最後のきれいになる方法。それは自分を納得させるまで絞りきる事だった。

私は容姿を褒められたことがない。

正しくは、『自分が褒められたことを納得できない』のだ。


小学生の頃目が開かない程とんでもなく太っていたため、友人の「おはよう」という挨拶さえ、私に嫌味を言っていると思い込み、無視していたのだ。

そこで卑屈が石のようにどっかり座り込んだ。


三十路手前でバタバタと出産・結婚をした。

しかし夫は私を褒めたことがない。

家事・料理・容姿 全否定してくる。

一番の理解者であろう彼から否定されると、もう私を肯定してくれる人はいない。

毎晩日付が変わるまでネットサーフィン。

欲しいものが欲しい、と頭痛が来るまでやめられないスマホ。

衝動買いしても何も満たされない。



そうして齢三十一。

三歳の息子が毎日「お母さんかわいいから」と言ってくれる。

息子は嘘をつく歳ではない。つまりその言葉信じて受け取ってもいいんだ。


カラクリは簡単で、私が毎日息子に「かわいい○○ちゃん」と呼びかけているから。

だけど、心から嘘なく肯定される事って、こんなに素晴らしいんだと感動したのだ。

息子から「かわいいお母さん」と言われたときだけ、心からありがとうと言える。

普段は褒められても「そんなことないです」と食い気味で否定してしまう。


そんな息子も成長していくと反抗期が来るだろうし、いつまでも人に頼ってばかりの心ではいけないと気づく。

じゃあどうしたら良い?

まずは私の現在スペックを書き出した。

・身長161cm

・体重は産前53kg→産後半年経つのに60kgをうろうろ

・サイズはM→L・XLに変わってしまった

現実に引いた。これ私がありえないと思ってたスペックじゃないか。特に体重。

「きれいになる方法」を検索しまくったって、いくらメイクやファッションが良くなったって、自分で自分を認められなきゃゴールがない。


そう思ったとき目についたのは以下の方だ。

・冨永愛さん

「いつでも裸になれる準備はできている?」

グランメゾン東京最高でした。

・神崎恵さん


一回くらい自分のカラダをしっかり好きになりたい。だから、今、人生でいちばん頑張っています

腹筋すごい。びっくりした。


言わずと知れたスーパーモデルだって、出産を経て、日々自分をアップデートしている。

メイク映えも美人だからでしょ、とちょっと斜にみていた彼女も、年齢を考えると、とんでもなく努力してあの体型を作っているんだ。


なのに私はどうか?

今すぐ裸になれるわけがない。

何もやってない。

たまにランニングするだけ。結局アイスクリーム断ちはリバウンドした。

やるしかない、最後のチャンスだ。

目にした以下記事。ライターP子さんに共感しまくった。小山圭介さんのインスタライブもほぼ毎日配信だから、飽きずにやれそう。(個人的にYouTubeでわざわざ順番追って探すの手間だけど、毎日配信なら最新回だけやればいいし、飛ばしてもいいからできなかった日の罪悪感も少ない)


なんか最後宣伝みたいになってしまったけど、特に何ももらっていませんので。

今週から、寝かしつけ後・お風呂前に手洗いしたおしゃれ着を乾燥する30分だけ運動することにした。

ランドリールームのドアを閉めきれば、たった2畳の専用ジムになる。

スマホ片手に汗だくになり、一歩も動かず洗面台で水を飲め、一歩進めばお風呂にドボン。

なんて良いのだろう。


今日計ったら、久しぶりの57kg台になっていた。(それでも重すぎるが)


最後くらい、自分で自分を認められるカラダにならなきゃ、一生自分を見下したままだ。

これは自分との戦いである。

絶対に勝って魅せる。



令和2年7月1日   授乳しながら記入


もしサポートいただけたらマヌカハニーを買って、息子に与えて小躍りさせたいと思います。私も台所の隅でこっそり。風邪にもきく気がするし、おすすめですよ。