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ADHDと診断されなかった話。

 ADHDの簡易検査に行ってADHDと診断されないまで

小学校の頃は、宿題が、持って帰れない、やれない、持っていけない、出せないの4重苦だった。

正直宿題出したことなんてほとんど記憶にないし、なんなら4重苦を乗り越えて出せた日はめちゃくちゃ誇らしかった。

通学帽かぶり忘れるなんて当たり前だし、ランドセル家に忘れて通学してたこともあった。給食当番の”かっぽうぎ”は持って帰るのも、持って行くのもほんとに無理。教科書はだいたいいつも隣の子に見せてもらってた。(高学年になると、忘れ物が恥ずかしくなっていつも全教科の教科書が入ってるクソ重いランドセルを背負ってた)

成績は良かった。人懐っこくて、積極的なおとぼけキャラって感じで。

小学生ってそうだよね、テストの点数が良くて、発言さえしていれば、通知表に悪く書かれることってそんなにない。もともと結構頭が良くて発言するのが嫌じゃなかった私は、運がいいことに、あんまり宿題や物忘れがめだってなかったっぽい。


中学生になった。

〇〇費の締め切り。私立だったこともあり、小学生より親コミュニティーが少なくなって、私が伝えないと親知らないし、何度当日の朝気付いて、怒られたことか、、、。

宿題も、きちんとやってる友人の方がだんだん頭が良くなっていった。というよりも、私が落ちこぼれていった。(この辺から私の落ちこぼれ人生が始まったような気がする。)

そのまま高校生になり、受験を終えた。

大学入学の手続きの書類の締め切りが明日までだったことが前日に発覚事件は、人生で焦ったアドハド談のうちの1つ。(この時は、私の大学の近くの大学に通っていた姉が翌朝大学近くの郵便で速達で出してくれた⬅︎まじで感謝)

私は高校卒業前まで、「ADHD」という病気をほとんど詳しく知らなかった。というのも、私が高2くらいのとき、2個下の弟が当時ADHDの傾向があると診断されていたので、名前は知っていた。けど、それがどういう病気なのかは全く知らず、自分にはあまり関係ない話だと思っていた。

(ADHDがどんな病気かわからないよって人はこちらを読んでみてね⬇︎第7回まであるけど、とてもわかりやすく書いてあります。)

ゆうメンタルクリニックマンガで分かる【ADHD・注意力欠如多動症】

私って、アドハド(ADHD)じゃね〜〜〜〜〜〜!?!??!!って思い始めたのは大学入ってからで、
自分なりにいろいろ対策をして乗り越えてきたり乗り越えてこれなかったりした。

自分は軽度だし、基本的に日常生活で本気で困ることってあんまりなかった。


大学4年の秋、
うつ病も若干深刻化してきた頃、
あまりにもつらい症状に苦しむことになる。


「ウンチを拭いたかどうか忘れて、何度も何度も拭いてしまう」というもの。

これがマジで怖い。

普通なら「おしっこを拭く→ウンチを拭く」の2行程で済んでおわりーなのが、

おしっこを拭く→ ウンチを拭く→ (あれウンチ拭いたっけ)お尻を拭く→ パンツをあげる→ (あれウンチ拭いたっけ)パンツを脱いでお尻を拭く→ ズボンを履いてトイレを出る→ (あれウンチ拭いたっけ)もう一度トイレに戻りお尻を拭く」とその時々によって回数は違うものの、お尻についたウンチが一種の強迫観念的なものになってきていた。

そのとき、卒業制作等の影響でうつ病が進行していたためか、
シャンプーしたかどうか忘れて何度も何度も洗ったり(洗っている途中や流している途中に気づく)、リンスーを流さないであがってしまったり、そういう日常的な忘れ物や、忘れ物に対する不安がだんだん増えていった。

(ちなみに、うつ病が進行していた私は1ヶ月大学にほぼ行かず、家で無限に妖怪ウォッチを見ていたよ。 
※妖怪ウォッチ80話見終わったあたりで、なんとなく学校に行けるようになった。)


このままだと卒制もままならないしアナルもちぎれてしまう、と考えた私はついに心療内科に行くことにした。

初めての心療内科。良し悪しがある、というのは聞いたことがあったので、めちゃくちゃリサーチした結果、評判の良かった電車で乗り換え2回7駅ほど先の心療内科を予約した。
予約は2週間後くらいだった。評判がいいからってのはわかるけど2週間後か〜〜〜〜〜遠〜〜私が行動力のある人間だったらそれまでに死ねちゃうじゃん〜〜いいのかよ〜〜〜〜〜これから2週間尻を拭き続けなきゃいけないのか、、、、泣とか思いながら、ひたすら尻を拭き続けてとにかく初診の日を待った。

