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《03》 ツインレイ彼と初めてのお散歩デート♡声に強烈に惹かれた話。
いよいよ会う当日!
私は旅行行く前に緊張して予期不安でお腹痛くなったり胃が気持ち悪くなるタイプでね。
行ったら治るんだけどね。この感じが昨日からあって体調悪め。
あぁ散歩しましょうとか言うんじゃなかった。言わなければこんな痛い思いしなくていいのに。
だって旦那以外の男性に会いに行くとか、私にとって初めての未知なる世界で、
どこかいけないことするタブーを乗り越えなきゃいけない恐怖と罪悪感に包まれて自殺行為。
なんだか本当にお腹下してきて、今日大丈夫かなぁ行けるかなぁ、旦那には何て言って出掛けよう、こんなコロナ禍に怪しすぎるし。約束の時間ギリギリまでどうするか悩んだ。
でも、行く!と決めて、彼にお腹の調子がよくないとだけ伝える。
そしたら「電話できる?」と返事来たから旦那には一人で百均に行ってくると嘘付いて、子供も放って家を出た。
何で平日にしなかったんだろう、土曜日に約束しちゃったんだろう、誰に見られるかも旦那と子供と鉢合わす可能性もあるのに。。。
と色々後悔しつつ、でももう出てしまった。
最近、夫婦仲がコロナの影響で旦那が家に毎日居る生活で冷え切っていて逃げ場がなくて限界だった。
それから逃げるかのように家から少し離れた場所に移動して彼に電話を掛ける。
「もしもし。」
彼の声を聴いた瞬間に私は何ともいえない安心感に包まれた。
なんてホッとする温かい声なんだろう。
私は彼の声を聴いて「気をつけて来てね。」と言われたら不安だったけど大丈夫な気がしてホッとして歩いてたら、お腹の調子も不思議と落ち着いてきた。
正直、出逢ったのが衝撃すぎて顔も声もほとんど覚えてなくて。あれ、こんな優しい声の人だったんだ。私にとって、ずっと聴いていたい心地よさがあった。
強烈に男性の声に惹かれたのは、生まれて初めてのことだった。
お店の中に入ってて、てことだったからお店に入ると彼が居ない!料理人が彼?と気付いて彼に電話掛けてくれた。どうやら外に出てるっぽい。
料理人に「なんか雰囲気変わりましたね。」と私を見て言う。
なんかね、彼に逢うのにデートするみたいに洋服やメイクも可愛く仕上げて来ちゃった訳。
可愛いよね、私。出逢った時は服装もボサボサ、メイクもほぼせずで恥ずかしかったからさ。
女の私で居たくて。
旦那の前ではあんまり特別にメイクなんてしないもん。だから雰囲気変わった?って聞かれたのも頷ける。
そんな風に会話してたら彼がお店に戻ってきた。
戻ってくるなり「よし、散歩しよか!」と軽い感じ。私は彼の顔ほぼ覚えてなかったから、あれこんな感じの人だったっけ?
と2ヶ月ぶりに会った彼は服装が華やかでお洒落、キラキラしてるように見えて髪型がパーマ?クルクルしててなんだかチャラくなってる?
お店の外に出て「なんだかチャラくないですか?」とつい言ってしまった。
そしたら「こんなもんや。」「チャラいってどういう意味や?遊び人ってことか。」と言うので「はい。軽い感じです。私は、重いです。」と返すと、「それでいいやん。」と言った。
彼は「こんな会ってていいのか。不倫ではないよな、手を出してないし。」と言うので「はい。そうですね。」とお互いタジタジ怖くて確かめ合う。
「あれちゃうん?産後うつじゃないの?」
彼は突然私にそう言った。
たしかに私は産後の不調でずっとしんどくて会社復帰して1ヶ月で休職を決めてずっとほぼ引きこもりで、と話すと「やっぱり。」と。
初対面の時に悩んで曇ってるように見えたのかな。
お店近くを散歩しながら私の旦那との不仲の悩みや愚痴をずっと否定せずに全部聴いてくれるから安心して話ができた。
人目も気にせず私は彼に話を聴いてもらうことに夢中。今のしんどさをとにかく吐いて出した。
話を色々している途中に彼自ら、
「俺は離婚してるけどな。」と告白。
ほー、バツイチだったのか。既婚者だとずっと思い込んでたけど、独り身だったことを会って初めて知る。モヤモヤしてた謎が全て解けた。
時には「あー、なんか腹立つなぁ!」と旦那の愚痴に同調してくれたり、背中を押すアドバイスをしてくれたり。
そんな風にお散歩してたら
彼が急に「はい。」と腕をどうぞと私に差し上げる仕草をしてきた。
「え!なんか恋人同士みたいじゃないですか!」とビビってると「たまには、ええやん。」と言うから、恐る恐る彼の腕を握ってみた。結婚式でするやつやん!
