コミカライズ版「バーフバリ 王の凱旋」(2018年作品)
指は4本。手首は返します。(アマレンドラ・バーフバリによるコミカライズについてのアドバイス)
「バーフバリ 伝説誕生」
「バーフバリ 王の凱旋」
「バーフバリ 王の凱旋 -完全版-」
「バーフバリ 王の凱旋 (コミカライズ版)」 ←これの話をします。
「バーフバリ 知られざる伝説 (アニメ版)」
矢は放たれた。
先ごろ発売された「バーフバリ 王の凱旋」のコミカライズ版を入手しました。 第1章は幻冬舎PLUSで試し読みができます。チェキ☆
書籍版の物語は第0章から始まります。これは王の凱旋の冒頭の「マヘンドラ・バーフバリは生きねばならぬ!!」というシヴァガミチャレンジ(上級)のシーンを描いておりほぼ劇場版と同一のダイナミックな描写で試し読み可能な第1章へ続いてきます。(5分でわかる伝説誕生もあるヨ!!)
第1章は申し分のないスピード展開でややタメのシーンが少ないもののウィッカーマンを燃やすシーン等にダイナミックさがありクマーラ・ヴァルマのコミカルさが際立つなど作画大変そうだけどダイジョブ? ガンバロ!的な不安はあるものの期待ができる展開でした。
よっしゃ! 書籍版を買ってふるさと納税してやんぞ!!
矢が的に届かない。
ところが、読み進めていくについて苦言を呈さなければいけない点がチラホラ。1点だけ申し上げるとしたら、仕上がりが間に合っていない のです。
特に劇場版のクライマックス。 ヤシの木を使ってバーフバリ軍が次々に城壁を飛び越えていく大スペクタルと最終決戦あたりから、作画の燃料切れ(カレー切れ)が目に見えて増えてきて最終的には下書きに近い状態で掲載されてしまう。僕らが見たかったマンガ的表現を駆使した格闘シーンや実写では不可能な極端なデフォルメはなく、映画の構図を書き写した淡々とした描写のまま終わっていくのです。命の河~命の河~。
これは、届いてないねー。ターゲット層に届かない。読者が見たいのはあらすじではなくて、なんかおかしくなった熱狂の画面なんだと思う。SSR監督が狂気のような熱量を注ぎ込んだ数年間を作成期間2か月でやらせようとしたのがいけなかったのか。(観客を熱狂させるためだけに練りに練ったアレだかんね)
せめて、名場面イラスト集(40Pくらいでもいいよ!)や上下巻であれば......惜しいおしすぎる。
指は4本。手首は返します。
放たれた矢は戻らない。この世に出てしまった作品の評価は覆しづらいけど、コンテンツとしてのバーフバリの魅力が減じたわけではない。(今回のコミカライズ版も良い部分はいっぱいあるよ!クンタラ王国フォローとか!)
ならば、二の矢、三の矢を放てばよいだろう。
今回のコミカライズは無印だとして多様性重点でバリエーションを増やす。
伝奇とヒーロー成分に重点した「バーフバリSIVA」とか兄者と弟者の顔が近い「バーフバリ・グラマラス・ビリヤニ」とかほのぼの王宮四コマ「バリ素(もと)」とか、いろいろやればいいんだよ。
ぼくは瀬口忍先生のほとんど蒼天航路みたいな筋肉量のバーフバリが読みたいです。幻冬舎さん、オータム出版さん、よろしくお願いします。
#ふるさと納税 #コンテンツ会議 #バーフバリ #漫画 #カレー切れ #雑記 #エッセー #コミカライズ #願望
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