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【連載】アートリトリートとは何か 〜第一回:「都内にいてもすぐに行ける」アートリトリートとは〜

TWILIGHTメンバーの窪田菜美(なみちゃん)です。
私がメイン案内人を務める「アートリトリート」について
インタビューしていただいた記事を、連載でお届けします。

「本来の自分を取り戻す時間」として注目度が高まっているリトリート。

そこにアートを取り入れる意味はなんなのか?
そもそも、リトリートとはどんな時間なのか?

そんな問いにお答えする内容になっています。ぜひお楽しみください^^

【この記事で分かること】
・「都内にいてもすぐに行ける」アートリトリートとは
・なぜリトリートにアートなのか? ~アートは問いの大量製造装置
・おすすめしたいのは「とにかく忙しい人」、その理由
・アートリトリートのこだわり ~日常の延長線上にある自己探究


アートリトリート〜自己探究の入り口~


ーリトリートというと、リフレッシュを目的に自然の中に出るイメージがあります。なみちゃんが行うリトリートはアートを鑑賞し、対話をするということですが、実際にどんなことを行うのか教えていただけますか?

なみちゃん:美術館でアートを鑑賞し、その時に何を感じたのかを入り口に参加者と一緒に対話をしています。
アートを通して、自分の内面と向き合うことを大切なものと考えています。

体験の最後には自分の中に残ったものや感じたもの、持ち帰る問いを言葉や絵で表現するということをしています。

同じ作品を鑑賞しても感じ方は人それぞれですよね。「これは好きだな」とか「これはあまり好みじゃないな」とか。そこから捉え方や感じ方の多様性を実感できます。他の方との見え方の違いから、自分でも気付いていなかった自分を知ることができるんです。
「自分ってこう感じる人間なんだ」、「自分の中にこんな価値観があったんだ」と新たな発見があります。

さらに私たちコーチや参加者からの問いやアウトプットを通じて、ご自身を深める時間にもなります。
中には、別の参加者の意見が自分の抱えている課題やテーマとリンクして、大きな気付きを得てハッとされる方もいらっしゃいました。

ーアートリトリートは「アートを見てリフレッシュをしよう」ということより、問いが持つ力を体験する時間になっているんですね。

なみちゃん:そうですね。私たちTWILIGHTが行うリトリートは自己探究の時間を大切にしています。そして自己探究のための問いも大事なものと考えているんです。

ー対話は他者と行うものだと思っていましたが、なみちゃんのお話を聞いて、“自分との対話”の重要性も感じましたアートが内省するための起爆剤のような役割を果たしているということでしょうか?

なみちゃん:そうなんです。みんなで対話をした後に、参加者の方に好きな場所で、ひとりで過ごす時間を設けるようにしています。他者は自分を映してくれる鏡と言いますが、他者との対話によって引っかかる部分やモヤモヤしている感覚が出てくることもあります。ひとりになって、その感覚をしっかり味わってもらうんです。そうすることで、新たな問いが生まれることもあります。

他者との違いから自分を理解するということですね。
美術館でのアートリトリートから2週間後に対話会もされているとお聞きしましたが、ここではどんなことをされるんでしょうか?

なみちゃん:参加は任意ですが、アートリトリート後に対話会を行っています。
私はリトリートで得た気付きによって、その人が日常をどう変えていくかが大切だと考えています。
気付きを日常に持ち帰った時に、現実とのギャップを感じたり、逆に気付いていなかったけど、現実世界にも良いものが落ちていた!という気付きがあるんです。それを言語化するための時間として対話会を行っています。
日常の気付きから、人生そのものを変えていくことにつなげていけたら良いな、と思っています。


第二回は、本企画の原点である「なぜアートなのか?」という問いにお答えしていきます。

直近では、5/13(土)にアーティゾン美術館にて予定しています。

BGM:「CONTROL」by CAPSULE
https://music.youtube.com/watch?v=SpC9SLYwBYs&feature=share

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