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ポコ♪のマラソン用語の基礎知識③

『オノマトペ』の巻

大会が無くても楽しく走り続けるランナーがいる一方で、モチベーションが上がらないと、シューズを履くのがご無沙汰な人もいるようです。

この“やる気”を起こすには、どんなコツがあるのでしょうか?

脳科学者の篠原菊紀先生によると「とにかく身近な目標で行動を起こすこと」、それでも後ろ向きならば「オノマトペを使うこと」だそうです。

大会への参加、完走、入賞やそれらへの想像は、ドーパミン神経活動を増やし、やる気の中核である、脳の線条体を活性化させます。

しかし、そのような目標イベントがないときは、細かで達成可能な目標設定、例えば『この5kmを○分で走る』『インターバル後の心拍数を○拍に抑える』など、自分のランニングを想像できるような目標設定が、線条体を活性化しやすく、良いかと思います。

やる気の中核・線条体は、行動の開始や維持に関わる大脳基底核の一部でありながら、その腹側には側坐核という快感の中核があります。

線条体は行動と快楽とを結び付け、予測的に活動することで、『こういうことをすれば、いいことが起きそうだ』という快感の予測をします。

これが『やる気』であり『直感』です。

線条体を活性化させるには、この快予測が必要ですが、それがないときは、行動側から線条体を活性化させるしかありません。

もともと線条体(大脳基底核)は、例えば、走り始めたら走り続ける、などが自動的に行える仕組みなので、何はともあれ行動を起こしてしまえば、後から『やる気』はついてきます。

しかし、その行動すら起こすのも億劫ならば、行動をイメージすることです。

このときに、『オノマトぺ』(擬音語・擬態語)を使うと、余計に線条体など運動系の能部位が活性化します。

オノマトペは、行動と情動とを結びつける役割があるからのようです。

例えば、『グッと立ち上がって、玄関までササっと歩き、シューズをバッチリ決め、サッソウと走り出す』などというように、オノマトペを使って具体的な行動をビデオのように思い描けば、運動野が活性化し、行動を起こしやすくなります。

日本プロ野球界の至宝・巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督は、バッテイング指導で“ビュッ”“バーン”と擬音語でイメージを伝えたことで知られていますが、皆さんもランニングに限らずやる気が起きないときは、そんなイメージで行動を起こしてみてはいかがでしょうか?

・・つづく・・

参考文献『ランニングマガジン・クリール』

#マラソン #やる気 #ビギナー #練習 #トレーニング #疲労 #オノマトペ

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