子どもにとって「親の自虐」は自虐にならないんだなと

長女と一緒に遊んだり、工作をしていたりすると、つい自分の口からぽろっと自虐がもれてしまうことがある。

たとえば長女に何か描いてと頼まれて、象を描いたとき。

自分の描いた象があまりにも下手すぎて、「これは象だってわかってもらえないかも」と不安になり、長女に「これ、何かわかるかな……? 難しいよねぇ。ごめんねー、ママ絵心ないからうまく書けないんだよね」と、長女が答える前に予防線を張りまくる。

長女はそんな私の気持ちなんてお構いなしに、そのただ鼻が長いだけの生物を指さして「ぞうさん!」と告げる。

「そうなの、ぞうさんなの! こんな絵なのによくわかったね。すごいね!」と嬉しくなって私は長女を褒めまくる。

それと同時に、2歳児相手にこんなに予防線を張って、自分をなぐさめるだけの自虐をして、私は何をやっているんだろう……とも思う。

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