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無職日記|はじめる

無職になった。

仕事を辞めることはしばらく考えていたことではあったのだけど、年末に仕事を辞めさせてくれと上司に伝えてからは、あれよあれよと話が進み、1月で退職という運びになった。早すぎ〜〜

人間関係にも恵まれていたし、心も疲弊はしていたが健やかだった。事業には共感しきっていなかったけれど、そんなことより成長の機会を存分に与えてもらえる職場で、十分恵まれていたのだと思う。なぜ辞めたのかと問われたら言葉に詰まる。大好きな人たちがたくさんいたし。

ただ、自分の人生にいろんな条件が追加されるにつれて、なんだかサイズのズレた靴を必死で履いて歩いているような、首の周りがチクチクするセーターを着ているような、どうにも身体に馴染まない感覚が日に日に増大しているように思っていたのだった。

その馴染まなさに、少しの責任がだんだんと添加されていって、自分の元からない翼から羽が落ちていくような感じになった。そもそも身軽ではないけど、流れに乗って生きていたのに、流れすら滞ってしまった。

職場のひとと話すのは楽しかった。みんなとのおしゃべりを仕事にしたいと思うくらい。でも仕事には目標や目的があって、わたしはその目指す場所に心から賛同しているわけではなく、それはそれでしんどいものだった。あまったれなので。この船の上でいつかお荷物になるとしたら、きっと1番は自分なんだろうな、という確信。

そんなこんなで、誰かからみたらなんとでもなる理由で、辞めたのだった。

無計画な無職なので、経済面の不安はかなり大きい。でも、会社で働く自分を手放したことによって、今日生きるための自分を、なんとなく手に入れた実感がある。

これから、自分の感覚を取りもどす、ゆるゆるとした闘いのような祈りのような日々を過ごしていきたい。

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