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#01 尾道編「観光客と住民が共存できる都市の形とは?」(全5回)

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。
広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、「尾道デニムプロジェクト」や高感度な複合施設「ONOMICHI U2」など、地域発信型の取り組みを次々と打ち出し、大きな話題を集めています。
果たして、尾道で何が起きているのか? 注目の事例やキーパーソンの言葉から、地方都市における“個性豊かな街づくり”のヒントをひもといていきます。

#01 尾道編「観光客と住民が共存できる都市の形とは?」記事一覧

 
① 瀬戸内屈指の観光地の次なる変化
…風土の特徴や人気の観光スポットなど基礎情報から、近年の新たな動向まで。尾道という街の個性をひもといていきます。

② 変革の象徴「ONOMICHI U2」のデザイン戦略
…尾道の人の流れを変えた複合施設「ONOMICHI U2」。立ち上げ経緯や今後のビジョンについて、運営メンバーにインタビュー。

③ 地域への危機感がつなげた街づくりの輪
…尾道発のユニークな取り組みの仕掛け人、「ディスカバーリンクせとうち」代表の出原昌直さんに、活動の経緯や目的についてインタビュー(前編)。

④ “観光で行く街”から“住みたい街”へ
…「ディスカバーリンクせとうち」出原昌直さんインタビュー後編。これまでの活動を通して見えてきた、さらなる未来への覚悟とは。

⑤ “スローな街づくり”で育む地方都市の未来
…観光客向けの発信から次のフェーズへ。リサーチメンバーの視点から、地方都市における“個性豊かな街づくり”の展望を考えます。


リサーチメンバー (取材日:2019年9月21〜22日)
主催
井上学、林正樹、吉川圭司、堀口裕
(NTT都市開発株式会社 デザイン戦略室)
https://www.nttud.co.jp/
企画&ディレクション
渡邉康太郎、西條剛史(Takram)
ポストプロダクション & グラフィックデザイン
江夏輝重(Takram)
編集&執筆
深沢慶太(フリー編集者)
イラスト
ヤギワタル


このプロジェクトについて

「新たな価値を生み出す街づくり」のために、いまできることは、なんだろう。
私たちNTT都市開発は、この問いに真摯に向き合うべく、「デザイン」を軸に社会の変化を先読みし、未来を切り拓く試みに取り組んでいます。

2019年度は、前年度から続く「Field Research(フィールドリサーチ)」の精度をさらに高めつつ、国内の事例にフォーカス。
訪問先は、昔ながらの観光地から次なる飛躍へと向かう広島県の尾道、地域課題を前に新たなムーブメントを育む山梨県、そして、成熟を遂げた商業エリアとして未来像が問われる東京都の原宿です。

その場所ごとの環境や文化、人々の気質、地域への愛着やアイデンティティに至るまで。特性や立地条件の異なる3つの都市を訪れ、さまざまな角度から街の魅力を掘り下げる試みを通して、「個性豊かな地域社会と街づくりの関係」のヒントを探っていきます。