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1クール13話の「大氷原の小さな家」を妄想する③アイザック、カミュの出会い

※早い話が『聖闘士星矢』の二次創作
※色々が極めて適当です
 

↑↑これの第1話に入る話。
新弟子・氷河がシベリアに来る日現在で、主にアイザック視点の回想。
小説ではなく脳内アニメ(?)。
問題だらけですが、いつまであたためていても孵らないので……
 
↓↓興味ない人はうちの猫どもをご覧ください↓↓

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【アイザック、カミュと出会う】

先生と初めてあったのは、一年ちょっと前のこと…… 
 
フィンランドからシベリアへ向かう客船が出港する。
妙に大きな帽子から赤毛をはみ出させた青年がタラップを上り、船室の一つへ入っていった。
背中には妙に角張った大きな荷物。
――アイザック、あの若造をねらえ。
アイザックは窃盗団の下っ端として乗船していたのだ。
 
夜。赤毛の青年が眠っている。天井から忍び込む。
四角い荷物の布をとると……
「??」
水瓶座の聖衣箱!
「何をしている」
あっさり捕らえられるアイザック。
長く豊かな赤毛。燃える氷のような瞳……
「私が誰か知ってのことか? そんなはずはないな」
「は、離せよ!」
「誰の差し金だ? お前のような子どもを手先に使うとは見下げはてた奴らだ」
 
ドタバタしているうちに船員がやってくる。
「この子の保護者は?」
「……私です」(色々面倒くさい)
「いや、未成年だろう君」(背は高いが雰囲気ですぐにバレる)
パスポート(偽造。聖域が調達)を出そうとするが……ない。
静かにあわてているところへ人影が。
「私が保護者だが」
「……シュラ」
切れ長の目、黒い髪。長身の青年が立っていた。
 
全然似てないな君たち、と言われるもとりあえずその場が収まる。
 
パスポートは結局紛失したようで、しばらくはもらえなさそう。
「『水と氷の魔術師』にも意外な弱点があるのだな」
返す言葉もなく唇をかむ赤毛の青年は、最初の印象より若そうに見える。
逃げることもできずその場にいるアイザック。
 
「ずいぶん髪が伸びたな。また切ってやろうか」
「けっこうだ」
「帽子で隠そうとしたのだろうが、余計に目立っていたぞ」
「! いつから気づいて……そもそもなぜあなたがシベリア行きに?」
「面倒な連中がもぐりこんでいるらしい」
 
国際臓器売買グループが密航しているという。
「もしかして、あんたが追っているのは……」
アイザックの仲間。
 
「オレ、孤児院から逃げてきたんだ。港をうろうろしてたら、なんか仲間に入れてくれるって……」
「それで手下になって船の客から金目のものを盗んでいたのか」
「コレに捕まったのは運がよかったのかもな……お前、このままだと売りとばされていたぞ」
「えっ!」
「健康な子どもには様々な利用法があるからな」
 
アイザックの手引きで、カミュとシュラは彼らを一網打尽にする。
アイザックは物陰から、二人の超人的な活躍を見つめる……
 
「ねえ、オレもシベリアに連れていってよ。他に行くとこないもん。そのセイント?とかいうのになるよ」
「ダメだ。お前は自分が何を言っているのかわかっていない」
「修行すればいいんでしょ? そしたらカミュみたいになれるんでしょ?」
「なれない」
「やってみないとわからないじゃんか!」
 
げんなりした表情でアイザックを見下ろすカミュ。
「……連れていってやればいいんじゃないのか」
「シュラ!」
「もう弟子をとりはじめたときいているが」
「しかし、こんな子どもを」
「お前が聖域に来たころはそいつの半分の背丈だったな?」
「は……」
「ほら! 決まり! ね?」手を叩いて喜ぶアイザック。
 
「カミュは本当は何歳なの?」
「……13」
「子どもじゃん!!」
カミュ先生は赤い瞳で、無言でオレをにらんだのだ。 
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【著者の言い訳】

☆どっかで見たことあるよねこの展開
はい! 「マギ」スピンアウトの「シンドバッドの冒険」ですね!
ジャーファルとシンドバッド。
……ごめんなさい……
そういうの好物なんです……
 
☆なぜシュラ?
なんかね、もう一人出したかったんですよ。
ちょっとお兄ちゃん的なポジションの人。
カミュが相対的に幼く見えるといいなって。
デスマスクはアクが強すぎるし、
アフロディーテ出すと画面全部持ってかれそうだし、
ちょうどいい感じに邪魔にならないのがシュラだった。(←大失礼)
 
あとね、カミュの髪をエクスカリバーで切ったことがあってほしかったんですね。
それがいい思い出なのか微妙な思い出なのかはわからないけど。
 
☆聖域の偽造パスポート?
私の脳内設定では、黄金聖闘士はみんな普通の戸籍は持ってないです。
彼らはもともと孤児であるか、幼いうちに親元から離されるかしており、聖域に引き取られる際に死んだことにされている。
 
でも移動に飛行機・船舶を使うことはありえるんですよ。
光速で移動できる? できたとしても、それ本当にしたら被害甚大じゃね?
通行する市街も集落も大恐慌に陥りますよ。光速のなんかが通ったら。
光速での長距離移動、ダメ、絶対。
 
となるとパスポートが必要な場面もあるはず。
そこで、聖域の文書管理部がですね、彼らにパスポートを与える。
未成年でも行動に制限がかからないように、成人設定で生年月日でっちあげたやつ。
でもそんなに手軽に作れるものでもないので、
なくすとしばらくはパスポートなしで過ごすことになる。
カミュはわりとなくしものが多いので(私的設定)、ここでもあっさり紛失していますが。
私は困ってるカミュが見たい。(なんなの)
 
……どうですか?(何がだ)
 
☆アイザックの出自?
アイザックはすごくいいやつとして原作では描かれているんですが、彼にまともな家族がいたとは思えない。「ふつうのご家庭」から聖闘士になろうなんてのは出てきませんよ。
だから孤児院から脱走、ということにしてみた。
愛情ある人間関係を知らずに生きてきたアイザックを想像してみたわけです。
まるでひな鳥が最初に見たものを親だと思い込むように、アイザックはカミュに心酔して聖闘士を目指すわけです。
それが、あんなことに……
 
☆国際・臓器・売買・グループ?
わかりません聞かないでください(探さないでください)
 
そもそも黄金聖闘士の担当する「任務」ってなんなんでしょうね?
彼らが動かなければならない事態って?
全然想像つかない。災害救助はいいかもしれないんですがそういう柄でもないよなー。暗殺とかかな?
あとは、色々事情があって警察や軍隊に知らせられない・公的機関はかかわりづらい事件でしょうか。
なんだそれはどんなものだそれは。
 
ここではシュラとカミュが一緒に悪いやつらをやっつけるアクションを入れたいわけですが、
……エクスカリバーも凍気も絶対いらないよな……
特にエクスカリバーは使っちゃうと大量に〇血するわけで、後始末がめちゃくちゃたいへんだろうな。
ふつうに殴る蹴るで十分だろう。
(そんなの「聖闘士星矢」じゃない)
 
 
※事の発端↓↓

 
(いや、本当の発端はここかもしれない……↓↓)


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