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漢痛帝28歳、初めての人間ドック

ご無沙汰しておりません(先日書いたばかりなので)。痛帝陛下です。

突然ですが人間ドック、行ったことありますか?陛下氏はたった今潜入し、核融合炉を搭載した全身機械人間に改造されて無事生還しました。ウソです。ちゃんと健康診断を受けてきました。

この28歳にして少々早い人間ドック体験談を、記憶の鮮明なうちに書き殴っておこうと思います。まぁ他の方が散々書いてるような内容の∞番煎じですので、俺みたいなボンクラの怪文書読んで参考にするくらいなら素直にお医者様にお問い合わせしたほうがいいぞ、マジで。

人間ドックとは!?!?!?!?

人間ドックとは、「自覚症状のない病気」や「将来病気を引き起こす可能性のある体の異常」を早期に発見し、早期治療や予防を行うための総合的な検査です。

人間ドックとは|北里大学北里研究所病院(東京都港区)
https://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/hokken_doc/check.html

インターネット、便利すぎんか?ということで、要するに大々的な健康診断ですね。特に若い学生さんが学校で受けるような尿検査・身長体重・視力・血圧・胸部X線程度しかない軽い健康診断に加え、血液検査、眼底検査、聴力、肺活量、腹部超音波検査、胃部X線検査といった専門的な検査を受け、病気がないか調べましょう!というもの。

基本的には40歳以上、年に一回の受診が推奨されているようですが、当然20歳を超えていれば誰でも受けられます。ちなみに費用は5桁もってかれます。高すぎワロタ…

なぜ20代にして人間ドックなのか

そんな人間ドックに28歳独身異常男性の陛下くんが足を踏み入れた理由とは?!?!?!?!?!

なんか心配だからw

はい。別に大きな病気の兆候があるとかないとかではなく、生活が態度終わってるからとりあえず受けてみるか!というノリと勢いと興味本位によるものです。具体的には

タバコ吸ったり酒のんだり朝飯抜いたり昼前に起きたり料理めんどくさがって外食を繰り返すなどし、運動もせいぜい1時間のBeatSaberで暴れまくって汗をかく程度。

───まぁまぁ終わってます。20代前半ならまだしも、30も近いこの身体でこれを続けるとほぼ確実に何らかの生活習慣病を患って死を迎えます。一旦ここいらで自分のステータスを確認し、まぁまぁ身体も終わりかけていれば自戒の礎に、全然ピンピンしてるなら今後の健康における理論値(めっちゃ健康なときとそうじゃないときを比較するための指標)にしてしまおうという試みでもあります。

よく
20代で若いのに人間ドックは早いのでは?
と言われたりもしますが、マジで自分の体の状態を知っておくのは死の機会を延長するために重要です。健康診断行かないの、ゲームとかで一切自分のヘルス管理せずに勇猛果敢に敵に突っ込んでるようなもんだぞ?自分が割れてて肉もローだったら一旦隠れて巻くやろ?それと同じや。(何様…?)

まぁ当然お金もかかるので全国民毎年義務的に行けみたいな事はなかなか言いづらい世の中ですが(健康になるにはカネがかかるのマジでイカれてるよね、何が最低限度の生活や)、その辺がクリアできて残りは勇気だけってなってる人、一回やってみ

人間ドック体験記

予約

大概の場合、人間ドックは予約制です。3~4週間前になるんですかね?
陛下くんは今一人暮らしですが、検診後に身体の異変があってブッ倒れたりするのが怖いので、実家の近くの検診センターを予約しました。まぁ今んところなんにもないです。

