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Field Notes 「ジャカルタDiary」#03 -ジャカルタの秋葉的Mall Ambassadorを訪問-

この記事は2018年に書かれたものです。ウェブサイトのリニューアルに伴い、noteに再掲載しています。


Day3_Feb.23_2018

ジャカルタ到着は9:40(現地時間)。日本時間では11:40。
ほぼ半日、移動に費やしたことになる。
長時間の狭い飛行機でのフライトで、身体はガチガチ。改めて格安航空は短距離移動のためのものだと実感。

ロビーで「歓迎UCI Lab.御一行様」の紙を手に出迎えてくれた小桑さん。
すっかり現地の人みたい。
涼しすぎる空港から一歩出るとむっとする暑さ。
曇り空で、「それほど暑くない」という小桑さんの言葉と裏腹に汗が噴き出る。​

完全に現地の人に見える小桑さん

今回はスイートルームを1室予約し、リビングルーム部分にポップアップスタジオを開設。
日々のラップアップを行うことに。

ポップアップスタジオ開設!
多少顔が疲れているが気持ちは前向き

ホテル到着後、全員で集まり、まずは地図でジャカルタの全体像を把握。

地図を広げて目的地の確認
ワクワク感が高まる

どのエリアにどんな人が住んでいるのか、今回の滞在で行く予定の場所はどこらへんに位置しているかを小桑さんから解説いただく。
その後、ホテル近くの中級層向けのショッピングモールMall Ambassadorへ徒歩で向かう。

ワルンと呼ばれる露店
どこのお店も品揃えは大体同じ
キレイに陳列された商品たち
とにかくゴミゴミした風景
車もバイクも多い
初日からびっくりしたバイクの量
のちのちバイクの合理性を痛感することに



Mall Ambassadorは電気製品から衣料品まで幅広い品揃え。雑多に店舗がひしめく様子にのっけから驚かされる。

上を見上げるとここは秋葉原か?と思う電飾がずらり
でも、衣料品やらマッサージ屋さんやら色々ある

まずは、腹ごしらえ。どんな料理だか分からない文字だらけのメニューを見て頭を抱えていたら、笑顔の素敵な店員さんが写真入りのメニューを持ってきてくれる。
わいわい言いながらメニューをチョイス。インドネシア初の食事はどれもとてもおいしいものだった。

ランチの時についてきたクーポン
何がもらえるか分からないが、とりあえず盛りあがる
インドネシア初日のランチ
どれもとてもおいしかった!

昼食後はモール内を探索。どんなお店が並んでいるか、どんな客層なのかを観察するが、似たお店が多くて正直区別がつかない。
途中お菓子の置いてあるお店で陳列された商品の美しさにびっくり。大きな瓶の中に整然と商品が入っており、量り売りにて購入することができる。

整然と並べられたお菓子
美しすぎる
いったいどのくらいの期間で食べきるのか 疑問に思うほどの大袋

早速比嘉さんが店員のお姉さんとコミュニケーション。おススメのお菓子を聴き購入した。後で教えてもらったことだが、比嘉さんは現地の方とのコミュニケーションのきっかけのために何かを購入することが良くあるそうだ。モノをきっかけに始まるやりとり。人類学者の手法を垣間見た気がした。

お菓子の量り売りのお店
沢山ありすぎて目移りしてしまう
お姉さんが量を量って袋に入れてくれる

ざっとモール内を見た後は、地下にある食品スーパー(カルフール)へ。
外資系だけあって、見たことのある店内と思いきや、驚かされたのは大量の油が売られていたこと。

とにかく大量の油
量も種類も多い!

インドネシアはとにかく油を使った料理が多い!クルプック(ナシゴレンについてくる揚げたおせんべいみたいなもの)は道端の露店でも売っているし、みんなが大好きなミーゴレン、snackとして売っている小振りな春巻きやコロッケ、炒め物に揚げ物など、あらゆるところで油が使われている。外でも沢山使っているが、もちろん家庭でも油を大量に消費するらしく、レジには大量の油を買って帰る男性がいた。

大量の油を買う男性
2箱買い!

次に驚いたのは大量のニンニク!業務用スーパーではないはずなのに、巨大なネットに入れられたニンニクが売られている。誰が・いつ・何に使うのか、どれくらいで消費するのか??と頭の中が「?」マークだらけになった。

こんなに大量のニンニクは見たことがない!

その他、豚肉売場やお酒売場がとても小さかったりと、ムスリムの国に来たんだなぁと少しずつ実感がわいていく。

住んでみないと分からない、駐在員の方に聞くジャカルタ子育て事情

夜は、インドネシアに駐在して1年のKさんと会食。
小桑さん曰く、ちょっと良い高めのお店とのこと。
メニューにも興味津々。

珍しい料理に一同興奮!

さて、お話を伺うKさんだが、インドネシアの前はシンガポールに駐在していらっしゃった。そこでシンガポールとインドネシアの、国を越えた違いについてもお話しいただく。

大きな違いはインドネシアでは「スタンダードが共有できない」ということ。シンガポールは外国からの移住者が多いため、ベースが同じ(外国人同士)である。周囲の人とも同じスタンスなので交わりやすかったようだ。一方インドネシアでは地元の人が多いためか、なかなか現地の人とは交わりにくいらしい。もしかしたら島国である日本も、外国の人にとっては排他的で交わりにくい集団なのかもしれない。

Kさんのお話で印象深かったのは、医療も含めてどう自分たちの身を自分たちで守るかというところ。現地のお医者さんでは医療レベルが低く、いくらインターネットで調べて「~という症状だ。~すべきではないか」と伝えても「大丈夫、問題ない」と言われてしまうことが多いらしい。お子さんが怪我をされた際も望むような対応をしてもらえず、結局ご自身でネット動画を見ながら対処したようだ。また、Kさんのご友人で現地で満足できる診断を受けれず、日本に本帰国してお子さんの治療を続ける選択を余儀なくされた人もいるらしく、「外科は日本に帰った方が賢明。」とのことだった。

建物に関しても、高級マンションであっても水漏れ・ヒビがあり、エレベーターが開いても箱がなく、落下した事故も過去にあったらしい。セキュリティによる強盗や殺人といった犯罪も過去にあり、日々自己管理に気をつけながら暮らしているという。​

さらには、日本人学校では毎学期「緊急連絡網を回す練習」があるとのこと。ジャカルタでは頻繁にデモが行われ、緊急時の対応を迫られるケースが多い。インドネシアで起きた過去の出来事の教訓から、緊急時対策の処置がとられている。

「旦那は会社に守られているが、家族は付いてきているだけ。家族の方がサバイバル。」な状況に置かれており、必然的に友達や近所の人たちと助け合う関係性ができるようだ。
短期間のお気楽な旅行とは違い、子どもを連れて海外で生活をするという現実の厳しさを痛感させられた。​

とはいえ、もちろん悪いところばかりではない。インドネシアはオーダーメイド天国だそうで、服も家具もオーダーできる。現地の人はお祝い事があるとお揃いの衣装を作る風習があるらしい。そういえば、空港でステキな色合いの民族衣装を着た一行を見かけた。今回は残念ながら時間がなさそうだけど、いずれはオーダーメイドの洋服にも挑戦してみたい!

興味深いお話とおいしい料理で大満足

大石瑶子
代表補佐/共感リサーチャー(UCI Lab.合同会社)
チーム内では「共感する人」として主に定性調査やワークショップを担当
■全米・日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー、ワークショップデザイナー、リフレクションカードファシリテーター

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