ヤンキーになれなかった話
中学生のとき、ヤンキーに憧れた。
勉強でも運動でもとにかく上を目指すのが当たり前だった時代、スクールカーストの上のほうにはヤンキーがいた。
中流階級の無干渉でもない親がいる家庭に育った私には、ヤンキーになるのは難しかった。
ヤンキーになるには、化粧や髪、服装も重要だ。それはできる範囲でなんとかなったが、あとは時間だ。
ヤンキーは夜に遊ぶ。もちろん私の門限は早め。7,8時が限界だった気がする。友達の家に泊まりに行くと言って夜中まで遊んだ。親がいつ帰ってくるかわからない家、だし