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つらいことはつらい。自分にまで演技しなくていいよ。

拝啓、優しいあなたへ

後輩の前、同僚の前、上司の前、親の前、友達の前、お客さんの前、その他諸々の場面で
「他人につらい顔を見せられない。見せてはいけない。」
「他人の迷惑にならないようにしないといけない。」
「自分は明るく振る舞わなければいけない。」
と考えていませんか。

「後輩には弱いところを見せるものじゃない。」
「気合いで世の中、何とかなるもんだよな!」
「泣けば済むって問題じゃないんだよ。」
「両親が大変そうだから自分は”大丈夫”を演じないと。」
「なんであんたはすぐ泣くの、悲しい気持ちをコントロールしなさい!」
「みんなに合わせて明るく振る舞わなきゃ。」
「お客さんの前ではつらい感情を押し込めて笑顔を作らないと。」

悲しいことにつらい気持ちを押し込めて、明るく振る舞うことが”当たり前”とされている場面は世の中にはいっーーーぱい存在します。挙げればキリがないくらいに。
そして、そんな場面に合わせて明るく振る舞えば振る舞うほど「悩みがないっていいよね。」、「〇〇さんって明るいよね。優しいよね。」なんて言われ、つらいのに明るいキャラクターを演じるのに必死になっていませんか?
そう、まるで一滴の涙を流すピエロのように。

そんな時、ふと自分自身にこんな言葉をかけていませんか?
「本当は悩み事を相談したいのに相談できる雰囲気じゃない。」
「私がしっかりしないといけない。」
「つらい気持ちを見せる余裕なんてない。」

そして、ついには自分に強く当たっていませんか?
「自分は明るい性格だからつらくない。」
「ポジティブに考えればつらいことなんて吹き飛ぶ。」
「つらいと思うなんて情けない、心が弱い証拠だ!」

不思議ですよね。
他人にはやさしく手を差し出すことができるのに、自分には手を差し出すどころか更に追い打ちをかけてしまうなんて。

いいんです。
頭の中で「つらい」と思っても。
「つらい」と言うことを社会が環境が”間違っている”と言っても、
思っていいんです。「つらい」と。

あなたが感じた「つらい」は正真正銘の「つらい」です。
もっと自分にも手を差し出してあげてください。
自分に対して無理に演じる必要はありません。
そして、一緒にゆっくり休んだらまた、歩き出せばいいんです。

そう、ゆっくりと。



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