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うつ株式会社#6 初日から仕事変更か?

「明日ですか、視察に秋葉さんと出かける予定なんですよね。九州に。。」

おぃおぃ、さっき秋葉さんのことを心配していたのは誰だ?
そして、秋葉さんは、飛行機と遠方への遠出は今、主治医から解禁とれていなかったような。。
と疑わしい目をしていると

言葉が途切れ、自分で気がついたようだ。

「九州の会社が僕らに会いに。。。

いや、すみません。

うそです。言い訳でした。

ごめんなさい。

秋葉さん遠出禁止でしたよね。っというか、自分も気圧の変化が辛いから、自粛するって言ってました。
ほら、やはり私たちにはこうやって手綱を引いてくださるプロジェクトマネジャーが必要なんですよ。」

話をすり替えようとしているので、ジーっと見つめると。。

「話変わっていましたね、明日、出勤してきます!是非とも検討してください!」

後ろめたい人には、無言がいいというのは本当だな。うつ病の方にはプレッシャーにならないように、でも、ついつい話したくなってしまうペットのように存在感を出すようにと難しい研修をうけた。

研修受けて、兄に試してみようとしたが、関係性ができあがっているからか?それとも、父が仕事で不在が多かったために、兄が自分達の父親代わりになったりしてたためか?なかなかうまくできなかった。

が、今回はちょっと使い方が違うみたいだけども、市川さんの自爆な気もするけれども成功したみたい。

市川さんとは、簡単にお話した内容のまとめをして、自分から伝える予定だったオファーを伝え、もちろん断られ、明日のお約束になった。

しまったという顔をしてからの市川さんは、紳士な市川さんに戻って秋葉さんによろしく伝えて下さいと、今回の業務の報告書や次似た案件をするうつ病患者さんへのノウハウまとめを在宅勤務弟やるということでお別れをした。
その際には、しっかりと仕事と仕事の合間の休むことを念じておいた。市川さんは、移動時間を休んだことに取り違えたり、自分の作業を頭の体操と言い訳したりする常習犯なので、どんな休み方をしたのか明日教えてね。と爽やかに釘も指しておいた。

経営者うつ

組織の改革には、上からと下から両方からのアプローチが重要という、確か、レビンの法則という名前の法則があった。確かに自分がやりたい医療界に攻めいるためには、市川さんや秋葉さんが事例としていいと思っていたけど一つのケースとして終わってしまう可能性がある。そのために経営者へのアプローチが重要である。そして、ケースづくりは、うつ株式会社が実績を作り上げていっていくと書かれている。
今回の市川さんの資料を読んでいると、気を使いすぎだろうと思うけれど、メンバー一人一人のモチベーションポイントとその遣り甲斐まで一覧になっていて、自分のことも書かれている。

勝手に自分との雑談でつい話してしまった兄のこと、うつ病に関心を持ったきっかけ、自分の夢というか目標。こんな社会を創りたい。というものがよく書いてある。決して、市川さんの熱で火がついたわけじゃないけど無視できない。
市川さんの次の業務も転職、業務委託両方とも断られたことで、相談もしなければいけないし、ちょっとまとめておいて、秋葉さんとの面談を終えた後にチームと相談しよう

秋葉さんと話す前に、改めて秋葉さんとのことを。。

突然

オルゴールで、さくらの曲が流れてきた。

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