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最近の記事

散文

友人がコスメのサブスクを申し込んだと言っていて、いいな、と思った。 自粛自粛で楽しみが少なく、前が見えない毎日を少し華やかにしてくれる気がした。 検索してみると月額千円代~三千円台程で毎月ちょっとしたコスメが届くらしい。サービスにもよるがお値段以上のお得なコスメがゲットできるとかなんとか。 へえーいいなと思いつつ、毎月の支出が増えるのは良くないかもという考えがふとよぎる。数千円分生活に余裕がないわけではないけれど無尽蔵に浪費出来るほど稼いでいるわけではない。 でも可愛いな。と

    • 私の妊活の話

      私の妊活。 2019年の秋に結婚をして、予定では翌年4月にオランダとアイスランドへ行って その後のんびりと心置きなく妊活でもしようかと話していたのだけれど新型コロナウイルスの影響で海外旅行になど行ける状況ではなくなり、予定よりも早く妊活スタート。 基礎体温が2ヶ月分溜まった状態で一度婦人科を受診した。不妊検査をするためである。 通常6ヶ月くらいタイミングを見計らって妊活してみて、自然に妊娠しなかった場合不妊の検査や治療を始めるらしいが、妊活を始めようとなった時に夫が買っ

      • 私のストレスの話。

        円形脱毛症になった。皮膚科にも行った。 基本はストレスによるものらしい。で、考える。私のストレス。 ストレスなんてないよー楽しく暮らしてるし、仕事も順調だしーと暗示をかけてる内側の感情を探ってみる。 毎日仕事から帰るとどっと疲れて座り込んで猫を撫でるのが精一杯になっている。多分新型コロナウイルスの影響。 我が家で外に出ているのは私だけだからウイルスを持ち込まないようにしなきゃ、とか、外出している私が感染リスクが一番高いからちゃんと気をつけなきゃ、とか。 正しいことをしなき

        • アングリマーラ街コンへ行く

          2018年夏。小さな偶然が重なって私は街コンにいた。 偶然その1 30代にして婚約破棄を喰らった私(詳細割愛)が10ヶ月の間毎日泣いて泣いてやっと涙が止まったのが2018年夏だった。 涙が止まった理由は特にないけれど、多分枯れ果てたんだろう。そろそろ前を向いてもいいのかなと思い始めた。 偶然その2 そんな前を向き始めた頃、 「結婚なんて興味ない。」と長年豪語していた友人が「明日街コンに行く。」と言う。 話を聞くと彼女の高校時代の同級生が そろそろ同棲を始める、しかしその前

          妊活を始めた話

          2019年10月に入籍して新婚旅行は今年の4月の予定だった。 お互いあまりに余っている休暇をたっぷりつかって、オランダでは満開のチューリップを楽しみ、運河に浮かぶボートに泊まり、その後はアイスランドに移動して8日間。大自然の中アイスランドホースに乗り、川から湧く温泉に浸かり、ヴァイキングの扮装で写真を撮ってもらえるスタジオや、予約がなかなかとれないミシュラン星付きレストランもブッキングした。 …が、しかし。新型コロナウイルスの蔓延で世界的に移動困難となった世界では私達の新婚

          妊活を始めた話

          私の女性ホルモン分泌のためのときめきエピソード「鳩時計」

          身体のホルモンバランスを整えるために過去のときめき恋愛エピソードをば失礼。 「あなたは我が家の鳩時計みたいな人」 これは高校時代付き合って、別れて、大学時代また付き合って、別れた、そんな恋人からもらった最後のメールの一文。 高校時代 夜中にこっそり電話する時は彼はリビングで、私は部屋で布団をかぶって電話した。 とりとめのない話をひそひそと話す。耳元でささやく彼の言葉は普段よりずっと甘く聞こえる。 すると彼の家の鳩時計が鳴る ”パッポー パッポー” 「まぬけな声でしょ

          私の女性ホルモン分泌のためのときめきエピソード「鳩時計」

          my message in a bottle

          noteを始めたのは、明日も明後日も一ヶ月後も一年後も、 なんやかんやがあっても当然健康で元気にいるだろうという、なんとなくの楽観的な予測がもしかしたら外れるのかもしれないなんてぼんやり考えていた所に大林監督の訃報を見て、ああ、人はいついなくなるかわからないなといよいよ思い始めてのことである。 縁起でもない事だけれど今ここが世界の緩やかな終わりの始まりだったとして、私は何か後悔するだろうか。 明日世界が終わるとして、と考えてみる。 案外受け入れられるかもしれない。 「全

          my message in a bottle

          時をかける少女と父の話

          「時をかける少女を観て、ラベンダーってどんな香りなんだろうと思いを馳せていた、 北海道に旅行して富良野に行こうと思ったのはあの夢のようなラベンダーの香りを嗅いでみたいと思ったからだった。富良野に着いた途端お線香みたいな匂いがして、それがあの”ラベンダー”だと知ってすごくがっかりしたよ。」 亡くなった父は大林宣彦監督の時をかける少女が大好きで、彼の思い出話や嗜好にはよく原田知世が登場した。 「僕はショートカットの女の子が大好きなんだ。時をかける少女の原田知世ちゃんみたいな。ほ

          時をかける少女と父の話