マガジンのカバー画像

モルディブ・リッツ滞在記

10
モルディブ新婚旅行の記録です。写真、楽しんだこと、考えたこと……など。連載形式で、随時更新。
運営しているクリエイター

記事一覧

モルディブ・リッツ滞在記10【海とサメ】

モルディブ・リッツ滞在記10【海とサメ】

※先にことわっておくと、僕らはサメとは触れあわなかった。モルディブでは人気のアクティビティのようだったが……。

絶えず僕らを魅了し続ける、鮮やかな海に入ろうと思った。

バトラーが送ってくれた案内をざっと見てみる。マリンアクティビティも、シュノーケリングのツアーを含めて多数揃っていた。

ただ、豊富なメニューのなかにひとつ、ギョッとするものが。

正式な名前は失念したが、「シャークなんとか」とか

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記9【星空】

モルディブ・リッツ滞在記9【星空】

▽パーティーに参加

カクテルパーティーに招待された。

それ、タダ?という不躾な質問に、バトラーは「タダ(complimentary)だよ」と即答してくれた。ならば参加しない手はない。

僕らは多少着飾って出かけた。こんなケチな宿泊客でも、スタッフがバギーで送迎してくれる。

パーティー会場は海岸に面した広場。日没を眺めながらシャンパンと軽食を楽しめた。

写真を沢山撮ってぼんやりしていると、女

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記8【名医ヤブー】

モルディブ・リッツ滞在記8【名医ヤブー】

▽不都合なケガ

ガラにもなく、はしゃぎ過ぎたのだろうか。

到着してすぐ部屋の中を眺めて回っているとき、右足の親指を軽くケガしてしまった。扉の隙間に指を挟んでしまったのである。

単純な切り傷・擦り傷と言うには少々深かったこともあり、僕はたまたま鞄の中にあった最強の絆創膏「キズパワーパッド」を貼った。日本の素人の応急処置というのは、9割方はこんなものであろう。

しかし、ここはモルディブ。次はい

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記7【もうひとつの島】

モルディブ・リッツ滞在記7【もうひとつの島】

▽うやうやしい挨拶

部屋で一息ついてから、島内を散策してみた。

もちろん、どこをどう切り取っても画になるのだが……ブランコや大きなチェスなど、明らかに撮影向きのスポットもいくつかあった。

僕らも撮ってみる。

おぉ。見事な出来映え。

旅行に合わせて、携帯をiPhoneに替えてよかった。旅の記録には欠かせない、心強い助手である。

リッツのスタッフたちは、庭師や改修工事の作業員に至るまで、ゲ

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記6【到着】

モルディブ・リッツ滞在記6【到着】

▽歓迎の音

僕らを乗せた船は、小さな出島のような場所に横付けされた。

”Arrival Pontoon”という場所で、ゲストを迎える桟橋だった。下船すると、スタッフがおしぼりと爽やかな味のジュースをくれた。

飲み干して気持ちを落ち着かせて前をみると、桟橋が島のほうへと伸びている。

周りは美しい水色の浅瀬だ。あぁ、今すぐにでも飛び込みたい。

もう一組の夫婦が、先に島の方へと歩いていった。橋

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記5【リゾートへ】

モルディブ・リッツ滞在記5【リゾートへ】

▽プライベートボート

空港からリッツ・カールトンまでは、スピードボートで約50分かかる。乗客は僕たち夫婦と、もう一組、おそらく中国から来た夫婦だけだった。

たった50分間の移動、しかしリゾートの体験はここから始まっている。

船室は、小さなテーブルをソファが囲んでいる。完全なプライベート仕様に、否応なくテンションが上がる。

提供された軽食には、おなじみのライオンのロゴが入っていた。

そして

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記4【シティホテル】

モルディブ・リッツ滞在記4【シティホテル】

▽思わぬ連携

モルディブのリッツでは本来、到着便に合わせてプライベートボートが用意される。

ただ前述の通り、僕たちは到着時間が遅かったのでマレのシティホテルで前泊した。

宿泊先はBooking.comで見つけた"Amina Residency"。リッツの系列でもなんでもない宿だが、驚いたことに、事前に連絡を取り合ってくれていた。

「朝8時半に空港に行けますか。プライベートボートはその後に出

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記3【マレ前泊】

モルディブ・リッツ滞在記3【マレ前泊】

▽マレ

モルディブの首都・マレに着いた。時刻は夜8時前。

マレ国際空港は、実際は首都の隣の島に位置する。「ヴェラナ国際空港」とも呼ばれ、飛行機の予約ではこちらの名称が使われることもある。

無事に荷物を見つけ、1泊目は首都にある安めのホテルで過ごす。リゾートは時間いっぱい楽しみたいので、翌朝から滞在する旅程を組んでいた。

空港を出ると、目の前に海が広がり、船がいくつか待機していた。空港から首

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記2【フライト】

モルディブ・リッツ滞在記2【フライト】

▽フライト11時間

モルディブは、日本から計約11時間のフライトで着く。

9時間余でスリランカの首都・コロンボのバンダラナイケ国際空港に到着し、そこで乗り継ぎ、さらに1時間半ほど。インドの南端からさらに南西の洋上に位置している。

1200近い島々が集まり、まさに「観光立国」を体現したような国だ。「1島1リゾート計画」なる計画もあるらしく、すでに140島超がリゾート化されているらしい。

ひと

もっとみる
モルディブ・リッツ滞在記1【最高】

モルディブ・リッツ滞在記1【最高】

見惚れてしまう景色だった。

「青い空、青い海」という表現が、オーソドックスで端的かもしれない。しかし、そこに広がる青はさまざまで、豊かだった。

浅瀬の白っぽい青、その奥で帯状にたゆたう鮮やかな青、遠方に見渡せる深みのある青……。それらが一瞬ごとに色を変え、日の光を照り返し、表情を変えてゆく。

風もよどみなく、爽やかだった。日差しは強いが、日陰に入れば暑さを感じない。水平線をぼんやり眺めている

もっとみる