見出し画像

付加価値について

落語家の故・六代目三遊亭円楽さんが、まだお弟子さんだった頃のお話。

ある日、師匠から「うちのテレビが壊れたから、ちょっと見てほしい」と云われ、早速師匠の家へ出向き、テレビの具合を見に行ったそう。まずはテレビの裏側を確認すると、実際はコンセントが抜けていただけだった。

しかし、円楽さんは、テレビのブラウン管の蓋を開け、中を丁寧に掃除し、コード類を細かくチェックして見せて、細部までしっかりと点検してした(フリを)そう。

そして、満を持してコンセントをイン。

「師匠、どうでしょう?」と尋ねると「おー、映った! しかも前より鮮明になった!」と大変喜ばれたそう。

円楽さんは、決して師匠にウソをついたわけではなく「自分の仕事に“価値”をつけただけです」と。

なるほど「付加価値」をつける。実はこれすごく大切なこと。

でも付加価値ってなんだ!?

では、身近な付加価値について考えてみる。
それは、もしかしたら「言葉」なのかも。

普段の「それ」や「あれ」に特別な言葉を添える。

「いつもありがとう」。

と言葉に気持ちを添える。

それだけで、相手は幸せな気分になります。

幸せな気分は、連鎖していきます。

幸せの連鎖は、巡りに巡って、やがて自分の身に返ってくるのかもしれません。

付加価値をつけることを習慣化できたら、それは本当に素敵なことだと。

小さな世界、小さな社会、小さな空間、大切なコミュニティ。

あなたの気が利いたアイディア一つで、

辺りは「付加価値」でいっぱいになると思います。

良い習慣で良い毎日を。

かしこ


#創作大賞2023

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?