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相続について

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日頃、相続対策のご相談を受けている立場から、相続、遺産分割について感じる所を書きました。
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#相続

時には鈍感力も罪となる

以前高名な作家さんが、時には鈍感力も必要だと言う類いのエッセイを書いていたように記憶しま…

年長者を養子とする事は出来ないが、違反した場合でも縁組が無効になる訳ではない。

 こんばんは🌇 民法の勉強をしていて、とても気になったことがあり、完全に調べ上げて無いの…

男性脳🧠と女性👩‍🍼脳〜一人占めとシェアの感覚

 こんにちは。日頃相続のご相談を受けていて、男性と女性の思考の違いに驚くこと、発見するこ…

民法 相続編を読む 3回目 第896条 ~被相続人の財産に属した一切の権利義務とは

 こんにちは。今回の「民法を読む」はだいぶ条文を飛ばして第896条を。 第三章の「相続の効…

やがて故郷を失う〜限界集落の存続問題〜誰が故郷を思わざる

 普段は楽観的な私ですが、相続の相談を受けていると少し暗澹たる気持ちになる時があります。…

年の暮れに思う

 こんにちは😃  私の住む関東地方では、季節外れの暖かい日が続きますが、いよいよ今年も残…

マネーリテラシーと相続リテラシー

 2024年より新NISAが始まります。各金融機関がその口座獲得合戦の様相を呈し、宣伝も賑やかになっている感があります。 長い事、大半の日本人の潜在意識の中にお金の事を真剣に考えるのは、賤しい、守銭奴のように見られるのは恥だと言う観念があったように感じます。 ところが近年「貯蓄から投資」への号令のもと、若い方々を中心にその意識が変わりつつあることを、金融機関の最前線の現場に立つものとして、日々実感いたします。 私は投資についてはFPでありながら、難しいことは言えませんが(相

コストへの過剰な意識が本質を見失う

 失われた30年によるデフレが継続したためか、人々の潜在意識の中に、サービスはタダや安くて…

書評(相続関連本)親の入院・介護・財産管理・遺言の法律入門

最近、遺言書の作成のご相談を受けていてとみに感じるのは、ご心配される内容が「死後の財産…

財産の中に負動産があると感じている方の場合

 地方在住の方にとって、不動産を持っていることが相続の時に悩みのタネだと言う状況になって…

男は黙って〇〇ビールの時代では無いのです

 今回は自戒も込めて書きたいと思います。 二昔、三昔前のCMで「男は黙って○○ビール(大手…

遺言書は決して超資産家の方だけが必要なものでは無いのです!

 相続対策のご相談を受けていて、遺言書作成をご提案すると、決まって「遺言書は資産家が書く…

遺産分割協議に(自称)あるいは(法定)代理人が登場!

遺言書が無く、遺産分割協議になった場合のあるあるとして、相続人の方の代理として相続権の無…

君子豹変す〜あの時はいいと言ってたのに 「はんこ代」の効果

 最近でも遺産分割協議の際に、たまに聞かれる「はんこ代」。それは、将来的に相続が起きた場合、相続人の代表者(例えば妻や長男、はたまた甥や姪の一部)から遺産分割協議書に押印を求められたら、「四の五のいわず、黙って押してね」という風に、被相続人が存命のうちに被相続人や相続の時中心になる代表の相続人が、「その他の」相続人に前もって「謝礼」を渡すことを指しています。 筆者の住むような長閑な地域では、今でもよく聞かれる言葉です。そういった言葉を発信する方が、夫や父親が亡くなったあと、