無駄なことを一緒にしようよ。“幸せ”について考えさせてくれた曲「Joy!!」
SMAPの「Joy!!」という曲を知っているだろうか。
当時22歳くらいだった女の子(赤い公園というバンドで活動していたミュージシャン・津野米咲さん)が作詞作曲し、SMAPに提供した曲だ。
当時は若き才能を大抜擢という触れ込みで話題になっていたと記憶している。
その歌詞はまるで人生に疲れた大人が書いたかのような内容で、とても普通の若い子に書けるような内容ではなかった。
この歌詞は人生の本質を突いている。
人生とは、幸せとは…。次に私の考えを記したい。
私は、「幸せ」とは「選べること」だと思う。
もっと掘り下げていうと、生きる上で必要不可欠ではない…例えば花を育てるとか、そういうやらなくてもいいことも選べることが人生を彩る「豊かさ」であり、豊かな人生が幸せだと思っている。
選べることが幸せだと言ったが、人は人生において重要なことほど選ぶことができない。
親、兄弟、容姿、性別、生まれる国や時代。どれも人生を左右する重要な要素だが、自ら選ぶことは絶対にできないのだ。
でも先天的なものは無理でも、後天的なものは選べると信じている。
すなわち人生はやっぱり自分次第で、一見すると「無駄」と言えるようなことこそに幸せが隠れている。
努力することさえ制限されるような家庭に生まれる人もいるだろう。
世の中にはそういう人のことを「努力不足、自己責任」と切り捨てる論調がある。
親や生まれる時代といった先天的なものは選べないし、それによって不幸な人生を歩む人がいることも現実だ。
しかし、できる限りの知恵や工夫を使って、頼れる人は頼って、そして自分で人生を動かし、「無駄なこと」を一緒に楽しみたいと思う。
幸せとはどういうものであるかを改めて感じさせてくれた津野米咲さん、ありがとう。安らかに。
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