見出し画像

教会に行って人は何をしているのか? 私の例

私はキリスト教の教会に通ってます。クリスチャンです。

あなたの身近にクリスチャンはいますか? 日本のクリスチャン人口は1パーセントらしいので(本当かよ)、100人以上の人に出会っていれば1人はクリスチャンという計算になります。
 
何も看板(とか十字架のアクセサリーとか)下げて歩いてないし、知り合いにも言わなかったりするので、周りにいないと思っても、実はあの人がそうだったりするかもしれないですね?(謎のホラー風味)
 
でも、教会に行ってる人がそこで何をしてんのか?は、あまり知られていないんじゃないでしょうか。

せっかくnoteを始めたのに私が書いた記事は8割「聖闘士星矢」(つーかカミュ)で残りが他のマンガ、本。自己紹介記事すら書いてないことにようやく気づいたんです。遅いわ。
なので、私(オタク)が教会に行って何をしているのか、という具体的な一例を書いて自己紹介に替えようと、そういう話です。
 
信仰そのものの話は敢えてしないつもりですが、宗教が嫌いだったり、宗教はともかくキリスト教は嫌いだったりする場合は、聖闘士星矢の記事などをご笑覧いただけると感謝です。どれも長いです……
例えばこれとかめっちゃ力入れて書いたの見て↓

 


※大事な前提※

キリスト教といっても宗派・教派はさまざま。さらに同じ教派でも教会によって違い、同じ教会でも牧師先生が変わればまた変わり、一人ひとりクリスチャンとしての生活実感も全く違います。なので、以下はあくまで、私個人のお話しです。普遍性は一切主張しません。
あと、宗教学を修めたりもしてないので正確性も期待しないでください。
 

私の教会生活ダイジェスト

【宗派・教派】プロテスタント、ホーリネス系
【教会の大きさ】正会員400人
【教会へのアクセス】家から自転車10分
【教会へ行く頻度】基本、毎週日曜日
【礼拝でやること】歌ったり祈ったりお話を聞いたり
【その他の活動】献金、礼拝通訳、児童合唱指導、合唱、グループ幹事
 

宗派・教派のこと

「プロテスタント、ホーリネス系」……早速意味不明やろ……正直私もようわかってへんのや……
キリスト教にはカトリックとプロテスタントがあるということは学校で学ぶけど、それ以上のことはまあ知られてないですよね。私も聞かれると困る。試しにウィキペディア先生に「日本のプロテスタント教派」について聞いてみたら、信じられないくらい長いリストが。うちの教団の名前もあったよ! 異端扱いされてなくてよかった!
一口にプロテスタント、って言ってもめちゃくちゃ色々あるらしいんです。で、多くのクリスチャンは自分の教会しか知らずに、そこが「スタンダード」だと疑わず生活します。
私が最初に驚いたのは大学入ったとき。大学の聖歌隊に入って、そこで「お酒飲むプロテスタントのクリスチャンがいるんだ!」ってなった。うちの教会では「飲まないもの」なんですよ。それが標準じゃないってことを、私は想像もしてなかった。そっかーうちは「堅い」方なんだ!って初めて自覚しました。その後ミッションスクールに就職して、そこのクリスチャンの先生たちも普通にお酒飲んでて、そっかー!って。
 

うちの教会の大きさ

正会員400人超。大きいです。
実際礼拝に出席するのは120人くらいかな。コロナで減りました。礼拝をネット配信するようになって、感染が心配な人はそれで参加できるようになってます。
 
で、赤ちゃんから100歳まで、老若男女問わずいます。
国籍も多様。中国系、アフリカ系……うちの教会には通訳ブースがあります。(この話はあとで)
職業的にもバラエティに富み、内科医、看護師、弁護士、保育士、中学校・高校教員、大学教授、役者、官僚、外交官、管理栄養士、図書館司書、市役所職員、システムエンジニア、パン屋、警察官……私がなんとなく知っているだけで、これくらいにはなります。
 

家から教会へのアクセス

自転車10分弱。近い! これだけ近いと、何かを理由にさぼりだすタイミングがないわけです……もし、電車で1時間とかだったら、茶ぶどうが今教会に通っているかどうかは正直わからん……これも神の恵み……いやほんとマジで
 

