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愛するということ


私の手元に、
ぼろぼろになった2冊の本がある。

本を買う余裕がなく、
図書館通いのシングルマザー時代の私が、
お金を出して買った2冊。

当時は何回も読み返した
思い出の2冊。

その1冊は、
ドイツの哲学者エーリッヒ・フロムの
「愛するということ」

もう1冊は、
社会学者 加藤諦三氏の
「愛されなかった時どう生きるか」

まったく真逆のタイトルで、
もう苦笑いしかない。

でも、これこそが、
私の学びの原点だったと思い出した。

そして、今私がやっている
恋愛講座の原点ともいえる。

今日は、
読みたい本を買えるようになった
幸せをかみしめながら、

エーリッヒ・フロムの
「愛するということ」を読み返してみようと、
ページをめくっていたら、
さっそく目が止まった。

『たいていの人は愛の問題を、
愛するという問題、愛する能力の問題としてではなく、
愛されるという問題として捉えている。
つまり、人びとにとって重要なのは
どうすれば愛されるか、どうすれば愛される人間になれるか、
ということなのだ。』
愛するということ〜エーリッヒ・フロム/鈴木 晶 訳

あぁ、そうなの。そうなのよ!

E・フロムがいうように、
たいていの人は、パートナーとうまくいかない時、
愛されるという問題として捉える。
自分の愛する能力の問題とは、決して思わない。

そして昨今の流行りで
「愛されているかどうか」
これだけにフォーカスしてしまう。

そうすると、
「愛されている」ことが
ゴールになってしまって

愛することがうまくできないまま
ずっと「愛される」ことを
求め続けてしまうことになる。

これぞ、女性のしあわせ?
いや、結構しんどいんだよね。
求め続けることって。

だから、不安にもなる。

E・フロムも書いているとおり、
愛する能力って
とっても必要だと思う。

だから、私は
恋愛講座をはじめたいと思った。

新しい本の情報もいいけれど、
古い本も読み返してみると
また違う視点が見えて楽しい。

いい本は、
買わなきゃね。

『愛するということ』
おすすめです。


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