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小1息子の不登校から私が気付いたこと

はじめまして、ウチノコです。我が家の長男はADHD+自閉スペクトラム症の診断を持つ小学1年生(特別支援学級)。次男は4歳で、育児真っただ中の母親です。いつもはインスタで育児日記を描いています。昨年秋から長男が不登校?(週に1時間登校)になり、今までと生活も変化。色々と思う事もあり文章で自分の気持ちを書き記したくなったことから、こちらでちょこちょこ気持ちを書き綴っていけたらと思っています。お付き合いよろしくおねがいします。

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昨年10月、息子が学校に行くことをやめた。彼はなかなか個性的な人で保育園時代から集団生活に辛さや困難さを抱えていた。だから、小学校は行かないんじゃないかと実は入学前から思っていたし、ある程度の準備もしていた。保育園時代の運動会などの行事は、集団の中で過ごす彼をこんな風にみられるのはこれが最後だろうと、毎回覚悟して目に焼き付けた。だから彼の不登校は想定内でさほど驚きも狼狽もしなかった。

彼には発達障害がある。こだわり、癇癪、苦手な感情コントロール、感覚過敏、強い不安や緊張を抱えがちで、とても繊細な人だ。一見わがままに見えることにも、思いもしない理由が隠れている。無理強いをすれば、酷いストレスや疲労を与えることになる。とにかく丁寧な育児を心がける必要のある子だった。

これまでの彼の生活や特性から考えると、彼自身まだ言葉にはできないが、行かない理由も彼にとって好ましい環境なども、ある程度は予想できる。総合的に考えると、少なくとも現在の発達段階の彼には、小学校は学習するにしても、社会性を育てるにしても、好ましい環境ではないのだろうと思う。

小学校が悪いと言っているのではない。通っている小学校は彼をよく理解し、配慮も十分にしてくださっている。本当に何の不満もない。彼も小学校は好きだという。週に1時間だけの母子同伴登校は、満面の笑顔で過ごす。それでも何か違うのだ、そもそも毎日通うスタイルが現在の彼にはどうにも合わない。だから、本人が自分で望むまでは完全な復学は考えていないし、私から復学を働きかけるつもりもない。

不登校が始まって5ヶ月。私の生活はかなり変化した。まぁなんだ、一番は朝から晩まで息子がそこにいるってこと。今日一日どう過ごす?と毎日考えないといけない。ある程度成長していれば自己判断で好きに過ごすのだろうが、なんせまだ小学1年生。ある程度の導きがないと1日と言う長い時間の過ごし方がつかめないようだ。

そんな労力はあるものの、生活は総合的に考えると非常に楽になった。何が楽になったかと言うと私は不登校になる以前に感じていた悩みから、ほぼ開放されたのだ。

特性ゆえに、朝の覚醒が苦手な彼をどう時間通りに学校に連れていくか。夜は悪夢で眠りにくい彼を、翌日のことを考え何時に眠らせるのかなど、学校生活に影響のない生活リズムを守る事。日々の見通しが立たないと、不安で辛い思いをする彼、学校生活にどう見通しを立てさせるのか。宿題、学習、学校の進捗に合わせどうフォローするのか。先生との定期的な面談、学校での様子を聞き、どのような配慮が可能なのか、何が彼の行動の裏に隠れているのかを考え、学び、相談し、話し合う事。小学校での生活を想定したSST。下校後は非常に疲れている彼。家庭は小学校で受けているストレスを軽減させる場と定め、どのように家庭内で彼をフォローし、どんな言葉がけをするのか。

そんな様々なタスクから解放された。

それは今まで、「7歳の息子を小学校の集団の中で問題なく過ごさせること」に私がいかに囚われていたのかという証明でもある。解放されなければ気が付かないのだから恥ずかしい限りだ。

息子は学校に行かなくなった。今、毎日私と息子の前には好きに使える時間がたっぷりとある。それはなんと幸福な事だろうかと思う。彼が興味を持てばすぐに対応してやれる。彼の気が乗らない時は、興味を持つまで好きなだけ待つことが出来る。好きな科目を好きなように学ぶことが出来る。苦手には彼に合った方法を探し、楽しく取り組むこともできる。彼の体に合わせた生活ができる。「誰か」のことを考え、気を使い無理をする必要も、彼に無理を強いる必要もない。ただ私自身と息子自身のことをしっかりと考えればよい。

とは言っても、遠い未来を考えれば不安になる日も当然ある。彼の人生の責任を一人きりで背負っているような。そんな思いに捕らわれ押しつぶされる錯覚を感じる日もある。そんな時は、大丈夫、時間はたっぷりとある。ゆっくり考えていけばいいと自分に言い聞かせる。

さて、今日は何をしようか?


いつもはインスタで育児日記描いてます。
不登校を選ぶまでのお話(全22話)です↓


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