ぼくとカエル
あのさ、話をきいて欲しいんだけど
なんだい?
ぼくは何もできない自分が惨めで仕方がないんだよね
呼吸をしているじゃないか
違うんだ、そういう話じゃない
じゃあどういう話なんだい?
ぼくは今のままではダメなことをわかってても
うん。
…こわくて何もできないんだ。
うん。
え?何も言ってくれないの?
だってきいてって言われたから
あ、うんじゃあさ何か意見がほしいな
俺はカエルだけど、少し前はオタマジャクシだった。
ある人にとってはただのカエルかもしれないし、ただのオタマジャクシかもしれない。
でもそれは結局のところ『俺そのもの』としてしか評価できないからなんだよ。
だから君は君、『ぼくそのもの』として生きるだけで良いんだよ。誰が何を言おうと君は君。
何を言いたいかわかるかい?
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