教会へ行く頻度

基本、毎週日曜日。これ人によって全然違いますね。「毎週行ってる」っていうと「え~真面目!」ってクリスチャンにも驚かれることがあります。なんや「真面目」って。
ただ、私なんかはそう「真面目」でもなく、旅行とか遊びで「お休み」することは年に数回あります。本当に何がなんでも日曜は礼拝!!死守!!って人もいます。
逆に、年に1回という方も。先日のクリスマス礼拝はいつもの4割増しくらいいた。試験のときの大学か。(怒ってないよ、単に思いついたことを言いたかっただけなのごめん)
さらに言うと、教会に行かないクリスチャンもいます。私の知っている方で、離島に移住したら教会が1か所しかなくて、そこの雰囲気と合わなくて行かなくなった、というパターンも。
 
とにかく、クリスチャン=毎週日曜日に教会へ行く人、ではないんですよね。毎週行ってても体が行ってるだけってこともあるし、全然通ってなくても信仰はしっかりしてるって人もたくさんいるでしょう。そこは外から判断できないんだなあ。

うちの教会の礼拝

礼拝の形式とか雰囲気も教会によって全然違う。
うちの礼拝はお昼前の1時間くらいです。昔は長くて、1時間半以上でした。コロナで縮みました。こっそりうれしい。
 
まず、教会に入ったら名前を書きます。出欠をとる! というわけです。たぶん拒否もできます。
で、席に座ります。うちは大きいので案内係がいる。レギュラー陣はたいてい定位置を持ってます。乳幼児づれの親御さんが入れる小部屋もあります。
チャペルでは静かにしていますが、以前、建て替え前の礼拝堂では始まる直前までみんなおしゃべりしてました……同じ教会でほぼ同じ人が集まっているのに、建物が変わって雰囲気も変わるという稀有な体験をしましたねー。
 
さて、牧師先生が講壇に立って始まり始まり。あとは、賛美歌を歌ったり、「主の祈り」「使徒信条」「詩編交読」のようなみんなで声を出して唱えるものがあります。慣れない人はビクビクしちゃうかもしれませんが、言えないと叩き出されるとかいうことはないので大丈夫です。てかスクリーンに歌詞や文言が映し出されます。(聖書は持ってなくても借りられるよ!)
 
賛美歌は、たぶん教会の雰囲気を決定づける要素でしょう。体を揺らして、手を挙げて歌うみたいなとこもあります。うちの場合はそういうことなくて、落ち着いた感じ(?)です。伴奏はピアノとオルガン。ゴスペルみたいな(「天使にラブソングを」的な)歌い方はしてないですね。してもいいんですよ? でもみんな普通に(普通ってなんだ?)歌ってます。賛美歌集が置いてあるので、楽譜読める人は勝手にアルト、テナー、バスを歌ったりもします。
 
歌ったり唱えたりが終わると、諸連絡タイム。誰が結婚したとか昇天したとか、お引越しするとか、いつ何の集会があるとか。連絡は最後にする教会も多いと思いますが、こういう段取りは牧師先生の考え方しだいです。
 
それから聖書朗読→説教です。「説教」っていうのは一般語に直すとなんだろう。講演??ま、メッセージです。昔はうちの教会これが長かった。1時間以上あった。小学生の私は席で本を読んでた。大きくなってからは途中から寝てましたねー……クリスチャンあるあるだと思うんですが。
うちの教会だと、大学の講義よろしく説教のメモを取っている人が多いです。勉強家が多いのかな。でも、そういうことしないでその場で全身全霊でお話を聞くことが大事、という説もあり。うーん。人それぞれ!(全部そうやん)
 
説教が終わるとお祈り、賛美歌、祝禱、終わり! です。(説明が面倒になった)
オルガンの後奏がやむと、みなさん自然と出ていきます。早い人は即帰路につきますが、1週間ぶりの再会なのでおしゃべりに花が咲きがち。久しぶりに会った人とご挨拶したり。赤ちゃん連れだと「まあまあ大きくなって!」みたいな。悩みを抱えている人はここでお友達や牧師先生とお話ししたりします。
教会によっては、礼拝後そのまま軽食タイムになるところもありますね。私がアメリカ留学してたときに行ってた教会はそうでした。今はコロナだからどうしてるのかなあ……彼らは気にしないかもなあ
 

教会での活動(礼拝以外)

礼拝以外に何をさせられるんや……と怖がらないでください。礼拝だけで全然OKです。
私の場合はこういうことしてますっていう例です。
 
献金:
教会もお金がないとやっていけません。牧師先生の生活費、光熱費とか教会運営費その他もろもろは、信徒の献金でまかなわれています。でも強制的に毎月何円支払え、みたいなのはないです。それぞれ思った通りに献金します。最近は硬貨を銀行に預け入れるのにお金がかかるようになってきたんで、私はお札で出すことにしてます。ハッキリ言うと千円です。ほかに毎月一定の献金額をささげるのもあるので、まあぶっちゃけ20万円弱かな、一年あたり。(ぶっちゃけすぎだろ)でもこれ本当に人によります。献金額が少ないと扱いが悪いとかはないです。ないはずです。
 
