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こどもが自主的に日記を書き始めた理由

先日、本屋で帯文に惹かれて買った本をその辺に置いていたら、娘の方がそれを先に読み始め、2日くらいで読み終わって、気がつくと、娘の勉強机に、200字詰原稿用紙が散らばっていました。
どうやらiPadで原稿用紙を検索してプリントアウトをしたようです。
その日の夜、書斎にいる私のところに娘がそっとやって来て、はにかみながら、原稿用紙を一枚差し出してきました。

「今日は、はじめて二百字日記を書きます。」という書き出しで始まった日記は、体育の授業でくやしい思いをしたことが書かれていました。
よく書けてるね〜!とか、自分で書こうと思ったの、とかいろいろほめて、200字まで到達しないと言うので、文章のつなぎ方や展開の仕方のアドバイスをちょっとだけしたら、展開はせずに、その後「ママに見せたらいろいろとヒントをもらいました」と書いて埋めていました笑。

せっかくの日記、バラバラになっちゃうのは勿体ないなぁ、と、文房具店で色々見てみて、ジャポニカ学習帳の作文帳が、1ページ200字詰めだったので買って渡しました。

娘がこの二百字日記を書こうと思った動機となったのが、この本です。

「めんどうくさがりなきみのための文章教室/著・はやみねかおる」

はやみねかおるは、子どもに大人気の児童文学作家です。

帯文は朝井リョウです。

「はやみねさんの本を読み、
文章を書くことが大好きになりました。
文章を書く力、つまり心の形を描く力は、
人生の心強い味方です」

この本は、純粋な私の興味で購入したのですが、娘は読後ほんとうに何かを書いてみたくて仕方なくなったようです。
物語のほうも娘は面白かったようで、特に、猫の「マ・ダナイ」が気に入って、くすくすくすくす笑いながら読んだいました(彼女は猫が大好きなので)。

日記の方はというと、せっかくノートを買って喜んでいたというのに、
1日書いたら満足してしまいなかなか次を書こうとしないので、
家族で出かけた時や、娘の心に大きな出来事があったときに、
書いたら?と促すと書く、みたいになっています。

なんだかこちらが書けとせっついているみたいで嫌だなぁと思うのですが、ただ単に「書きたい!」とい思いつく習慣がないようなので、
促せば「そうしよう」などと言って書くので、最初はこんなかんじでも良いのかな、と考えています。
あまりせっついて書くのが義務化したり嫌にならないように、読み返して面白い一冊になればいいかな、ぐらいに。


でもやっぱり、週に1回程度の日記でも、継続する力のすごさを感じます。それを一番感じるのは、書き初めてから終わりまでのスピード。最初とぜんぜん違います。
展開と終わりの流れを作るのが見通しがきくようになるらしく、うまくなるもんだなぁと感心します。

あんまり色々言って意識させすぎていい子なだけの文章になってしまってもつまらないので、指南はあまりせずに、あくまで私は読者の立ち位置にいよう!と心がけています。

娘の日記があまりに面白いので、私も「読んでもいい日記」というのを書くようになりました。大したことは書いていないのですが、本棚に置いておいてあるそれを、娘は面白そうに読んでいます。

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