特に初めての方はできれば頼れる人や病院が近くにいるところで受けてみると安心かと思います。まぁ死ぬわけじゃないから一応、念のため程度に。

検診前

予約すると自宅にクソデカ封筒が送りつけられ、恐る恐る中を除いて見ると以下のコンテンツが内包されていました。

  • 診断票

  • 検尿キット

  • 検便キット

  • オプション検査のチラシ

検尿は学生なら誰しも経験はあると思いますが、問題は検便です。これは検診数日前に取るもので、陛下氏もママパパから検便の話をなんとなく話を聞いていたのですが、この作業マジのガチで本当にキツいです。汚いので詳しくは話せませんが、普通に屈辱です。でも40過ぎたら毎年やると思うんでプライドをかなぐり捨てて慣れましょう。ちなみに前日にお酒とかは飲まないように激辛なやつもケツを傷つけて血が混じったりするからやめとけ

検査当日:~開始まで

まず、服を脱ぎます。いやん、えっち♡

…ウソです。もちろんですが前日からお酒は飲まないように。できればタバコも前日まで。当日、まずは起きしな検尿を取ります。キットによってはマジで取りにくいので、事前にキットを観察して採取方法を確認しましょう。

集合時間前に検診センターに強行突入し、受付に健診票を突きつけて「異議あり!」と叫びます。嘘です。そうすると法廷侮辱罪で連行されて一撃で懲役290年になるのでやめましょう。大嘘です。

票を出したら皆大好きお着替えタイム♡健康ランドみたいな謎の服に着替えさせられます。一応スマホは持ち込んでいいっぽい(センターによる)ので、退屈な方は持ち込みましょう。写真を撮ると黒ずくめの巨漢たちに報復を受けます。これもウソ。でも撮影禁止はホント

検査内容:学生ならやり慣れてるやつ

検査の順番は混み具合によって変わりますので、一旦ここで検査内容をキツさ順に書いてみようと思います。

とはいえ、身長体重視力検査は楽勝です。学校と違かったのは「測定時に背もたれに触れない」でしたが、そのおかげか普段より1cmくらい身長が高かったです。不安な人は看護師に申し出て測り直してもらいましょう。陛下くんは「あれ?伸びてる…」と呟いたら看護師さんが測り直してくれました。変わりませんでした。

あとは人生に何回か聴力検査胸部X線(いわゆるレントゲン)とかも経験があると思います。X線は前向きだけじゃなく横向きも撮られました。陛下くんの雄っぱいの大きさがバレちゃう…♡(は?(キモ…

眼底検査は学校ではあんましやらないけど眼科に行くとやるやつです。目ん玉の写真を意味わからんくらい眩しいフラッシュで激写されるので、普通に目眩ましを喰らいます。数十秒は歩行に注意しましょう。こういう情報、意外と書いてなかったりして困るよね。

問診は学校と同じ。偉い先生に根掘り葉掘り聞かれて丸裸に…されることはありませんが、喫煙歴や飲酒歴、病気歴などで聞かれたら素直に答えましょう。先生は素直な子が大好きなんだ…♡(こいつ何回♡使うの?キショいよね

検査内容:慣れてないとキツい

大学生なら血圧くらいはやったことがあると思います。血圧に関しては測り慣れてないと緊張で心拍数が異常に高まり、普通に異常値を叩き出すなどするのですが、大体看護師さんは全てを知る神なので気にしなくてもいいです。一旦深呼吸してネコちゃんのことでも考えましょう。陛下くんは健診一発目の検査が血圧と血液検査だったので上134を叩き出しました。

血液検査強敵です。なぜならお注射ブッ刺されるので。陛下くんは28歳にして注射が嫌いなので、血圧検査にその緊張が如実に現れました。たぶんですが血圧と採血は同じタイミングっぽいので、今のうちにお注射こわくないかっこいい大人になることを心がけましょう。いや無理では?

