#34 村上春樹を4冊しか読んでないINFJの僕が次に読むべき村上春樹を夢想する
これは、村上春樹を4冊しか読んでない僕だから書けた圧倒的アドバンテージを誇る夢想記事である。
僕が読んだ4冊の村上春樹
上から読んだ順に並べている。
風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険
ダンス・ダンス・ダンス
どうだろう。
ハルキストもビックリの、真面目すぎるラインナップではなかろうか。
共通する読後感をあらわしてみた。
ビール飲みたい
サンドイッチ食べたい
タバコ吸いたい
誰かと寝たい
ほぼ、間違いないだろう。
なんともいえない読後感なのである。
むしろ、これさえネタバレなのではないかと心配になるぐらいだ。
次に何を読めば一番楽しいのか
ここで、次に読むべき村上春樹のタイトルを考察したい。
特に、村上春樹ほどの有名人になれば、ネタバレのオンパレードであるから、私は検索さえしないようにしている。
よって、最新の注意を払いながら、できるだけ情報も入れず、自ら考察した上で、村上春樹を読みたいのだ。
これは、大変贅沢な試みではなかろうか?
まだ読んだことがないのに、きっと面白いことが確定しているのである。
そして、読む順番をどうしようかと、ただそれを楽しんでいるだけなのだ。
本は、人間と同じである。
読んだ後は、読む前の自分には戻れないのだ。
懐かしむことしかできない。
童貞だった頃のように。
noteに潜むハルキスト諸君。
コメントは遠慮なくくれたまえ。
ただし、ネタバレだけはご注意を。笑
僕が気になるタイトル
一応言っておくが、あらすじさえ読んでいない。
著作数が多い中、あくまでもタイトルだけで気になるものを絞ってみた。
まだ、どれから読もうか、検討がつかない。
1.世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
よく分からないタイトルだけど、なんかおもしろそう。拳銃とか出てきそうだし。
第一次世界大戦とかアメリカとかが関係あるのだろうか?
でも、ワンダーランドってある。ここがなんだかキナくさいのだ。"羊"のような匂いを感じる。
2.海辺のカフカ
カフカが気になる。
あの「絶望名人」のカフカなのだろうか?
だとしたら、カフカが海辺にいるのは変な感じがする。カフカはもっと、暗くて地下室みたいなとこが似合ってる。
しかし海辺とは、なんだか澄んだ清らかな感じがする。そうすると恋愛モノなのか?老人と海みたいな感じではなくて?
3.色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
多崎つくるって、誰なんだろう。
色彩を持たないってことは、目が見えないのだろうか。あるいは芸術家の話か。
巡礼の年ってことは、なんか宗教の話なんだろうか。それとも何かの償いなのか。
わからん。全く何の話か想像できん。
だから気になる。
4.パン屋再襲撃
再襲撃ってことは、一度失敗してるのか?
最近、息子に絵本「パンどろぼう」の読み聞かせをしていない。もしかしたら、パンどろぼうは、村上春樹からインスピレーションを受けたのか。
いや、パン屋なんて襲撃してもしょうがないと思うけど、だからこそ気になる。
多分、パン屋強盗みたいなしょうもない話ではないだろう。もっと深い、深〜い話だと思う。
5.ねじまき鳥クロニクル
長年「ねじまき"島"」だと思っていた。
森見登美彦の「熱帯」みたいな感じで、島での冒険モノかと勘違いしていた。クロニクルという言葉が、さらなる連想を加速させた。
いや、まだ読んでないので勘違いかどうかはわからないが。
ねじまき鳥が実在する鳥かどうかはわからない。
だって「ねじまき鳥」で検索したら村上春樹しかヒットしないからだ(検索してるじゃないか)。
何となく、伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」的な雰囲気を感じる。
6.ノルウェイの森
これはさすがに分かる。恋愛モノだろう。
それも不倫モノだろう。
しかし、ノルウェイというぐらいだから、ヨーロッパのノルウェーの話なのだろうか。
森といいながら、実際には森ではなく、何かのたとえだろう。森みたいな公園で密会して、愛を重ねる的な話だろうか?
いや、そんな話がこんな世界的ベストセラーになるのだろうか。翻訳してまで読みたい話なのか。
もしかすると、時代背景的に、禁じられた愛だったのだろうか。
あるいは、もっと人間味あふれる感じで、羊とか鼠よりもわかりやすい物語なのか。
そういう意味で、ちょっとこれまでとは違う読後感がやってきそうで、ビクビクしている。
7.1Q84
ジョージオーウェルの「1984年」を読んだ。
あれはすごかった。
だからこれもすごいに違いない。
「9」が「Q」になっている。
何かの問いかけがなされているのか?
あとがき 何から読もうか
読書は、読む前が一番ワクワクする。
村上春樹に限らず、小説を読むことにハマり始めた頃のラインナップが、自分にとって一番面白かったのではないか。
あのときの読書体験を超えられる本はあるのだろうかと、本屋で顎に手を当て佇む自分がいたのだ。
本棚の背表紙を眺めるだけでも面白い。
懐かしさが蘇るのだ。
そういう点で、読書好きなのにもかかわらず、
「村上春樹をほぼ読んでない状態の僕は、最強」
なのではないか?と思う。
読まないときが長いほど、キモチいい。
気になる期間が長ければ長いほど、膨らむのだ。
無論、読む前しか、何から読もうかとウキウキ選ぶことはできない(再読本を選ぶ楽しみは、これまた別物なのだ)。
これは今更ながら、十二国記にハマった経験が物語っている(まだ5冊目だ。続きが楽しみでならない)。
誰かにハマるということは、一つの長編物語にハマるよりも尊い気がする。
さぁ、何から読もうかな。
(ルイスコールを聴きながら)
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