(実はこの時もう1院、電話をかけたけど、「死にたいと思いますか?」と聞かれて「はい」と答えたら「うちには万が一の場合対処できる施設がないので、そういう(自殺)願望を持っている方には大きな病院を勧めてます。」と実質断られた。自分は他人から見たらそういう状況にいるのか、となんとなく実感が湧いたような沸かないような感じがしたのを覚えてる。)


初めて入る心療内科に、親に対して少し後ろめたさを感じた。

初診では、問診してもらって、「ウンチを何度も拭いてしまいます」という悲痛な叫びからADHDの簡易検査をしてもらい、その後「バウムテスト」という心理テスト的なものをやらされた。「この紙に木を書いてください」とA4くらいの紙を渡されてできたら受付に出してね!と言われた。

私!!!!美大生!!!!!!!!!!!

一体どこまで本気で書けばいいんだ、、、、、、?本気で描きたいのは山々だけど、本気で書いたら先生もビビるよね、、、でも書かないでちゃんとした結果がでなかったらどうしよう、、、という気持ちと葛藤しながら結構適当に書いて受付に提出した。(バウムテストは絵の上手い下手は関係ないので、今後受ける予定のある方は、真剣に書いても大丈夫だよ!)


翌週、

「  簡易検査の結果、

ADHDではありませんね!!

アドさんの個性ということです^^」

と先生に言われて、「ウンチを拭き忘れてしまう個性って。。。。。。。」と結構落ち込んだ。

(うつ病の方は診断されたので、なんとなくほっとした。生まれた時からずーっとある死にたい願望はやっぱり病気だったんだ、とはっきりした感じ。)

先生によると、うつ病が進行して、注意力が散漫になったり、集中力が落ちたりすることで私の”””””””個性”””””””が表に出てきちゃったらしく、注意力をちょっとだけ上げる薬を処方してもらった。


その薬、ほぼ飲み忘れたので効果はどうかわかりません!


すみません!!!!!





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私がやっているAD対処法

私の場合、ADHDの「「AD」」(注意力欠如)の方しかほとんど傾向がなく、あまり多動ではないです。

ADHDと診断されなかったことで、なんとなーく逃げ道が塞がってしまったようなそんな感覚があるけど、それでも私はやっぱり傾向はあると思って生きてます。その方が対処しやすいしね。

それぞれ個人に合った対処法は違うと思いますが、私の対AD対処法を紹介します。


・忘れちゃいけないものは基本的にリマインドをかける。

オススメなのは「リマインくん」。まじで便利。   LINEの中で一番トークしてると言っても過言ではない。〇〇を買う、〜に電話、思いついた時に忘れないようにリマインくんにラインします。

メモやアプリのリマインドだと、見てもすぐ忘れちゃうけど、LINEのトークで教えてくれるので、やるまで既読つけないこともできるし、トークの上にずっとあるし、スマホ中毒の方には結構オススメです。毎日の日課で忘れちゃいけないものは毎日◯時で登録すると毎日ラインで教えてくれます。

使い方はこんな感じ⤵︎ ︎

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・アラームやタイマーを活用する

これはバイトで活用していることですが、〇〇をやらなきゃいけないけど、今はやれない。みたいなことって結構あって。でもその「今」になった時はもうすっかりやること自体を忘れてて思い出した時にはもう遅い、みたいな。それを防ぐために、なんでもないアラームを自分が手が空きそうな時間にかけます。アラームがなったら「なにかしなきゃいけないこと」は思い出せるし、過集中も防げます。そのなにかが思い出せない時もあるけど。(その時は必死に思い出してね!)



・周りを巻き込む

これは、自分がやらなきゃいけないけど今はできない!みたいなことを、思いついたら一緒にいる職場の人や、友人に伝えるだけです。自分は忘れてても、「〜やった?」「〜〜買ったっけ?」って教えてくれますヤッターーー!!でも、類友なのか、友人もアドハド傾向ある人が多いです、なんでだろう。そういう時はリマイン君!!!頼れない友人は頼らないときましょう!!



・日々の忘れ物はあきらめて、金で解決💫お金は散らそう!!

アドハドは忘れ物しないように家を出ても絶対忘れます!!!!!!

なので諦めて、財布を忘れてもいいように、ポーチにお金を少し入れておくとか、携帯でキャッシュレス決済ができるようにしておくとか、お金はいろんなところに分散させましょう。金さえあれば、基本解決できます。解決できないものは取りに帰るよ!



