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意外とすんなり 台湾の銀行で両替してきた

今回の留学は結構な額の現金を持ってきている。台湾は現金社会と聞いていたし、ATMがどれだけ使えるのか、よくわからなかったからだ。

まずは台湾ドル(=元)。マネロン対策で持ち込みには上限が定められており、いまは10万元。これは↓に書いたとおり、日本で外貨宅配サービスを使うのが一番レートが良さそうと判断。10万元=当時のレートで約46万円を手持ちした。

この10万元をほぼ使い終えてしまった。わたしの台南生活は支払いの9割以上が現金だ。家賃や渡航当初の家具・日用品の購入、2泊3日の旅行×2回も含むとはいえ、3カ月弱で約46万円を消費したことになる。これを贅沢とみるか、まあまあ普通とみるか。

実は台湾ドルのほかに、米国ドルも持ってきていた。

わたしは2012年秋から半年ほど仕事の関係でインドで暮らした。この米国ドルは当時「念のため」と日本円を両替して持っていったが、結局まったく使わなかったお金だ。

日本円に戻して手数料を二重に取られるのも嫌だったし、米国ドルなら旅行や出張の機会もあろうかと保管していた。が、私はそんなにグローバルな人材ではなく、東京の自宅で塩漬けになっていた。

その米国ドルを10年越しに使うときがきた。数えてみたら2600ドル強あった。結構な額である。

調べてみると、台南で外国通貨を両替してくれる場所はそこまで多くなく、たとえば銀行だと、調べた限りではココ↓に載っている15支店だけらしい。

このうち、まず大学近くにある支店にいってみることに。朝9時の営業開始とほぼ同時に入店した。

「手数料100元です」。台南ではかなり珍しい、スーツ姿の男性行員にそう告げられた。が、この男性行員さん、100ドル札を手に持ってどうも困惑した表情。「こちら旧札ですよね?」。この支店では対応できないらしく、自分の個人iPhoneを取り出す。「こっちの銀行なら受け付けてくれるはず」とGoogle Mapで場所を教えてくれた。

「バイクに乗ればすぐだと思うので」と言われたが、わたしがバイクに乗れるはずはない。調べるとちょうど数分後にバスが来そうだったので、停留所へと急いだ。こういうとき台南って街がコンパクトですごく便利だ。

教えてもらった台湾銀行は孔子廟の近くにあった。なにやら抗議しているのぼりやら横断幕やらがあって物騒な雰囲気だが、普通に営業はしているもよう。

「外幣兌換(外国通貨の両替)はこちら」と書いてある表示板をたどって進むと、記入用紙が2種類置いてあった。台湾ドルを外国通貨に換えたい人はピンク色。外国通貨を台湾ドルに換えたい人は白色。いずれも明示されているし、記入例も置いてあったので何の問題もなかった。

奥の100ドルが旧札らしい。刷新されたのは13年?とだいぶ前のもよう

ちなみに旧札の両替には1枚30元(約135円)の手数料がかかるとのこと。まあ、それくらいはしょうがないか。

「居留証(ARC)はありますか?」と聞かれたけど、こちらは短期滞在なので持っていない。「パスポートでも良いですか」と尋ねると「いいですよ」とのことだった。あらかじめお札の枚数をカウントしてあったので、あとは専用の機械を使ってぱらぱらと答えあわせ。

58枚の1ドル札も含め、自分のカウントは間違いゼロだったもよう。「あってましたか?」って聞いたら「都對!(ぜんぶあってましたよ)」と笑顔を返してくれた。こういうところが台湾生活の癒しポイントです。

天井が高い
エントランス近くに置いてあった「投票箱」。櫃台gùitáiは銀行や商業施設のカウンターという意味なので、櫃員は窓口職員を指す。投票用紙は窓口に置いてあった。せっかくだから投票すればよかった

平日の午前中だったから待ち時間がほぼゼロで、店内にいたのは20分足らずだったろうか。想像していた以上にすんなり終わった。私の十年熟成の2600ドルは、手数料が引かれたうえで約8万台湾ドルになりました。

私が日本円を米国ドルに換えたのは2012年夏。みずほ銀行によればこのときの為替相場は1ドル=79円である。ざっと計算してみると、当時の私は2600ドルを入手するために20万円あまりを支払ったことになる。

ひるがえって現在。1台湾ドル=4.5円くらいなので、きょう受け取った8万台湾ドルを入手しようと思うと、日本円で少なくとも36万円は支払わないといけないことになる。

ふふふ。こういうときだけは円安バンザイ。


【2022/10/31の日記】

机に向かっての勉強時間は1時間55分。

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