肺活量測定、これも慣れてないと意外とキツいです。看護師に「初めてです…」と告白すると手取り足取り優しく教えてくれる上、検査中に掛け声までしてくれますが(えっちなお店か?)、普段から息を限界まで吸ったり吐いたりする習慣がないと普通にパワーを発揮できずに終わります。特に「思いっきり吐け!」のフェーズではジャンボジェットをワイの呼吸で動かしたるぞウォイ!なくらいの勢いで吐きましょう。

そして心電図、これが意外と曲者です。腹囲はこのときに測られました。この時点でくすぐったいです。ベッドに寝て胸やお腹に電極はっつけられるんですが、マジでくすぐったいです。取り付けられてるときマジでヘニャヘニャ笑っちゃって看護師に「動かないでくださいね~」と諭されて笑い続けるバケモンと化しました。くすぐったいの苦手な方は自分でくすぐり続けて慣れてください。ウソです。対策はありません。精神統一して無を取得しましょう

腹部超音波検査、これは心電図以上に強敵です。心電図は一回電極はっつけられれば大人しくするだけで終わりますが、この検査では弱いところを執拗に責められまくります。具体的にはお腹にゼリーを塗りたくられ、その段階でもうキツいのに、よくわからんレジのピッてするアレみたいなのを当てられ、グリグリとなぞられます。もしかするとこの辺で新しい性癖の扉を開いちゃう人がいるかも知れません。これは流石にウソではない気がする。陛下くんは終始ニタつきながら拷問を受け続けて「くっ殺せ…」と何度も心で唱えていました。次こそは気持ちよくなりたいです。…ゑ?

検査内容:ラスボス級の人体実験

お待たせ致しました。本日のメインディッシュ、

胃部バリウムX線検査 ~お腹いっぱい炭酸パウダーを添えて~、

でございます。これが書きたくて本記事を書きました。

X線撮影という点では胸部レントゲンと同じ…と思ったら大間違い。マジでイカれてます。この検査方法考えたやつマジで道徳の授業からやり直せ。

具体的には、まずメガネを外します。検査台に立たされます。そこで渡されるのは怪しい白い粉と一口サイズの薬液、そしてコップに入ったこれまた真っ白な液体

まず白い粉を口に含みます。どうやら胃袋をふくらませる炭酸らしいですが、駄菓子屋のシュワシュワする粉のスーパー強化版と考えてください。薬液を流し込むと無限に気体が発生しますが、気体が発生する前にすかさず飲み込んで全てを胃袋に押し込みます。さて、ここからが普通に地獄です。

胃袋に炭酸を叩き込んだら、絶対にゲップしてはいけない。

…無理では?
実は、ゲップできない体質ってのがあるらしく、陛下ママは余裕だったらしいです。陛下氏は陛下パパに似てすぐにゲップする汚らしい体質なので、飲んだ直後に発生した気体のうち2割から3割くらいはゲップで排出しました。皆さんは頑張ってこらえてください。コツとかはないです

さて、炭酸を叩き込んだあと、ゲップをこらえながら飲まされるのが「バリウム」。なんか白くてちょっとドロッとしてて♡ …はい。味はそんなしませんでしたが、普通に飲みづらかったです。最初に
2口飲んでから静止してください」
と言われ、数秒後に
では全部飲んでください」
と言われ、この意味わからん液体をごくごく飲みます。この間、ずっとゲップをこらえる必要があります。ゲップこらえながら液体を飲み干すの、マジのガチで地獄です。

そしてここからが人体実験と称すべきエンターテインメントの開幕です。
検査台は最初壁のようにそそり立っており、そこに背中を付けて立たされます。検査員の合図とともに、その壁がベッドのように水平になるのです!ここまではいいのですが、ベッドの上で「右を向け」「左を向け」「仰向け」「うつ伏せ」「息を吸え」「息を止めろ」などと指示をされ、言われたとおりに寝返りをうっていきます。これ、全部ゲップを我慢しながらする行為なんです。もう一度言います。胃袋が空気で充満してるのにゲップせずに寝返りして息を止めさせられます

さらにヤバいのは、「検査台の手すりにしっかり掴まってください」と言われます。もう草 ん? 流れ変わったな まだ人間 ん?

