見出し画像

君は「リトルスプーン」という北海道カレーを知っているか【2024年1月版】

※これにピンと来た方は同志です…!(「お鍋で持ち帰り割」が実在した)


この連載記事を書く過程で本筋と関係なさすぎたので思い切りお蔵入りにしたネタですが、北海道民としてはお蔵入りにするのは忍びなく、noteでこぼれ話的に書いてみることにしました。

ココイチのカレーも今では元気に食べていますし、ココイチも非常に素晴らしい企業だと思いますが、私の中での青春時代のカレーは間違いなく「リトルスプーン」のカレーなので、現在の入手方法含めてまとめておきたかったのです。


リトルスプーンのカレーの味

「北海道といえばスープカレー」という図式もありましょうが、私が北海道で高校生をやっていた2004-2006年の3年間にスープカレーの話題になった記憶がほとんど無かったので、当時の私の中でのカレーは「トロみのついたルウと白いご飯」でした。

リトルスプーンのカレーの味はこの理想にほぼ近く、トロみが強く、味が濃いルウと、微妙に素揚げしているっぽい野菜がとても美味しかったのです。

実家の味付けがバター多め・お肉多めで作るカレーだったので、個人的にはルウの粘度が高くて味が濃い方が好物だったりします。これが家庭の味。(未だにカレー作らせると「バターひとかけ」を鍋に突っ込んだりする程度の人類)

よくお世話になったのは「北24条店」です。通っていた高校とは目と鼻の先だったので、学校帰りや土曜の講習の帰りによく食べてました。

北二十四条店(札幌市北区北24条西4丁目2-10)2003年8月1日-2009年

Googleマップで示すとここ。うん、完全にここだわ。

(アホみたいに通ったので地図を見ただけでわかるレベル)

↓の北大前店も行ったことあるな…浪人してからだったかな…?札幌民的にリンク先の店舗写真が郷愁を誘う。

なお、「当時私、スープカレーとか知らんかった」と書いてしまったので、念のため調べてみたところ、スープカレーブーム自体は2004年だったようですね。全然記憶になかったぞ…実家から札幌に毎日通学していたのに…。

リトルスプーンの悲しい運命についての話

「かつて」って書いてあるのがもうヤバい。

そうなんです、チェーン店としては現在、跡形もなく消失しているんですこのカレー屋。

悲しい歴史は下記の通りです。上のリンクの内容を要約しましたよ。

2003年 旭川永山店を皮切りに道内各地へ展開
2004年 東京1号店をオープン
2005年 上海に店舗をオープン
2007年 運営元のオーヴがリトルスプーン事業から撤退
    店舗流通ネット株式会社および株式会社シービーシーへ事業を譲渡
2017年 株式会社コンバージョンが事業継承
2009年 株式会社コンバージョンが自己破産
     新たに設立された株式会社リトルスプーンが店舗営業を継続
2012年 全店舗が閉店

私が元気にこのカレーを食べていた頃は「出店イケイケドンドン」状態だったことが伺えます。

確かに東京進出したのが嬉しくて、東京でも食べたことあるんですけど、「あれ?こんな味だっけ?」と首をかしげる感じだったんですよね。上京したのが2007年だったので、運営元が手を引いた後に運営体制がgdgdになった頃の話だったとすると納得です…。

ココイチはカレーチェーンとして異例の大成功をおさめていますが、リトルスプーンはあんなに美味しくてもこんな悲しい結末を迎えてしまうことを考えると、カレーチェーンの運営の難しさを痛感します。

光はある。リトルスプーンのカレーは今もここに

ただ、悲しまないでください。ちょっと特殊ですが、現在もこのカレーを食べる方法があります。

1)通販で買う
2)札幌の定食屋さんで食べる

それぞれについて説明をしていきます。

通販で買う方法

ここから買えます。

▼ 元祖リトルスプーンの「元祖」とはどういう意味ですか?
元々、リトルスプーンを運営していたオーヴ社の創業時のカレーを販売しています。現在の店舗「リトルスプーン」のカレーではありません。

※下記より引用

上記を信じるならば、私の思い出のカレーそのものであると思われます。10食2400円は割とお得なので一度買ってみます。

ただ、当時の記憶が確かならば「辛口」はそこそこ辛いのでご注意ください…!割と痛い目見ます。辛さのあまり耳が痛くなって水を飲んだら、更に痛くなるという経験をしたのはこのカレーのせいです(実話)

まずは中辛からでお試しください。ただし、中辛は辛さがやや物足りないので、中辛と辛口ミックスしたら最高説があります。

リトルスプーンの冷凍カレー食レポ

有言実行派なので買いましたよ!

画像1

こんな北海道感溢れる箱でやってきます。

画像2

中身はこんな感じ。割とラフに入っています。

冷凍されているので板のように硬いw

画像3

昔見たことあるぞこのパッケージ。正真正銘っぽい。

画像4

裏面も資料として。製造者がめちゃくちゃ北海道。

冷凍カレーなのでお鍋で湯煎します。沸騰したお湯で6分煮れば完璧。

画像5

ご飯にかけていただきまーす!(我が家がズボラなのが存分に伝わる写真…)

画像6

結論としては、香り含めて「青春の味」そのものでした。バターと炒めた玉ねぎ強めの豊潤な香りとか、中辛の辛さが全然足りないところまで完全再現とは…w

一緒に食べた夫さんも「美味しい!また食べたい!」とご満悦だったので、今度こそ存続してもらえるように定期的にお布施していく予定です…!

お店で食べる方法

定食屋の「こめます」で食べられます。ただ、提供方法などは当時の店舗とは明らかに違うので、「札幌行ったついでに試しに…」的なタイミングでのご利用をおすすめします。

ただ、観光で豊平区って羊ケ丘展望台でクラーク博士像のマネする目的以外でなかなか立ち寄らない気がするし、羊ケ丘展望台から結構距離あるけどまぁいいか…。(良くない。札幌の謎の距離をナメてはいけない)

場所はこちら。最寄り駅は市営地下鉄東豊線「学園前」です。

【2024年1月アップデート】買える方法が増えたらしい

なぜか数年たっても一定のアクセスがあり、定期的に熱量高めのコメントをいただく程度には私のアカウントの人気記事となっているので、アラートさんを稼働して追記してみましたよ。

北海道編

道内展開のスーパー「スーパーエース」にてお惣菜の形で販売中らしいです!調べたら私の実家があった市(石狩市)にもあるみたいですね。住んでなかったエリアなので初めて知りましたw

ただ、スーパーエース公式サイトは全然情報載ってないのでもったいないですね……情報更新頑張ろう!><

道外編

北海道どさんこプラザで買えるらしいぞ!都民はいそげ!

ただし説明見る限り一番有名な有楽町店では扱ってないらしいぞ!注意しよう!

東京では北海道アンテナショップは「めっちゃ混むもの」という存在であり、人とアンテナショップがひしめく有楽町店は休日は「人の流れに逆らえない」程度に人が溢れているのです……北海道ブランドって強力ですわね……。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

いただいたサポートは個人活動の運用・改善の原資に充てられます。 ★サポート機能で「ブラック企業アラート」サービスを始めました!詳しくはこちらのnoteからどうぞ→ https://note.com/ubon_ratchat/n/n44eb4c6cf958