記録することが減ってきた。
朝食、リハビリ、昼食、糖尿病教室、
開いた時間はお見舞いにもらった小説を読んだり、スマホでSNSを見たり書いたり。

スマホ。
なくてはならない存在だが、一つ困ったことが起きた。

通信制限だ。

もちろん大人なのでギガを追加購入して事なきを得たが。
院内は1階のLAWSONのあたりだけWi-Fiがあるのだが、一部のSNSは使用制限があるようで、あまり役には立たなかった。
1日中1階にいるわけにも行かないし。
スマホはもっぱら、ベッドの上で。
そうすると、当たり前のように使用量が増える。
8月はお盆休みに帰省していて、実家にもWi-Fiはなかったので、消費ペースがとんでもなく早い。

入院7日目にしてすでに4回追加購入している。
4000円の出費だ。

こういう、私の場合は受診して即入院という形だが、他には救急搬送からの入院など、予定にない入院の場合は出来ないが、
例えば、いついつから検査とかで入院になりますよ、って事前にわかってる場合なら、ポケットWi-Fiをレンタルするというのも手だろう。
知人はそれをやっていた。
ただこれは知ってる人は知ってるサービスなので、年末年始やお盆など、一般的な長期休暇の時は在庫がなくてレンタルできないことがあるようだ。
私は結局、8月の下旬からの入院だったので、とりあえず8月はもう終わるし、とギガの追加購入で乗り切った。
後から考えたら、身内がお見舞金を送ると言ってくれたので(いらんよ~って言ったけど)ギガを買ってもらえばよかったな。

低血糖

入院7日目に少し低血糖ぎみになった。
前回の記事で、糖尿病教室の内容がコレだったので、今回低血糖について少しまとめようと思う。
低血糖は、高血糖の反対。
高血糖が、インスリンの分泌が少ない、分泌自体がない状態で起こる症状なので、低血糖は単純に、インスリンが効きすぎている状態ということになる。
入院してから、インスリン注射をしているが、その投与量が、摂取する食事の炭水化物量より多いと、低血糖になる。

そういえば食事のお米を残すようになったのだった。
道理で、ということかもしれない。

低血糖の症状は色々あるけれど、
頭痛や、めまい、倦怠感、動悸、冷や汗。
私は動悸がわかりやすい自覚症状かもしれない。

低血糖は糖尿病患者だけがなる症状ではなくて、健常者でも起こることがある。
実際私自身も、もう10年くらい前になるかもしれないが、なった。
近所にBOOK・OFFがあり、漫画が大好きだったので朝から立ち読みに行っていたのだ。
どんだけ好きなの。
気になる漫画を手に取り、その場で立ち読み。
数時間経ち、昼も過ぎていた頃、動悸と手の震えと、冷や汗。
完全に低血糖の症状だけど、当時はそういうものの存在を知らなかったので、驚いたものだ。
朝に食パン1枚食べたきりでぶっ通しで漫画を読んだからかなー
脳に糖を取られ過ぎたか。
もちろんすごくお腹もすいてて、その時はとりあえず近くのコンビニでおにぎりを買い、ベンチに腰かけて食べると症状は収まった。
たぶんこれば私の人生初の低血糖症状だろう。

BOOK・OFFで立ち読みしすぎて低血糖。

笑い話にしかならんな。
みんなも気を付けてね。
あとは確か、前の職場の同僚が、低血糖になった事がある。
仕事をしながら、時々お菓子を食べていた。
あの日はたけのこの里を食べていたと思う。
同僚がふらふらやって来て

「ちょっと低血糖ぽいからお菓子ちょーだい」

と。
よくわからんけど調子が悪そうだったので快くお菓子をあげた。
そういえば前の職場の上司も、冷凍庫に入れておいた私のお菓子を、
「低血糖なったから一個もらっちゃった」
と事後報告してきたことがある。
あとで知ったがこの上司は2型の糖尿病だった。
定期検診で病院を受診したら、高血糖過ぎて即入院となったことのある人だ。
糖尿病だと知らなくて、その日たまたま会社に自分の家の畑で作ったスイカを持ってきた人が居たので、それをお見舞いに持っていったのだけど、
「糖尿病だからwww」
と受け取り拒否された。
当たり前だ。
スイカはその日の帰りに言った飲み屋の店長にあげたら喜んで食べていた。

話が大いにそれたけど、低血糖をなめてはいけない。
手が震え、めまい、頭痛、冷や汗、動悸。
これは身体からの救難信号だ。
早く糖を取れ!とうるさい。
これらはまだ軽度の症状で、重度の低血糖だと死の危険さえある。
インスリン注射を打つ以上、低血糖に備え、すぐに口に出来るブドウ糖を常に持ち歩くことが大事。

ブドウ糖


ブドウ糖、は薬局で買えたりする。
病院でもらったのは、固くて、噛むと口の中の水分を全部持っていかれそうになるタイプのブドウ糖だった。
それが一番、手っ取り早く糖として吸収されるのだろう。
グルコレスキューという、ヨーグルト味のゼリータイプの物もある。
すごく摂取しやすいが、消費期限があまり長くなく、しかもちょっとお高い。
なので私は、森永のラムネを推している。
大粒のがおすすめ。

あとコレもおすすめ。
カバヤのジューCは知っているだろうか?
子供のおやつのやつ。
美味しいよね。
カバヤは、1型糖尿病患者の家族からの、安くて美味しい補食を作ってもらえないかという問い合わせにこたえてくれて、
出来たのがジューCグルコース。
レモン味で美味しい、好き。
このページから開発秘話が読めるので、是非読んでみてほしい。
IDDMネットワークのページです。
インスリン治療をしている人なら無料提供を受けられるようです。
私はゴソッと10本セットを買ったけど(笑)
カバヤのネットショッピング
低血糖対策、大事。

