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コロナ禍とスポーツ

先日、高校インハイ並びに夏の甲子園の中止が正式に決まった事は記憶に新しい。


現在のコロナの状況と選手たちの安全を考慮すれば妥当な決断であったのかもしれない。

しかし、当の本人達、特に3年生はやりきれない思いで一杯だろう。彼らの思いを想像すると胸が痛くなる。

高校野球に関しては、春も甲子園は中止になっており、今年の3年生はどの高校も全国大会を経験すること無く卒業することになる。

金足農業旋風で一躍有名になり、その後のドラフト会議で日ハムへ入団した吉田輝星投手のように、甲子園がきっかけでプロ野球選手になる者たちは多い。

甲子園の中止は未来の可能性を一つ消してしまうことと同義である

非常に大きな決断であったことを心に留めて置かなければならない。

ただ、どの学生スポーツにも当てはまるが、選手や観戦者の感染リスクを避けることばかりに目が行きがちで、忘れてはならないは審判である。

学生、プロスポーツに限らず、大抵の審判は選手よりも高齢の場合が多く、感染したときの重症化リスクが高い。

当初、高野連が無観客での開催も検討していたという記事を見たが、主役の選手はもちろん、報酬もわずかで、家族を持つ者も多い審判への配慮も必要だ。

主役だけでなく主役を支える人々にもスポットを当てた報道が必要だ。

プロスポーツの役割

また、近日のサッカー界は、選手やクラブによる活動も盛んに行われている。

選手個人のSNSでライブ配信を通して、直接的にサポーターとコミュニケーションを取ったり、先日はベルギー一部リーグに所属するシントトロイデンが、提携クラブの選手とともにオンラインサッカーゲーム「FIFA20」をプレイするのを、動画投稿サイトYouTubeにて配信した。

このように、SNSが普及する前はサッカー選手を始めとするアスリートは、成績=その人の価値として見られていたが、今はその在り方が多様化してきている。

SNSによってアスリート自身の価値観を発信することができ、ファンの人々とそれを共有することによって世論を形成することができる。

この部分を今の状況は強めていると考えられる。

ドイツのブンデスリーガやトルコのシュペル・リグが再開し、コロナによって大きな影響を受けたスペインでも、チーム練習が再開するなど世界的に自粛が明け始めているが、日本はそれに流されず、完全にリスクを回避した状況での再開が求められる。

これからの社会とスポーツの復興が楽しみで仕方がない。

早くまた熱狂したいものだ。


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