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こんにちは。私たちはUCI Lab.です。

 こんにちは。私たちはUCI Lab.です。 (...ええっと、こんな感じの書き出し方で合ってますかね?) この度、UCI Lab.のnoteアカウントを作成しまして、日ごろの活動や考えていることを継続的に発信していくことになりました。 

 しかしそもそも「UCI Lab.とは何ぞや?」という方がほとんどでしょう。そこでまず、簡単な自己紹介の投稿から始めてみようかと思います。


UCI Lab.とは?

 UCI Lab.は創業120年以上の「伝える」を生業にする会社「YRK&」のなかに生まれた、イノベーションを支援する小さなチームです。イノベーション、つまり既にあるものをどう伝えるかではなく、そもそもどんなものをつくるのか、あるいは人とモノとの伝え合う対話(UX)の部分に焦点を当てています。2012年の設立以来、主にメーカーなどの商品開発や新事業開発を、個別にオーダーメイドされたプロジェクトを通じてサポートしてきました。

 「UCI」とは「User Centred Innovation」の略で、私たちが掲げる信念でもあります。つまり、イノベーションを技術や企業側の都合ではなく、あくまでユーザー(生活者)のまなざしや取り巻く環境を起点に立ち上げることを目指しています。

「わかる」と「つくる」を切り離さない

 この「イノベーション=生活の現場に受け入れられる新しい価値を構想し具体化すること」はリサーチやデザインといった一部の専門分野に留まってできる実践ではありません。もっと総合的で一貫した取り組みが大切なはずです。
 だから、私たちは「わかる」と「つくる」を切り離しては考えません。その両方が混ざり合うところで、手を動かしながら考えることをとても大切にしています。それは言わば、淡水と海水が混ざり合う「汽水域」(宍道湖や浜名湖が有名ですね)のような場所や瞬間。汽水域には海と川の両者の生物が併存し、独自の豊かな環境を形成しているそうです。明確に区切れないしひと言では説明できない、けれど世の中に確かに存在する「わかる」と「つくる」が層を成して混ざっていくような場所を、ひとつひとつのプロジェクトを通じて様々な状況に応答し続けることで柔軟につくっていきたい。
 私たちはそのような全体のプロセスに関わり続けながら、その都度必要な役割を果たすしなやかな存在を「イノベーション・エージェント」と表現しています。


この場を通じて伝えていきたいこと

 とはいえ、このような「あり方」は単に宣言をしたり秀逸な概念図に表現してどうなるという類のことではありません。
 あくまで、実際に現場で直面する状況に対して、何を感じてどう判断し何を思考してつくっていくのか。そのようなひとつひとつの実践の中にこそ信念があらわれるはずです。
 そこで、抽象的な美辞麗句で誤魔化すことなく、できる限りありのままのUCI Lab.の日々の実践を、公開できる範囲や方法でお伝えしていこうと言うのが、このnoteの位置づけです。まずはコツコツと以下のような内容を順次実施していく予定です。


1. まず、ホームページをリニューアルします。

 いきなりこのnoteの話ではないですけど。でも大事なことなので。
私たちの現在のホームページは2013年に開設したもの。その想いは今も通じるものがありますが、言葉も青く、思考ももうちょっとカビ臭い…。
 そんなわけで、あれから様々な現場で手を動かし考えてきたことを踏まえて、私たちの今の言葉で紡ぎ直したサイトにリニューアルします!(たぶん5月末公開予定) このnoteもそのような「新しい紡ぎ方」の試みの一環なのですが、ちょっとフライングしてスタートすることにしました。
(つまり、今はちょっと待ってねという言い訳です…)


2. 自主プロジェクトの成果を皆さんにお披露目します。

 UCI Lab.では、クライアントとのプロジェクトだけでなく、自分たちの研鑽や新しい知識の創造のために自主プロジェクトも行っています。

人類学者 比嘉夏子さん(北陸先端科学技術大学院大学 助教)との共同プロジェクト「ジャカルタにおける食と健康」 


幅広い学術分野の方にインタビューしてきた「学問するUCI Lab.」


 このnoteでは、ちょうど2019年度に行っていた京都工芸繊維大学 櫛勝彦教授の研究室との共同研究について連載形式で発信していきます。私たちが研究で得た知見を公開しつつ、ゆくゆくはオフラインでのイベントなどを通じて多くの方とより深い議論をできれば楽しそうです。
 共同研究のテーマは、アイデアやコンセプトが生成されるプロセスで起きていることをある種の参与観察を通じて理解すること。題して「『つくる』をわかるプロジェクト」。これが当面の目玉コンテンツでしょうか。


3. UCI Lab.の仕事のディテールを紹介します。

 「プロジェクトはどんな風に始まるのか?(どんな風に相談すれば良いのか)」「業界やテーマや規模など、どんな内容の案件が多いのか」といったUCI Lab.の仕事についての疑問について、「どんなメンバーがどんなことを考えているのか?」やこれから実施するイベントのお知らせや報告など、私たち自身についての話も、ゆっくりですが随時アップしていきます。


4. To Be Developed(鋭意制作中) 

 また、もうひとつ企画を準備しているのですが、これは5月下旬ごろにはお知らせできると思いますので、どうぞお楽しみに!


仕事の意味が変化していくことを楽しめるように

 とは言え、これからどんな内容が蓄積されていくのかは、UCI Lab.の活動が柔軟であるのと同様まだよくわかりません(文体もまだ迷走中ですし)。

 折しも、今(2020年4月)世界中が大きな節目を迎えています。これまで当たり前だと思っていた前提が崩れて、生活も仕事もこれまでの習慣や価値観が変化せざるを得ない…というか、今まさにその渦中にあります。そういう不安定な状況の中で、この場を通じて私たちが考えていることや試行錯誤を可能な限りひらいていくことが、皆さんと私たちの何かしらの次の展開に貢献できれば良いなと願っています。

 皆さんの反応にできるだけ応答しながら、できるだけ長く続けていきたいと思いますので、たまにふらっと立ち寄っていただければ幸いです。
どうぞ、以後お引き立ての程よろしくお願い申し上げます。

UCI Lab. プロフィール
UCI(User Centered Innovation)すなわち「生活者起点で行う、意味的価値創造型のイノベーション」をクライアントが実現するために必要な支援や、そのための研究活動を行うイノベーション・エージェント。株式会社YRK  and の中に2012年9月に設立された社内カンパニーです。
 取り扱うテーマは、メイクアップアイテムや家電の商品開発から、スマート化されたまちづくりのUX構想まで多岐に渡りますが、共通しているのはユーザーの現場を起点に丁寧なプロセスを辿ってわかりつくっていくこと。そのために、私たちは常に「対話のプロチーム」でありたいと思い、日々研鑽してます。
渡辺隆史 プロフィール
UCI Lab.所長(株式会社 YRK  and)。
ラボ全体の司令塔的なひと。全プロジェクトの入り口での設計や調査やコンセプト創造における統合(Synthesis)のパートなどを行っています。
UCI Lab.のメンバー像「共感する人」「まとめる人」「絵で話す人」の中の「まとめる人」。

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