何者でもない自分が何者かになるには?

どうも。
好きな飲み物はもずく!
ガリバーです。


さて、18歳の時からずーっと、アーティストという肩書きを取っ払った時、「世間一般的に、自分は何者なのだろう?」という不安と戦ってきました。

特に、20代半ばを過ぎたあたりから、同級生が有名銀行や大手企業の管理職になったり、20代後半には起業するのも当たり前になったりしますよね。

地元の先輩や一部の身内からは「まだ音楽なんてやってるの?」「いい加減親孝行しなよ」など、遊び半分でやっているかのような言葉も聞こえてきました。

「売れてないアーティストは価値が無いのかなー」「少なくとも職業と見なされないんだなー」と、悔しいやら情けないやらの気持ちと戦いながら、アーティスト活動をしてきたんですよね。

誰もが肩書きを外せば悩むところだとは思いますが、アーティスト自体の社会的地位の低さを感じて、ちょっとドヨーンとなってしまったんですね。

25歳でバンドでデビューし、ソロを始めた27歳。

「何者でもない自分」でした。


業界の先輩方は「音楽にもっと打ち込むべきだ」「いい音楽を届けることがアーティストの仕事だ」と叱咤激励してくださいました。

もちろん、芸やウデでは負けちゃいけませんが、僕はそれだけではこの先の時代で生き残ることはできないと感じました。

良い物作って、関係者や友人にほめられて、口コミで広がって、仕事が入ってきて、それが徐々に大きくなる?

・・・だといいけど、僕はそれじゃ不安でした。

だって、テレビオーディションでファイナリストになったり、テレビのライブバトルで優勝したり、デビューしたりしても、社会の評価は変わらなかった。

「理想の自分像」には程遠かったし、
「自分の価値を証明する方法」が間違っていたか足りなかった。

じゃあそれらは具体的に何なのか?
そこが大事だと思ったんです。


理想の自分像

「売れたい」って一言で言っても、いろんな定義がありますよね。
僕の場合は、お金を稼ぐことより、有名になりたい。

「有名」にもいろんな定義があって、例えば紅白やサマソニ常連でも、「一部の人には有名だけどほとんどの社会人が知らない」では、僕にとってあまり意味が無い。

芸人さんで例えるなら、ふかわりょうさん、出川さん、狩野英孝さんのように、「なんだか分からないけど老若男女なんとなく知っている」という存在がいい。

「そもそもの芸なんてどうでもよくて、なんだかどこにでもフィットする」という不器用なのか器用なのか分からない存在。
でも本職になるとやっぱりキラリと光る。

そういうアーティストって、最近本当に少ないと思うんで、僕はそうなりたいんですよね。


自分の価値を証明する方法

そんな理想に近づくために、認めてもらう方法も設計していかなきゃいけない。

まず、自分の能力を棚卸しして、自分のキャッチコピーを考えてみます。
例えば、絵が少し描けるならプロレベルである必要もない。
ただ、「象だけめちゃくちゃ上手い」とか「象ならロゴにも漫画にも絵画風にもできる」とか、大げさに舵を切ってみます。
メインの活動がシンガーなら「シンガー&象デザイナー」みたいなキャッチコピーができますよね。象印さんとかに売り込めそう。笑
デザイナーと言うにははばかられるレベルのものでも「小さくつまんで大きく誇張する」「組み合わせて架空の肩書きを発明する」ことでキャッチコピー化すれば、チャンス激増の上に、独自のサービスになるかもしれません。

次に、「BtoBかBtoCか」を考えます。
自分のサービスは「ビジネスオーナー向け」なのか「カスタマー向け」なのか。
今までファンに向けて発信していた物を、企業向けに営業したらハマった、なんてことがよくあります。
「お客様は誰なのか」「どんな物を求めているのか」をできるだけ細かく想定しておきます。

そして、「成長につながる応援方法」を設計します。
ギャラの設定や露出先の選定などをし、「お金をいくらもらえたらいい」「こんな仕事がしたい」ということと、「それがあると自分はこう成長するから」というロードマップを作ります。
それに沿った企業に売り込みをすれば打率も上がるし、ファンやサポーターもそれに沿った応援ができます。



といった感じで、「ガリバー宇田川とは、そうやって結果を出していくタイプのアーティストであろう」という仮説の上で活動してきました。

自分の存在価値を示さなければ、僕の生き残る道は無い。
僕の生命線は、少なくとも3つ以上のスキルでプロレベルであること。

シンガーソングライター、プランナー、経営者、ディレクター、プロデューサーなど。

アーティストは、自分の存在価値を示す物が音楽だけだと思いがちですが、ほかのどの職業よりも幅広くチャンスがあるんです。

・CDを作る時→写真やデザイン
・ミュージックビデオ→動画を撮る
・ライブ→スケジュール調整
・イベント開催時→キャスティング

それが、いくつかの勝利と、多くの負けから学んだこと。

きっと誰もが、今持っているスキルや関わっている世界を棚卸しすれば、それだけで価値がある物を持っていると思います。

でもね、結局はどれだけマジで「生き残ろう」「これで成功してやろう」っていう根性と必死さがあるかだと思う。

誰も助けてくれなくても、誰も認めてくれなくても、自分のサービスを必要としている人のために命をかけるんですよ。

「自分のこだわりやプライドなんてゴミだ。クソだ。」と何度もスクラップ&ビルドして、磨いて、ようやく本当の価値が生まれる。

何者でもない自分が何者かになるって、そういうこと。

大げさに思い込むことが大切ですね。


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