・自分の「人柄」を育てる

被害を受けるのが自分だけだった場合は、自分の時間とお金と労力が使われるだけだけど、もし万が一周りを巻き込んでしまった場合は、心から謝りましょう。「こういう人なんだ」と周りに理解されるまでは、時間がかかります。自分は発達障害だから、 ADHDだから、と言い訳せず、きちんと謝ることが一番大事だと思います。周りが理解してくれてなおかつ良好な関係が築けると、自然とリマインドしてくれたり、小さなミスであれば「本当にアホだなw」と笑い話ですんだりします。



・危険が伴う行動は、一番やばい未来を一旦想像してから行う

これ、意味わかんないと思うんですけど、、、対「おっちょこちょい」です。

課題で、スタイロフォームという発泡スチロールみたいな素材をカッターで削ってる時、過集中してしまって、指に意識がいかず、親指を7針縫う羽目になりました。教授や助手さんを巻き込んで病院に行ったのでその時はまじで反省しました。そのときから、

「脚立でこの作業をしたら、落ちる可能性がある。」

「包丁をつかう作業は、手を切る危険がある。」

と一旦想像して、意識をそこに分散させながら行うようになりました。怪我はおっちょこちょいじゃすみませんよ!!


ちなみにこれは7針塗った記念に人生で最初で最後に撮ったピンプリです⤵︎ ︎

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・必需品全部詰め合わせポーチを作る

これやりはじめて、まじで一番忘れ物減った!!!!!

忘れたら買うレベルの必需品って誰しもあると思うんですけど、これを全部1つのポーチにぶちこみました。カバンを変えるときには、ポーチと財布を入れ替えるだけ。家で使いたいものがある時はポーチごと机に置いておけば、基本的には家に取り残されることないです。(たまにリップ使いながら洗面所とか行っちゃうと終わりですけど) 

めっちゃ良くないですか?常備薬やリップなど、細かいものはさらにポーチに入れてこの中に入れてます。バッグインバッグも売ってますが、アドハドは基本的にこのポッケにはこれを入れて、ここにはこれ!みたいに丁寧にものを出し入れしてまた同じところに戻すのが苦手なので(※私調べ)、チャックが付いててある程度何でも入れられるようなポーチが良いです。

かさばらない薄手のある程度マチのある柔らかい素材のポーチがオススメです。⬅︎これを探すのが一番難しかったりする。

私はfrancfrancで理想のものと出会ったので買いました。

(約)横200mm×縦110mm×奥70mm

中はこんな感じです⤵︎ ︎結構入ります。

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・おっきいカバンを持つ

アドハドが意識し続けられる荷物の数は最大2個までです。(※私調べ)

それ以上は意識飛びます。絶対に忘れます。トイレの個室に、カフェの籠の中に、居酒屋の椅子の下に。

なので、何が入るんだ?!というような小さな可愛いカバンを持つのは諦めて、買ったものやもらったものを入れられる大きいカバンを持ちましょう。小さなカバンを持つ日は、今日は絶対荷物が増えないという自信がある日だけです。

万が一買い物をしすぎて、もしくは唐突なもらいものをして、荷物が3つ以上になってしまったときは、3つになった瞬間から「今日の荷物は3だぞ!」と意識をして、「いち、に、さん」と定期的に頭の中で数えます。これは傾向のある友人から教えて貰った術で、これで何度か家に帰る前に忘れ物に気付けました。




・携帯ポシェットを作る

これはまだ効果を感じることができてませんが、夏に向けての対策です。ポケットがないとカバンにすぐ乱雑に携帯を入れたり、どっかに置いてしまったりする癖ため、夏はポケットがないワンピースを着ることが多いので、携帯が入るだけの大きさのポシェットを購入してみました。




・自分を責めすぎない

最後はこれです!!!!!!

言い訳にしない、と書きましたが、めちゃくちゃ忘れ物するし、めちゃくちゃそのせいで時間食ったりするので、生きているだけでとにかくめっっっっっちゃ落ち込むことがあると思います。その時時間やお金で解決できることならば「ま、アドハドやしな」で自分を許そう!!!!!!!!!!

どうしようもなければ薬も頼れるし、自分を責めすぎないことが一番だと思います。

診断されてる人もされてない人も、していない人も、苦しんでると思います。自分なりに対策をとりながらうまく付き合っていけたらよいですよね( ;  ; )まだまだ試行錯誤中です、これだーっていうのがあったら教えてください。









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