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日記

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#旅の準備

2023/04/21

距離なのかもしれない、と小説が好きな理由を父か6歳下の妹かどちらかに話している時に思いました。作者が作り出した世界を視線の両脚で奥まで、遠いところまで歩み、読み終えて帰ってくる時の、昂奮が落ち着いてくるのに合わせて測られる距離。人や場合によっては浮かび上がってくる際に初めてはっきりと知覚される深度と言った方が適切かもしれません。冷静になって出発地点を振り返った際に、それがどのくらい小さく見えるかを

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2023/04/14

親の宗教二世問題と、多産と、文学(結局私は浅いところしか知らないけど)を語ることができる人は少ないと思うから、できるだけ日記を続けたい…というところまで書いて、つまるところ自分の満足で書いているのに違いないのでした。全ての言葉は早い遅いはあるにしろ誰かに書かれる。私は思考の補助線と補助線の記録のために書いている。

身を切るような異質さに震えながら、表面温度を下げた私の皮膚が金属の光を宿すようなそ

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