次の瞬間、寝そべった自分の頭が下になるように台が傾き始めます。いやタイムショックかよ。感覚的には30度くらいでしょうか。ズリ落ちないように両手の力を振り絞り、ゲップをこらえる喉とか食道のなんかよくわからん筋肉の力も振り絞り、その上で「ではすこしだけ右向いてください」などをふざけた命令を下されます。この間もゲップを我慢しつつ息を吸ったり止めたりします。まるで磔にされたまま逆さ吊りにされた重犯罪者の気持ちになり、途中から精神が破綻して無を取得しました。

最後に検査台は元通り壁となり、「ゲップしていいですよ」の合図で陛下氏は安堵…と思いきや!!!
我慢したせいかゲップが出なくなってしまってます。不安よぎる陛下氏をよそに、機械的にお腹をグリグリ押されます。ゲップを出すためかと思いきや、「息を止めろ」と言われたのでこれもX線撮影と思われます。

全ての検査が終わった直後、安心したおかげか「ゲェェェェップ♡」と陛下のきったねぇ""おくび""が出てしまいましたわ…♡♡

そしてこれまた怪しい白い粉赤い錠剤4つを渡され、今日中に2リットル以上の水分を取るように指示されます。部屋を出てすぐに白い粉を飲まされます。すると一撃でガンギマリます。大嘘です。これは下剤であり、胃袋のバリウムが固まらないうちに排出する必要があります。赤い錠剤は4~5時間経ったら様子を見て飲めと指示されましたが、あとから聞いたら白い粉は弱めの、赤い錠剤は強めな下剤だそうです。

検査終了後

全ての検査を終えると、着替えて受付に健診票を突きつけます。するとこれほどの屈辱と苦痛を味わった挙げ句、数万円もの大金を要求されます。しかし健康はプライスレスなので理論上∞億円と考えれば安いもの、ここは素直に全額お支払いしましょう。そして達成感と開放感に包まれながら健診線センターをあとにし、お家に帰って美味しいご飯を喰らい尽くしましょう。

ただし、下剤の注意書きにもあるように牛乳とかは良くないらしいです。理由はわからん。そして大事なのが「とにかく水分が必要」ということ。バリウムは粘度が高いので時間が立つと身体の中で固形化するそうです。こわくね?ここでお酒など飲んだ日にはケツではなく違う方から排泄しちゃうので、身体の水分が足りなくなり、脱水症状で干からびたりバリウムが出ないまま終焉する可能性があります。つまるところ、陛下くんは実家にせっかく帰ってきても酒を一滴も飲めずに涙をのんで帰る、ということなのです。かなしいね…

終わりに

そして現在、記憶が曖昧にならないうちに備忘録もとい初めての人間ドックでビビり散らかしている各位に向けて赤裸々な体験談をしたためたってワケ☆

20代後半にして人生初めての人間ドック、マジのガチでキツかったのですが貴重な経験になりました(パンフレットの感想?)

願わくばもう行きたくないレベルではありますが、多分これをサボると60歳くらいになってから手遅れになって苦しみながらのたうち回って死を迎えるような気がしますので、諦めて精神統一して何も感じない生命体になることを目指そうと思います。

最後に、ここまで読んだ方はもう震え上がっていると思いますが、検査自体はものの1時間程度。そのうち本当にキツい時間はたった数分でした。これから数年の身の安全が確保されるのであれば数分の屈辱と苦痛も安いもんだと思うので、興味があれば行ってみてはいかがでしょうか?

こんな書き方をして行きたいと思うやつはまず居ないし、実際それくらいキツかったって話ではあるけど、それでも定期的にやらないと普通に死んじゃうので、どうせやるなら若いうちに経験した方がいいぞ、マジのガチで。

ということで、一刻も早く胃部バリウム検査よりも優れた検査方法が発明されることを切に祈ります。

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