握ってみるとなんだか悪い感じはしなくて、本当にデートしてるみたいな久しぶりの感覚がちょっと嬉しかった。
「旦那ともこんなこと付き合い初めはしてたんじゃないの?」と言うから
私に旦那に恋してた気持ちを思い出してほしい気遣いでやったのかな。
とか思ったりして。
彼は彼で自ら腕差し出したのに、「え!探偵とか見られてないよな?そんなんなったら俺終わりや。」って差し出してからそんなこと言うし。
私は私で土曜日だから旦那と子供に鉢合わせする可能性もゼロじゃなく、もう
ドキドキザワザワいけないことを共犯してやってる感覚だった。
そんな時に会いに来た私に対して「こわ!」とボソっと言われた。
どこに住んでるか聞くとこの辺の人ではなくて、お金持ちが住んでるエリア名が出てきて(やっぱり、金持ち?)初めて逢った時から豊かなオーラあったし、服装もキラキラ華やかだしやっぱり凄い人なのかなぁと感じる。
彼にふと「なんで離婚したんですか?」と気になって聴いてみたら
「奥さんの母、姑と馬が合わなかった。」
と言っていた。そんなケースもあるのかぁと「まぁ結婚は当人同士だけじゃないですもんね。」と返す。後に本当の真実を知る迄は。
彼に好きな食べ物を聞かれて、言うとお店に行こう!奢ってあげるから。と言われ、半分無理矢理。
今日は胃腸の調子悪いからいい!って断ったけど、彼が料理人にお願いして作ってくれたから少し食べてた。
やっぱり今日は一口で食べ物無理だったから、彼に「食べるの手伝って!」と伝えた。
本当は彼と逢うのに緊張しすぎて食欲さえ喉が通らなくて‥
うぅ恥ずかしい、でもそんなこと伝えられず。
料理人は私と彼が散歩してきた様子を見て「いいなぁいいなぁ、俺も犬と散歩でもして来ようかな。」と羨ましがっていた。
なんかそんな言われてる風景見て、私は恥ずかしいながらニヤニヤしてしまった。久しぶりの恋愛してるみたいで。
彼が料理人に私を紹介した。旦那に悩んでる話を料理人にすると、その料理人は
真剣に私の目をまっすぐ見てグザグサ遠慮なく 痛い所を突っついてくる。
私が会社員辞めて自分で仕事し始めたと伝えると「ハッキリ言って厳しいよ。」と。歌を作って歌ってることを伝えると「それで食べて行こうなんて思ってないよね。」と。
なんなの、この人!怒り口調に感じて「うー、こわいぃ。」と彼に言うと
「本気で幸せになって欲しいからな。」と言う。
私は社会人時代、ニューハーフのショーパブに行ってみたくて行った時、席に居たニューハーフに恋愛相談したら怒り口調で真剣にぶった斬られた苦い思い出があってね。それを思い出した。
当時付き合ってた彼に「好きな人ができた。別れよう。」と言われてショックだったことを相談して同調してもらえるもんだと思ってたら「あなたは併願女。」
とハッキリけちょんけちょんに言われ、落ち込んでると最後には「あなた可愛いんだから!いくらでも可能性ある!」と励ましてくれた。
ニューハーフは男を好きになること自体がハードル高い。厳しく大変な世界で生きる中で、ふわふわ緩く生きてる私に
「あんた、そんなもんじゃないわよ!」
と魂の声が怒り伝えたかったのだろう、後から思えば。
私がオンラインショップやってると料理人に言うと、見せてって言うからショップURL教えると早速見て顔出しや自分で商品作ってるのを見て
「いいんじゃない。頑張ってるやん。」と言ってインスタやってることに気付いて私のインスタをフォローしてくれた。
料理人はどストレートにものを言うタイプだけど、仕事熱心で熱く厳しく優しい人だった。私が動いたことで縁が広がった。
彼は私が歌を歌ってることを知り、「聴いてみたいな。」と言ったけど「恥ずかしいから嫌だ。」かわす。
彼に私が完璧主義なのが苦しいというと、
「完璧ってことは誰かに合わせてるってことやで。」と優しく言ってくれた。
この言葉がすごく印象的で。
優しく尽くしてくれる、旦那にはない部分に触れて自分の父を重ねて当時の私はとにかく誰かに甘えたかったのかもしれない。
その時は彼の言った完璧に対する意味がわからなかったけれど、後からよく理解できた。
彼も料理人も私の的をついてて鋭い。一体、何だこの人たちはと思っていた。
彼は急に大富豪しよう、と突然私に誘いかけてきた。そしたら旦那から電話が鳴ってて、でも出れなくて。さすがにこれ以上外に居るのはまずいと思い帰ると言うと、途中まで彼が送ると言った。
また彼が腕を差し出したから、相変わらずぎこちなく彼の腕を握って歩く。
彼は私にこう言った。
「いつでも俺が守ってやるから。」
と。私はその言葉にホッと安心した。
いつでも相談して頼れる人が居るなんて心強い、有難いなぁと。
彼はコロナが落ち着いたら海外に行きたいと言っていた。どこに行くか聞いたらここかここかと具体的にも決まってるらしい。
別れ際に彼は「またいつでも相談乗るからな。」そしてボソッと、
「もう答えは決まってるんやろうけど。」
と言い、急に私に近づいてきて何するかと思ったらグータッチして「イエーイ!」を求めてきた。ビックリしたぁ、キスでもされるかと思ったわ。妄想激しい 笑
じゃ!また!と別れた。
帰ってからの私はしばし放心状態のまんま、息子の相手をしていた。旦那に留守をお願いした代わりで息子を公園に連れて行った。
旦那は怪しいと思ってたのかもしれないが、「どこ行ってたの。連絡しても電話出ないから心配なるやん。」とただ心配していたようだ。
その日の夜。彼からLINEが来た。
「今日はありがとう♡」「また散歩しようね♡」
ハートマークの連続だったから酔ってるの?ってつい聞いた。「次回はいつにする?」って早速次のお誘い!あれ、なんだか好意的?
私は次回はいつだろうー?しばらくお休みするのでまたタイミング合う時にでも。と適当に素っ気なめで。彼は了解!と。
そしたら次の週に彼から今日は用事ある?って誘われたけど、私は今までの旦那不仲の我慢や彼に会ったドキドキやらで疲れて風邪引いてダウンしてしまって会えなかった。
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