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おばあちゃんへ、お元気ですか?



お元気ですか?おばあちゃん。
いちご大福、買ってきました。
緑茶🍵もいれたよー
美味しいねー🤤

「ぜりーちゃんはあいかわらずねぇ。
まじめでやさしいねー。
まだあのこと悔んでるとはねぇ、、
あなたが初めて・・わたしの家に泊まりにきたとき。
6歳だったわね。

はじめてのことで緊張もしてたぜりーちゃん。
私もあんまりお料理得意じゃないもんだから、東急デパートの最上階であなたにめいっぱいごちそうしたわよね。

煮込みハンバーグ。いやビーフシチューだったっけ。土鍋でね。」

そうだよ。ビーフシチュー。
おいしかったよ、おばあちゃん。
いろいろ東急デパートを歩いて、お買い物もしたよね。
おもちゃもいっぱい買ってくれた。
はじめてのおとまり、緊張したけど・・わくわくもしたんだ。

でも・・泊まった次の日・・・その朝食で・・
せっかく1人ぐらしのおばあちゃんが・・たくさん炊き立てのご飯、炊飯器で炊いてくれたのに・・・

「そうね。あなたに私は・・ごはんとパン、どっちが食べたい?って確かにきいたわ。
それであなたは元気よく、【パン!!】ってきらきらした明るいお顔で言ってくれた。
あなたはまだ・・それ、ひきずっているんでしょう?
おばあちゃん、ぜりーちゃんがずっと気にしているの知らなかったから・・びっくりしたわよ、本当に。」

だって・・・パン!!って言って、、おばあちゃんの顔、少しかたまったじゃん。
変だなっておもうじゃん!
よくまわりを見渡したら・・・炊飯器・・炊き立てのご飯の音なって・・・どうしよう・・って後悔したの・・・。
でも、もうおばあちゃんは・・冷蔵庫からパンを出して、トースターで焼いてくれてた・・・
あんなにたくさんお米炊いたのに・・おばあちゃん1人で食べきれるはずないのに・・・無駄にさせてしまった・・・って・・あんなに素直になるのが罪悪感でいっぱいになったの・・はじめてだったんだよ・・・
ごめんね、本当に

「もう・・本当にいつも変わらないのね・・笑
あのね。6歳で気を遣っていたのだとしたら・・・それは、おばあちゃんが悪いわよ、おばあちゃんは反省してます。
あなたに気を遣わせ過ぎた。
食べたいもの・・・ちゃんと言えてよかったねって、あなたのなかのあなたに言ってあげなさい。
今のあなたには・・少し戻ってはきたけれど・・・全然足りないわ。
あとね、あなたは私を忘れないでしょう。
だから、それでいいのよ。
焼き鳥のレバーと、からあげと、プリンと、ハンバーグ、今度絶対食べたいから、あげといてちょうだい。」

おばあちゃん、、いっつも食べるもの・・ハイカラだったよね(;^ω^)

「今のあなたは、、自分の本当に食べたいものを食べてるの?
食べたくて食べてるの?
あなたはいつも・・・やさしかったし、今もそうなのよ。
おいしそうにおいしいものを食べているぜりーちゃんの顔をみれば・・おばあちゃんはそれでよかったの。
ね?
だから、おいしいものいっぱい食べなさい。」

また会いに来るね。

「いつでもおいで。そのときは・・アイスクリームもおねがいね。あと、みたらし団子・・よもぎ餅・・・それと。ぜりーちゃんとおばあちゃんの2人でつくったきなこ白玉・・8月のきゅうりとなすより、そっちをあげといてちょうだい。」

おばあちゃんらしいなぁ(;^ω^)
わかったよー。
また来るね☆


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