目の異変

入院前から眼精疲労はひどかったけど、入院してから少し異変があった。
私はメガネをかけているのだけど、どうもピントが合わない。
小説を読むとき、字が読みにくくてしょうがない。
そんなわけで、入院時はほぼメガネをはずして生活していた。
その方が見えるんだもん、不思議。
女医先生が病室にきたときにその話をすると、高血糖の状態が続いていると、そういうこともあるらしい。
インスリン治療を続けていれば、その内、もとに戻るだろうと言うことだった。

コンタクトレンズを使用していた時もあったけど、なんとなくメガネに戻して数年。
メガネもコンタクトレンズもつけない生活は、なんていうか、
そう、快適
つかの間の快適。
入院してから、快適なことが多くてビックリする。

仕事に行かなくていい(有給消化)
ご飯が勝手に出てくる(おいしい)
たっぷりの睡眠時間(えづきばばあはいるが)
小説をゆっくり読める
メガネをかけないでいい

棚からぼたもち?
まあ、治らない病気と一生を過ごさないと行けなくなったんだ。
このくらいの快適はあってもいいだろう。
一時的なのがしゃくだけども。

入院8日目

糖尿病患者は、音や匂いに過敏になる。
肌も過敏になる。
肌はなんとなくわかる。
高血糖は血中の糖度が高い、すなわち、血はどろどろでつまりやすい。
打撲とか、虫刺されとか、腫れるとそこの肌は過敏にならない?
私はなる。
服が擦れて肌がビリビリするし、痒い。
ちょっと擦りむいたりすると、カユイカユイ。

病室の掃除に来るおばちゃんが掃除機をかける音が結構耳に響いてしんどい時があった。
掃除のおばちゃんか言う。
「ごめんね、ここの患者さんにはつらいよね」
と。
病院で働いてると、そういう知識はつくんだよねーって。
いつも部屋を掃除してくれてありがとう、掃除のおばちゃん。

そんなわけでこの日は頭が痛くて、痛み止を処方してもらった。
私はほんとアホの子なので、実はじんましん、つまりアレルギーを抑える薬を処方してもらってたんだけど、入院前に自宅に荷物を取りに帰ったとき…
持ってくるのを…忘れると言う…ほんと、高血糖はね、ケトアシはね、思考能力を低下させるんだよ…
この薬に関しては、入院初日に、別のタイプだけど処方してもらえた。

外出許可

薬の話は余談みたいな。
同室の一人が、外出許可を取っていて数時間でかけていたので、看護師さんに聞いてみた。
前日に届けを出す必要があるが、外出許可は取れると言う。
実は食後の運動で、外を歩いているのだが(病院の敷地内ならオーケー)
8月下旬。
なんていいお天気なんだ。
暑いっちゃ。
アホの子なので(以下略)
日焼け止めがほしいんだ。
病院からほんの少し歩いたところにドラッグストアがあるんだよ。
院内LAWSONに日焼け止めが置いてないのはなぜなの???

外出許可は、食間(昼食と夕食の間とか)に6時間取れるらしい。
近くにカフェでもあれば、一息つきに行きたいところだ。
入院してからコーヒーを飲めていない。
コーヒーが!のみたい!

ちょうど眠たい先生の往診があったので聞いたところ、ブラックならいいよ!と言われ、
さっそく院内LAWSONで買って飲んだ。
めちゃうま。

入院9日目、土曜日

土曜日はリハビリ室でのリハビリが休みなので、仕方なく1階をうろうろと歩いた。
午後に、またまた保護猫カフェのボランティア仲間がお見舞いにきてくれて、
欲しい欲しいと(SNS)で言っていた物を買ってきてくれた。
ファイル、これは糖尿病教室で渡される資料とか、検査で渡される紙などを分けてファイリングしたくて。
あと入院時に必要な書類にはんこを押さないといけなくて、朱肉と一緒に買ってきてもらった(笑)
他にノートやぬり絵や色鉛筆をお見舞いにくれた。
うん、入院って暇そうだもんね( *´艸)
実際、同室のササキさんはぬり絵をやっていたように思える。
アカウミさんはスマホゲームで暇を潰して、ムギハラさんはもっぱら、おしゃべりに余念がない。

少しすると、もう一人の保護猫カフェのボランティア仲間がお見舞いにきてくれて、3人で楽しく過ごすことが出来た。
もーみんな優しいよ、はるばるきてくれて。

二人が帰ったあと、同室のササキさんとムギハラさんがそれぞれ、外泊許可を取っていたので、アカウミさんと二人になった。
いつもムギハラさんのおしゃべりに付き合っているように見えたアカウミさんと雑談していると、猫が大好きだと判明したので、保護猫カフェを事を教えておいた。

入院10日目、日曜日

この日、アカウミさんも外泊許可を取っていて、昼からいなくなり、とうとうビョウシツには私一人となってしまった。
これはこれて悪くない(気を遣わない)が、少し寂しい。
お見舞いにもらったぬり絵をやってみるが、手が疲れてしまった。
私には向いていないようだ。
小説二冊を読んだところで、またまたまた、保護猫カフェの関係者がお見舞いに。
彼女自身も入院した経験があったそうで、ウェットティッシュや、保護猫カフェで販売しているドリップコーヒー、
ノート、ぬりえ、色鉛筆をくれた。
ぬりえ(笑)
気づいたら色鉛筆が3セット集まっていた。

しかしやはり私にはぬりえは向いていないようだ。
ノートに絵を描いて、スマホに画像を取り込み、それを下書きにして描画アプリでLINEスタンプを作り出すと、めっちゃ時間潰しに最適だった。
もっと早くやってればよかった…

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日曜日はあっという間に過ぎてしまった。

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