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87年生まれから見たスクリーンアイドル。「昭和40年男」特集より

5月11日発売。「昭和40年男」最新号。「俺たちが愛した昭和の洋画 想い出のスクリーン」と題し往年の70・80年代映画特集だった。我々世代はテレビの洋画劇場で目にした作品群だ。ロッキー、ジャッキー、ブルース・リーは鉄板。

中でも「俺たちのスクリーンアイドル」と日本で人気を博した女優たちの記事があり、大槻ケンヂがコラムを書いていた。筆者は87年生まれなので全く世代でないが中学時代は「スクリーン」を読んでいて、丁度創刊55年目というタイミングもあり往年の人気者たちの特集記事で名前を知って実際に作品を見る事もあった。

「小さな恋のメロディ」はあの後に2人が上手く暮らせる想像がどうしても出来ないので「リトル・ロマンス」の方が好きだった。まだ美しい思い出で終われる明るい儚さを感じたというか。「あの人は今」でマーク・レスターとトレイシー・ハイドを共演させたのは粋でないと思う。

ダイアン・レインは良い年の取り方をしてるし、ジェニファー・コネリーも「トップガン マーヴェリック」で人生の酸いも甘いも味わった姉さん感があった。ジョディ・フォスターは今年久々のオスカーノミネート。ソフィー・マルソーは何かで来日して「めざましテレビ」に出た折、ファンという軽部アナが持ってきた似顔絵に「これ、私?」と返答してガチ凹みさせていたのを覚えている。皆さん、第一線で長く活動してるのは凄い。

リー・トンプソンは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」以外にも「ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀」。ティム・ロビンスが「試写会で変な汗が出た」と証言した迷作だが彼女はチャーミング。どうもリブートの監督に動いてるとか。先日開催の大阪コミコンは直前でキャンセル。残念。アリッサ・ミラノは「コマンドー」。今やニコニコ動画と木曜洋画劇場で吹替が愛され作になったが当時はシュワの娘役でこの人が人気だったようで。天皇様もファンだったというブルック・シールズは地元の図書館に「青い珊瑚礁」のVHSがあり、こっそり借りたもののモザイクだらけで落胆した記憶がある。同じ思いしたクラスメイトもいたのかも。

で。同じ系統の「パラダイス」で人気になったフィービー・ケイツ。こっちも見ようと探しても、どこにも置いてないのだ(現在でも配信なし)。Amazonで中古DVDが15,000円で取引されてとても手が出せず、去年GEOの宅配レンタルで3週間予約してやっと見れた。詳しい感想は省略するが、待った甲斐のある作品だった。

今でも「ケビン・クライン」と検索すると恨み節の言葉が出る辺り、本当にみんな好きだったんだなと共感して淡い気持ちになる。「グミ・チョコレート・パイン」の著者、大槻ケンヂに青春と性春を語らすと説得力がある。

そのうち「平成10年男」が発刊されて、他人の思い出に想いを馳せる前に自分の思い出にセンチになってたりして。

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