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知ることは幸せなのか、不幸なのか《水曜日のエッセイ by 逢志亭姉》

 
水曜日の記事は文章クラブ『放課後ライティング倶楽部』メンバーさんが担当です。だいたい2ヶ月くらいで順番がまわってきます。
 

 
いくつぐらいだったろうか。
うちの家は貧乏なんだと気がついた。
 
でも、それは子供の私が努力しても
改善されるものではないとわかっていた。
真面目に働く両親を恨むことはなかった。
 
貧乏だと馬鹿にされることが
あったとしても耐えられたと思う。
(実際には、そんなことでバカに
してくる人はいなかったけど)
 
自分の頭が悪くて
バカにされるのは嫌だった。
それは、自分のせいだから。
(変に老成していた小学生)
 
私が住んでいたのは田舎だった。
見渡せる世界は狭く
両親には友人もほとんどなく
接触できる大人も限られていた。
 
唯一知らないことを知る情報源は
本だった。
貪るように、本を読んだ。
 
しかし、子供の私が本を読んだとて
妄想の域を越えられない。
実際の世界が広がっていくわけでもない。
それでも想像の世界を遊泳するだけで楽しかった。
 
高校生になると、現実の世界が少し広がった。
地元の公立高校ではなく列車(当時は電化されていなかったので、ディーゼル機関車だった)に乗ってお山を越えてちょっとだけ都会の高校に進学したのだ。
 
ドラマに出てくるような、
お金持ちのお家の子がいっぱい存在した。
もう妄想の世界で楽しめない。
頭のいい子もいっぱいいた。
 
頭が悪いと思われたくないという
私の自尊心を
ボロボロにしてくれた。
 
幸福指数が世界一だったブータン。
そこの人々の幸福感が
下がりつつあると言う。
 
インターネットの普及で、
世界中の情報を得ることが
できるようになり
自分たちより豊かで幸せそうな人が
いることを知ってしまったからだそうだ。
(本当に幸せかどうかはわからないんだけどね)
 
井の中の蛙、大海を知らず
 
視野が狭いことや、物事を知らない
という意味で使われる表現だが、
これには続きがある。
 
されど空の青さを知る
 
特定の分野を極めたことで得られる
専門性や知見の深さを表している。
 
自分の見える範囲で、
あるものに感謝して生きることも
幸せな生き方の一つなのかもしれない。
 
さてさて
35年間、学校という井の中で
過ごしてきた私が
大海に出て今何を思うか、
 
次回に続く
 

[ライター:逢志亭姉]

◆あとがき
ヤスです。他人と比較を始めたら不幸もまた始まる。文章もそうですね。自分よりうまい人なんていくらでもいる。だから比べるのは過去の自分。昨日の自分より変化したのか。成長したか。他人とは比較できない。みかんとりんご、どちらが美味しい?ってもんだ。

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