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書評(相続関連本)親の入院・介護・財産管理・遺言の法律入門

 最近、遺言書の作成のご相談を受けていてとみに感じるのは、ご心配される内容が「死後の財産の行方」だけでなく、「生前の財産の管理(寝たきりになったときや認知症を発症した時の預金の出金や介護施設への手続きなど」や「遺言ではカバーできない、もろもろの死後の手続き(死亡届や病院への支払い、携帯電話や電気・ガスなどの公共料金の精算、解約など)」
の対策などへも関心が向いてきていることです。

かつては、遺言だけのご相談だけで済むケースが多かったのですが。
時代を反映してか、子供のいないご夫婦やおひとり様など、老後に頼ることの出来る親族や友人が思い当たらない方の共通の悩みのようです。

先日、某公証役場でのアドバイスで、そういった方の場合は、公正証書遺言に加えて
①「財産管理委任契約」と「任意後見契約」をセットで遺言と合わせて準備するのも選択肢との情報を得ました。

子供さんがいるケースでも遠隔地に住んでいたり、あまり親の事を顧みない(ドキツ!自戒)場合は本当に心細いと思います。

この本はそんな不安を解消する知識が満載されています。高齢者の方にもわかりやすい平易な言葉で記載されており、好感が持てます。介護の仕組みも丁寧に解説されており、読了後にはかなりモヤモヤが解消できるものと思います。

終活に関心のある方、また相談を受ける側の方もおさらいとして一読されるのをお勧めします。


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