「移住」とは「根を張る場所」をつくることかもしれない。

軽井沢に移住して2ヶ月。コロナの自粛期間と重なったこともあり、いろいろなことを考えるきっかけになった。

そのなかで、答えのない問いは、やっぱり「人生の優先順位」ということ。

これまでは、わりに雇われる生き方に疑問をもたなかった。むしろ「働く=就社する」という発想で生きてきたくらい。けれど、1日の時間の8割を仕事=会社に使っていいのか? その優先順位については考えることが増えた。

というのも、先日、軽井沢で起業をされた方のお話をうかがう機会を得たからだ。

その方は、移住相談や地方創生といった事業から、キャンプ場の開発まで行っている。しかも、手づくり。印象的だったのは、その手弁当の事業を語るときの、ワクワクした話しぶり。全国を転々としつつも、故郷である長野に居を定め、事業を立ち上げた、とのことだった。

そのお話を聞いた帰り道、ふと思ったのは、「移住とは、住む場所を変えるだけではないのだな」ということだ。

住む場所を変えるだけなら、引越しだ。

いま、少なくない数の若い人が、移住を考えているというが、その人たちの頭のなかに浮かんでいるのは、「その土地に根を張りたい」ということではないだろうか。

根を張るためには、まず、コミュニティと積極的に関係をつくる。たとえば、自分でも驚いたのだけど、お店で買い物をしたときに、挨拶をするようになった。東京に住んでいたときには、考えられないことだった。その変化は、自分でもとても心地よかった。これも、周囲の関係の優先順位が変わったから。

根を張るためには、仕事の位置づけも変わるのだと思う。全体のパーツをこなしてお金をもらうのではなく、直接的に「誰かの役に立つ」を意識し、社会の一部としての役割を探す。一言でいうと、なりわいをつくる、ということ、だろうか…。

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そんなことを考えながら、浮かぶ疑問。

「自分が、まっさきに貢献できることはなんだろう?」

メディアをつくろうかな…。

しっかりその土地に根を張って、なりわいを築いている人の「ルーツ」を探る。おもしろそうな人たちに会いに行って、それが誰かの(というか自分の)背中を押すようなメディア。noteのマガジンを使えば、すぐにできるわけで…。すぐにできることからはじめればいいのだから(という宣言のような記事)

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