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インナーチャイルドと社会構造

知人にヒプノをさせて貰った。

受けてくれた知人は占いの仕事をしておりいろいろセッションを受け、今は悶々する内容はないけれど、母親との事を!と。

インナーチャイルドという事でやってみた。

しかし情景は出るのに、その当時の気持ちを淡々と話してるだけだったので、終わってから、感情が出て来てないことを伝えた。

私とのラポールがまだしっかり取れてなかったかな、と言う気持ちもあったけれど。

当人は、子供ながらに当時は当たり前と受け取り、自分が親より大人になるしかなかった、という事で達観してしまったのだと言った。

いわゆるアダルトチルドレン。

自分の感情を何処かに置き去りにした、しなければいけなかった家庭環境だった。

子供の頃の状況は、私からするとかなり寂しい環境だったろうと感じた。

物分かりの良い子供時代を生きて来たわけだ。

感情を押し殺したかどうかさえも分からないようだった。

でも、受けて見たい!と言ったのだから、何か埋まっているものがあるんだとは思う。

現在離れて住んでいる母親と、向き合わなければならない物理的状況に立たされ、故郷を訪ねなければという。

アダルトチルドレンを背負う原因となった母への思いは、知人にとってそれは荷が重かった。

ヒプノを受けた事が何度かあると言っていたが、その時はインナーチャイルド目的では無かったらしい。

そして最近インナーチャイルドに興味を持ち、セッションの仕事にカードを取り入れようかと考えていたようだ。

私はこのカードを持っていた。

使ってなかったので、手放そうかと2〜3日前に考えていたが、まだいいか、と思い止まった。

このカードを、電話セッション後、知人の為に一枚引いて見た。

硬い石に剣を刺していた。

硬い潜在意識を掘りなさい!

と受け取った。

感情が現れない、という人はよくいる。

知人は、見た感じよく出来た人に見える。

朗らかだし、親切で感情も安定した感じの人だ。

子供ながらに自分が感じてた思いはあっても、それを親に感情をぶつけた事はなかったと思う。

そして、諦めて無理矢理大人になるしかなかった。

何でもかんでも正直に感情を表していたら、生きられないから、諦めた。

それはこの世の中で自分を守る為に、必要な事でもあるけれど、その諦めたものを掘り起こしたいという考えがあるのに、硬すぎて自分でも掘り起こせない状態でいる。

自分が親よりも大人にならなければならない、と思い、ずっと子供時代を過ごしてきた人達は沢山いる。

アダルトチルドレンは、誰でも大なり小なりある。親は完璧では無いと知り、子供自ら理解する人もいるが、辛い時を過ごす人もいる。

本来は親が子供を育てるのが当たり前と思うが、

勿論子供は小さいので物理的に援助し育てなければならない。

子供は素晴らしい魂の持ち主であり、意味があってその親を選んで生まれる。

自分のインナーチャイルドの感情を自分に対して吐き出せる人は変化することも出来る。

吐き出し方さえも分からない人は、違った形でいろいろ浮上してくる。

自分を止められないとか、執着心が強いとかいろいろあると思う。

よく毒親に育てられた、と言う人が世の中には結構いる。

その親自身も毒親に育てられたから、家系的に続いたりする場合がある。

毒親を選んでいるのは子供であって、自分の魂の学びの為カルマ解消として生まれる、と言うが、過酷過ぎて、本当か?と思う事がある。

そして、そんな事は辛い幼少時代を生きて来た人に対して、他人が言える事ではない。

自ら悟ることが出来れば、そのネガティヴな想念を断ち切ることはできる。

その関係性で、そのお互いの感情を体験をする為に自分が選ぶのだというのだ。

いつかは、この耐えがたかった思いや感情は解き放さなくてはならない。

どちらか一方に執着心が残ったまま彼方に行くと、輪廻転生で生まれ変わった時に、違う関係性をセッティングし地球に来ると言うが、

執着心を手放すことが出来れば、お互い別の世界に移行する。

課題をクリアにする迄、癒しや赦しに向かうまで来世でまた出会う。

死んだら終わり、生まれ変わりはない、と言う考え方をする人達もいるが、それだと戦争は無くならないと思う。

魂は永遠であり、成長し続ける。

輪廻転生の学びも終えたら解脱し、もっと次元を上げていく、と知った時私はホッとした。

何故なら人間界と幽界をぐるぐるし続けて何の意味があるのか?!

とずっと思っていたから。

人は地球に何か目的を持ってきている。

地球でも宇宙でも学びの世界、命、魂は大事に扱わなければならない。

愛を学ぶ為なのか、使命を果たす為なのか、意味はそれぞれあると思う。

愛もへったくれもない世界もあるけれど…

アダルトチルドレンは世の中の社会的背景からの原因も大いにあり、社会の接点からも学ばなければならない事が様々ある。

余裕がなければ、親も子もヘロヘロな状態で世の中を生きなければならない。

支配層、上流、中流、貧困層、

世の中は生活の質から何まで、階級が分かれている。

人は産まれる場所を選び、その環境や関わる人間同士の関係など、あらゆる事を通し学ぶ。

人間は完全に幸せだと感じて生きている人はいるだろうか。

自分が幸せだとしても、周りでは不幸であったり、苦しんでいたりする人もいるし、動物が虐待されたり、自然が破壊されたりする。

いつの時代でも、略奪、戦争、支配、貧困が蔓延っている。

目を背けたくなるような残虐な世界があったり、全くそれとは関係のないポジティブな世界もあったり、

今はまさに、闇と光が混在した世界が明るみに表面化し、いろんな感情をいっぺんに味わっているような気がする。

個人的な問題をクリアし乗り越えたら、次のステップを踏みつつ段階を経ながら、魂を成長させていくのだ。

輪廻転生を繰り返し、全てを経験し尽くした魂もいるだろうし、地球が初めての新しい魂も、地球をなんとかしたい為に宇宙から志願して来た生命体も。

この複雑な地球環境は、一体整理できるのだろうか。

人間はこの世界から解脱し、完璧な魂である事を思い出さない限り、永遠にこの状況を繰り返さなければならないと思う。

もう散々人生と戦って生きて来たのだから、この世界を手放し、生まれたくも無いものだと私は時々思う。

飛躍してしまったが、

個人が幸せでなければ、集団も平穏ではないし、逆も然り。

個人が癒しや幸福感、豊かさ、自由、などに向かっていくと、それが周りにも影響し波紋を呼ぶ。

インナーチャイルドを掘り起こす事は、世の中や社会の問題も掘り起こすことになる。