礼拝通訳:
うちは通訳席を個室で設けています。礼拝を同時通訳(英訳)し、それをラジオで礼拝堂で聞けるようにしてるんですね。すごくないですか?
通訳は4人いたのですが、コロナのこともあって現在私と内科医の先生の2人で交代してやっています。おいおいもっといるだろ! 英語できる人!! ……と思わなくもないですが、このご奉仕があるためにきちんと礼拝に参加できてる気がしなくもないので、文句はないです。マジで。
礼拝通訳の話はいずれ別に書きます。
 

児童合唱指導、合唱

子どもたちの聖歌隊の指導?もしてました。「してました」というのはやっぱりコロナで(コロナこの野郎)子どもたちを礼拝後に集めて練習することができなくなり、ここ3年全然活動できてないんですよね……
実は子ども苦手です。小学生以下ってどう接していいかわからん。でも、教会で聖歌隊に入る(親が連れてくる)子どもたちはやっぱりいい子たちです。愛されて育ってる感ある。
私は専門的な歌唱訓練をしたことがないただの合唱好きの素人なんですが、でも適当に子どもたちの前に立って適当に発声練習して、適当に(でも私なりには魂こめて)指揮をして、そしたらみんなが元気に歌ってくれて……というあの時間がめっちゃ好きでした。早いとこ復活しないかな。
 
大人の聖歌隊にも参加しており、こちらも活動休止中。以前は礼拝後に練習を20分くらいしてたんですけどね……短いな……
練習なしで本番を迎えることなら年イチあります(記事はこちら↓)。

キリスト教では教派関係なく音楽はとっても大事。歌う人、楽器を演奏する人はとっても重宝されます。うちの教会では歌以外だとピアノ、オルガン、ギター、フルート、バイオリン奏者がいます。プロではなく、部活でやってたとか趣味とかそんな感じですが、音楽ができると活動参加度が上がる気がします。ただ、音楽的にレベルの高い人だと、周囲のレベルの低さに引いてしまうこともありえる……誰でも参加できちゃうので……そこがいいとこでもあるんですけど……
 

グループ幹事

うちの教会は年齢・性別で6つのグループに分かれてます。私が属しているのは「未婚の女性」のグループ。
この分け方はもう時代に合わないんじゃ、という話はずっと前から出てるんですが、まあ変わらんよね。で、私がこのグループの幹事長です。えらくはないです。別に選挙とかあったわけではなく、ある年突然拝命つかまつりました。会合の声掛けをしたり、グループ幹事が出席すべき幹事会に出たりします。
私にもう少し積極性があれば、もっと工夫して活動するのかもしれない……てか私40歳なんですけど未婚の女子グループのヘッドって!って思いながらやらせてもらってます。たぶんこの先何年たっても「未婚の女子」なので、どっかで「先生、そろそろ私……」って辞退しない限りこのままでしょう。いや別に負担とかじゃないんだけども。
 

家・学校・職場以外の居場所として

教会に通って30年くらいたちます。小さいころから見守られ、教会に育ててもらった部分って大きいなーと思うんです。そして、自分も子どもたちを見てきて、その子たちが大きくなり、就職し、結婚し、子どもが生まれて……というのを見る側になりました。「〇〇ちゃんがもう成人式!? そら私も年取るはずだわー」というのが毎年です。これだけ長いスパンで親戚でない他人の子どもの成長を見られるのは当たり前のことではないんでしょうね。
 
……って書くと、「途中から入るのは難しいのでは?」って感じられるかもしれないのですが、そんなことはなく、引っ越してきたりフラッと入ってきたりで新しい人は常にいますし歓迎されます。新しい人間関係を作りたい人は小さめの教会、そっとしておいてほしい人は会員数の多いところがよいかもしれないですね。でもマジで本当に教会ごとに全然違うので……飛び込んでみないことには。
カルトじゃないかどうかだけは調べていったほうがいいです! たぶん今は、怪しいとこはネットでも書かれてると思うので。
 
ということで、今日は私個人の教会生活の表面的なお話しをしました。
普段、「わが師カミュ美人すぎ泣ける」「ムウ様の色気天井知らず」みたいなテンションでnote書いててそれは2023年も変わらないでしょう。
オタク心と信仰の交差点。それがこのアカウント。今年もよろしくどうぞ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?