「君たちはどう見るか！？」宮崎駿監督最新作が千と千尋の神隠しを上回る大ヒット！？
インターネットで飛び交う、今週１週間のＩＴ・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ2023/07/21（第069回）」さて今週は、、、
「君たちはどう見るか！？」宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」が千と千尋の神隠しを上回る大ヒット！？
興収21.4億円突破の「君たちはどう生きるか」～千と千尋の神隠しを上回る(07/19)
吉野源三郎の昭和の名作『君たちはどう生きるか』にヒントを得て、およそ4年以上の年月をかけて全く新たなオリジナルストーリーを完成させた、宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」が空前の大ヒットです。私もさっそく公開初日に拝見させていただきました。宮崎監督にとっては、2013年公開の「風立ちぬ」以来約10年ぶりの作品であり、「風立ちぬ」以降は長編映画の制作から引退すると宣言したのち、それを後日撤回するなどややこしい状況を生んでいました。
【小説】『君たちはどう生きるか』浦川君のいじめ問題から学ぶ道徳心(22/05/24)
すでにネットにはネタバレ必至の記事がたくさんあるので、ネタバレしたくない方は読まないでいただきたいのですが、簡単にストーリーを紹介しておきましょう。まず元となった吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』では、主人公はコペル君こと本田潤一、お父さんを3年前に亡くした中学2年生。そんなコペル君の叔父さんとの交換日記からさまざまな「生きるための大切なヒント」を得ていく物語。
【ネタバレ】君たちはどう生きるか｜結末あらすじ感想と評価解説。(07/18)
対する宮崎監督が生み出した「君たちはどう生きるか」は、主人公は、太平洋戦争中の1944年、母を爆撃で亡くし、東京を離れて父の故郷に移り住んだ少年牧眞人（まきまひと）。そこには父の再婚相手として母の妹の夏子が住んでいる。夏子のお腹には眞人の弟か妹となる赤ちゃんが・・・。当然眞人は気に入らない。ところが夏子は突然失踪する。ここからストーリーが始まる・・・。
【映画】「君たちはどう生きるか」は原作とは全別物！違いと関係性などまとめ(07/18)
この記事によれば、吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』は、実は「女の一生」や「路傍の石」で有名な山本有三氏が書く予定だった小説だったそう。ところが山本氏が病気になって弟子だった吉野氏が代わりに執筆することになったのだそう。映画「君たちはどう生きるか」も宮崎はあくまで絵コンテに専念し、作画は本田雄（ほんだたけし）氏、助監に片山一良氏が作り上げたというところが、ひょっとすると宮崎氏が引退を撤回し映画「君たちはどう生きるか」を作ろうと決心した理由なのかもしれません。
“驚き”の連続だった宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』をレビュー！(07/14)
宮﨑駿監督１０年ぶり新作映画は声優・木村拓哉＆主題歌・米津玄師…(07/15)
米津玄師、ジブリ最新作の主題歌『地球儀』制作秘話明かす「お話を頂いたのは4年前」(07/15)
柴咲コウ「君生き」アフレコ振り返る「同じ時を生きていられることが、とても嬉しい」(07/15)
今回の「宣伝は一切しない」そして公開まで「何の情報も出さない」にも驚きましたが、公開されて声の超豪華な配役だったり、主題歌が米津玄師の新曲「地球儀」だったり驚きの連続でした。
書籍『君たちはどう生きるか』がジブリ最新作の影響で品薄 岩波書店が増刷へ(07/19)
そんなこんなで、今週1週間で20億円以上を売上げ、吉野源三郎氏の著作『君たちはどう生きるか』（岩波文庫）の増刷、そして漫画 君たちはどう生きるか（マガジンハウス）やソフトカバー版君たちはどう生きるか（マガジンハウス）も品薄が続いています。
ジブリ新作『君たちはどう生きるか』のベースには２冊の名著がある(07/16)
さらには宮﨑駿監督に影響を与えた物語としてジョン・コナリーの児童文学「失われたものたちの本」も売り切れ続出です。
ジブリ公式Twitterの「カヘッ」がモールス信号だと話題に 浮かび上がったメッセージは？(07/18)
映画にはさまざまな鳥たちがメタファーとして登場しますが、その鳥が鳴くときの「カヘッカヘッ」が実はモールス信号になっているという話題まだ登場しています。この鳴き声を和文モールス信号に置き換えるとなんと「ミヤザキサンマイニチキイテルヨ（宮崎さん、毎日聴いてるよ）」になるそうです笑。
『君たちはどう生きるか』感想。これは「仮面」のアニメーション作家、宮崎駿の帰還だ(07/18)
もちろん映画を見た感想として、好感色ではないものも多く見られます。
【「君たちはどう生きるか」評論】宮崎駿監督の美意識とイマジネーション、死とエロスのムード(07/15)
奥が深いことは間違いなさそうです。
「君たちはどう生きるか」個人的解釈は「ジブリの闇」かなあ。(07/18)
最後にこの感想。この筆者はかなりうがった見方なのかもしれませんが、「ジブリとアニメ業界とビジネスサイドの闇を描いている」という感想に、けっこう納得してしまいました。そんなさまざまな感想が導き出される作品だからこそ魅力的なものになるということなのかもしれません。あなたはどんな感想を描いたでしょうか。
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