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2025年入試の時事問題を考える その5

無料公開記事その5です。
今日はいわゆる2024年問題を中心とした交通(新幹線の話題除く)や労働に関することです。

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2025年入試の時事問題を考える|田中則行 (note.com)

(3)2024年問題、ライドシェア
  2024年4月、改正労働基準法が適用され、トラックドライバーなどの残業時間の規制が行われるようになりました。これは過重労働を防ぐ点では意味のあることですが、輸送量の減少により私たちの下に荷物や商品が届くのが遅くなる心配があります。また、これまでトラックドライバーは正規の労働時間を超える残業時間による手当を頼りにしてきました。しかし、労働時間が規制されることで収入が減ることになります。そのためトラックドライバーを辞める人が増える、もしくはトラックドライバーの収入を確保するために輸送料金の値上がりが考えられます。
 そしてトラックドライバーだけではなくタクシー運転手不足も問題になっています。そこで政府はタクシー会社と契約した運転手がタクシー業務を行うライドシェアを解禁することになりました。これによりタクシードライバー不足の問題解決が少し期待されますが、一方でライドシェアのドライバーが安全に運転できるかの不安があります。
 このように交通に関しては大きな変化が起きています。ではどのような出題が考えられるでしょう。

①輸送に関する問題


 地理分野では交通輸送に関する問題が出る可能性が高いです。輸送には貨物輸送と旅客輸送があります。それぞれの輸送手段、すなわち自動車・鉄道・船舶・航空による輸送量について問われる可能性があります。また、各輸送手段の一長一短についても聞かれるでしょう。自動車輸送に関しては自動運転自動車や電気自動車といった、社会の関心が高いテーマと結びつけての出題も考えられます。

②労働問題


 2024年問題は公民分野と関連した出題が考えられます。ただし、テキストなどでこの問題に対応できるかは分かりません。なぜなら、この問題は賃金など様々な問題が関係するからです。また、学校によって問題にする部分が異なります。テキストにも載らず様々な視点での出題が考えられるため、普段からニュースを見て問題点を理解し、その解決策を考えることで対策を進めて下さい。
 社会的問題は時事問題と相性がよいからこそ、自分の考えを持つことが重要なのです。

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