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トム•クルーズの『レインマン』を午前十時の映画祭で見てきたー地味だけど名作

午前十時の映画祭

午前十時の映画祭では、昔の映画を一定の期間劇場で見ることができます。
これを利用して娘とバックトゥザフューチャー1.2.3など、私が若い時に見た映画を劇長でよく一緒に見ていました。
レインマンは9/22(木)まで、全国の対象映画館で上映中です。
もうこの映画をスクリーンで見る機会もないかと思い、行ってきました。

チラシ

『レインマン』のあらすじ

トム・クルーズとダスティン・ホフマンの豪華共演作品。事業に失敗したチャーリーのもとへ絶縁していた父の訃報が届く。帰郷するも、目当ての遺産は今まで知らなかったサヴァン症候群の兄・レイモンドへ渡ることと知り……。

filmarks公式

今はNetflixやAmazonプライムなどの配信サービスにありませんが、配信されたら、あらゆる人に見てほしい作品です。

一言でいうと地味な映画。
アクションなし
CGなし
派手な演出なし
キャストの数少ない
大感動の場面なし

色々無いからこそ2人の名演と脚本の良さがひき立ち、
兄弟がいなくても、サヴァン症候群の知り合いがいなくても、
誰が見ても心を打たれる、共感することができる人間関係の話です。
弟演じるトムのように周りの人にイライラして、冷たくあたること誰にもありますよね。

ここからネタバレ

1988年の作品を今見て思う事、気づいた事

公開時に見てから何度も見ているが、2022年の今改めて気づいたこと

①この映画はロードムービー
シンシナティから飛行機に乗るのをいやがった兄のせいで、車で移動することになります。
東から西海岸へ景色が変わっていくのと同時に二人の関係が深まる。
ラスベガスでの2人が宿泊したホテル、私が昔ラスベガスに行った時に泊まったシーザーズパレスだという事が今回初めてわかりました。
ラスベガスまた行きたいです。

②公衆電話が大事
今ならスマホでいつでも電話できますが、東から西海岸へ旅する間に、ダイナーやモーテルなどで停まるたびに仕事の電話をかけていました。
電話をかけれなくて、ビジネスに支障がでてました。
決まった時間にテレビを見ることも難しく、兄のために人の家で見せてもらったりしていました。
途中から「ウォッチマン」という携帯用テレビを買ってましたが。
「ウオッチマン」って名前80年代らしい。「ウォークマン」は使ってましたけど。
不便ながらそこでストーリーが生まれてますね。

③タイトル「Rain man」の妙
レイモンドー兄の名前、弟が小さい時にレイモンドと言えなくてレインマン   
      と呼んでいた。
レインマン(雨男)ー弟はレインマンを架空の人物と思っていたが、
          レインマンは雨の日に歌を歌ってくれる兄だった。
メインマン(親友)ー最初は長年いた施設の人をメインマンと紹介していた
          が最後に弟のことをメインマンと呼ぶ。

④エンドロールが短い
今の映画って色々な技術を使っているので長いですね。
この映画は短いです。
その短いエンドロールの写真は兄が旅行中に撮った写真です。
地味に泣かせてくれます。

⑤Kマートでアンダーウエアを買いたい兄
Kマートは日本でいうダイエー今ならイオンって感じですかね。
Wikiによると日本のダイエーと同じく今は店舗数が減っているらしいです。
Kマートのくだりが印象的すぎて、Kマートに寄って買うシーンがあると思い込んでたんですが、なかったです。
見たことあると思ったのですが、夫に聞くと初めからそんなシーンはないらしいです。
ディレクターカット版とかに入ってないですかね、妄想してシーンを勝手に作ったのでしょうか。

⑥弟(トム)の彼女の英語
英語があまりわからない時は気づきませんでしたが、この彼女英語のアクセント(なまり)があります。
アクセント(なまり)は全く悪いものではなく、今はワールドイングリッシュという自分の国のなまりがある英語が容認されています。
カリフォルニアなので、メキシコから出身という設定の役なのかもしれませんが、実際の女優さんはイタリア出身みたいです。

ダスティン・ホフマンとトム・クルーズの演技

ダスティン・ホフマンはこの映画で2度目のアカデミー主演男優賞を受賞している。
誰が見てもサヴァン症候群のキャラクターを見事に演じきっている。
話し方、しぐさそのままである。
これを見て我が推しニノが自閉症の少年を演じた『マラソン』というスペシャルドラマを思い出しました。

トム・クルーズも自分勝手な弟から、だんだん理解のある弟に変わっていく様を上手に演じていましたね。
兄がレインマンと分かるシャワーのシーンが好きです。
後、ラスベガスで二人がスーツ姿で現れるシーンも。
若い時のトムはかっこいい。
『トップガン』や『ミッションインポッシブル』より私は好きです。
noteで何回か書いてますが、私のベストトムは『カクテル』です。

サントラ

このテーマ曲もまたまた地味。
歌詞がないけど、せつない感じがする。

最後に
こういう映画は英語が理解できてよかったなあと心から思います。
英語学習中の人にもこの映画は、程よい難易度で学習にも適していますね。

今後の午前十時の上映映画や劇場の情報はこちら

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