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ギブソン

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#エッセイ

青さ

貴方に恋をしてどのくらいたっただろう。
離れがたくて馬鹿みたいに朝までそこにいて。

別に何をして欲しかったわけじゃない、と言ったら嘘になるけれど。
でも、何より貴方が動いているその様が見たかった。
貴方の姿が見たかった。
貴方の声が聞きたかった。
貴方に私の名前を呼んで欲しかった。
ただ、貴方に会いたかった。

貴方が作ってくれるご飯もお酒も洗い物をするその腕も顔も表情も髪を耳にかけるしぐさも

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マグネット

一緒に見たテレビも雑誌も聴いた歌も流行りの歌も通った道も飲んだお酒も食べ物も行ったお店も話したこともきっと全部。
今だけじゃなくて何年後かに似たような何かに触れた時にもきっと貴方を思い出す。

思い出して私は何回も貴方に恋をする。
思い出して私は何回も貴方に失恋する。
#エッセイ #恋愛 #片思い

坂道

貴方でない人に会うために買った服を
貴方に似合うよと褒められたの

貴方が好きそうでした髪型も髪色も
褒められなかったのに

貴方を忘れようとして貴方でない人を
見ようとして買った服を褒められたの

ちっとも嬉しくないんだから
全然嬉しくないんだから
#エッセイ #恋愛 #片思い

深い海の底

だいすきなひとをみたくて、
だいきらいなひとのどうでもいい日常を
ボタンひとつで見られるようにして

すきなひとに会いに行って、
すきなひとが構う人にヤキモチをやいて、
すきなひともほかのひともじぶんのことも
ぜんぶぜんぶきらいになって

わたしはどうしたいのだろう
自分はそこにいるのにそこにいない

どうしたら肩の力を抜いて
自分を愛してあげられるのだろう
どうしたら自分を嫌わずにいられるのだろ

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vodka

あんな男のために死ぬなんて馬鹿みたい
若さと自分をすり減らすなんて
思いとどまってよかったわ
だってロクでもない男だもの

というより
わたしをよく知らない人に
何言われても痛くも痒くも無いの
知らないくせによく言えるわねって
今ならいくらでも笑ってあげる
せめて手に入れてからいってちょうだい
本当どうしようもない人達
だから貴方達が嫌いなの

馴れ合って仲良しごっこ
裏では協定と牽制
馬鹿みたい

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