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“小さなdo”דシェア” ―はじめまして―

 はじめまして。
 私は、北海道にある、人口約4,000人の小さな町で、“社会教育行政”という仕事に携わっています。

 “行政”とついていることからもお分かりかもしれませんが、つまりは公務員です。

 もう一方の“社会教育”という言葉はというと、聞き慣れない方も多くいるのではと思います。

 ものすごく簡単に、そして乱暴にまとめるなら、社会教育行政とは、地域住民自らが、地域の課題を解決したり、理想を実現するためのお手伝いをする仕事」です(これについては今後の記事で詳しく触れたいと思います)。

 では、なぜ、そんな“地方の一公務員”がこんな文章を書いているのか、きっかけとこれからについて、簡単にお話ししたいと思います。

どうやったらこの町を盛り上げられるのか

 本来の私の業務は、社会教育行政の中でも、よりアカデミックな分野の専門職で、しかも、役場に入ってからまだ6年目。知識も経験も浅い未熟者です。

 ですが、この短い年月ながらも、社会教育という分野に携わる中で、就職を機に移り住んだこの町が、「3年後、5年後にどうなっていくのだろう」と考えるようになりました。

 さらに、私が住んでいる町が含まれるエリア(“振興局”と呼ばれる北海道の行政区画)では、社会教育行政や、民間・個人などの社会教育的な取組が盛んで、他の市町の社会教育の先輩方や仕事仲間、取組にいつも刺激をもらっています。

 そんな中、
「自分にも何かできることがあるのではないか」
「この町がちょっとでも面白くなるようなことをやってみたい」

と思うようになりました。

 もちろん、これまで何もしていなかったわけではありません。私なりの方法・アプローチで自分の住む町を少しでも盛り上げようと、ほんの少しチャレンジしてきました。
 ただ、根っからの“考えてから行動するタイプ”だったのもあり、ノートに書き止めたアイデアの多くは“アイデアのまま”で終わってしまい、なかなか実行にうつすことができませんでした。

きっかけは「小さなdoから始める」

 この『日本一おかしな公務員』という本を書かれている山田崇さんは、私が尊敬する公務員の一人で、この方を知ったきっかけもまた社会教育行政の仕事仲間を通じてでした。

 この本だけでなく、TED talkや対談などの動画アーカイブを見て、月並みな感想ですが、「こんな面白い取組を、自分と同じ公務員がやっているのか!」と興奮しました。

 「いつかご本人に会ってみたいなぁ」と思っていたところ、縁あって、私が関わる社会教育行政の研修会にお招きすることになり、先日講演をしていただきました(残念ながら、そのときは直接お話しすることはできませんでしたが)。
 講演の内容も素晴らしく、参加者のアンケートの回答を見ても、刺激になったようでした。

 見出しの「小さなdoから始める」も、その山田さんの言葉です。大きなDoをやろうとすると、尻込みしてしまい、結局やらずに終わってしまう。

 「では、私にできる“小さなdo”って何だろう?」となったわけです。

“128時間 / 168時間”の活動

 “小さなdo”を考える際に、「こういうスタンスにしたい」と思った考えがあります。
 それは、

「1週間のうち、40時間は市職員として働く時間ですが、残りは128時間もある。時間外の128時間を使えば、どんな冒険でもできる。」(『日本一おかしな公務員』p8より引用)

 というもので、これもまた先の山田さんからの受け売りです。

 公務員という立場から離れて、気負わず、適度に肩の力を抜くことで見えてくるもの、できることがあるのではないか。

 そんなことから、“小さなdo”は、128時間、つまりプライベートな時間を使ってみようと思ったのです。

私なりの“小さなdo”を ― これからについて ―

 そして、ここ数日、
「私でもとっつきやすい、ハードルを下げに下げた“小さなdo”は何だろうか」
「社会教育に関わる人が、仕事以外の場で、日々の業務で感じていることや、やってみたいことをラフに発信している人はどれくらいいるのだろうか」
「全国にいる社会教育に関わる人や、町を元気にしたいと考える人たちと、アイデアを共有(シェア)し、そのアイデアをよりよいものにしていくことはできないだろうか」
「そのアイデアで自分の住む町やほかの町・地域を元気にすることはできないだろうか」
などとあれやこれやと考えた末に思いついたのが、このnoteを始めることでした。

 こうした“場”は、何も新しいものではないですし、むしろ、「いったい何番煎じなんだ」と思うぐらいです。
 ですが、そうだとしても、北海道の小さな町で社会教育行政に携わる私が、「これちょっと面白そう」とか、「こんなことやってみたい」、「やってみたらこうなった」といったことを書きためていけば、次の何かにつながるのではと思ったのです。

 そうしたアイデアは、拙いものばかりで、夢物語で終わるかもしれません。あるいは、実際にやってみてもうまくいかないかもしれません。
 加えて、ここまで長々と書いてきましたが、プライベートでSNSを使っていても、それほど頻繁に発信をしない私にとっては、こういった文章を書くのも実は得意ではなく、もっと言うと恥ずかしいことだったりします。

 ですが、記録し、共有(公開)することが重要だとも思っています。

 インターネットというテクノロジーによって、私たちは、ごく簡単に様々な人の考え方に触れることができるようになりました。
 おかげで、私と同じような境遇の人、あるいは、立場は違うけど、似たようなことを考えている人が、ネット上に星の数ほどある情報の中からこの記事にたどりつくことができる。「お、何か面白そうなことやってるな」と立ち止まってくれたり、さらには「なるほど、その手があったか!」と思ってくれるかもしれない…世の中に1人ぐらいはそんな人がいるのではないか。だからこそ、「書いてみよう」と思ったのです。

 「こんな“困りごと”がある」、「地域を元気にしたい!」…「でも、どうしたらいいかわからない」

 じゃあ、一緒に考えてみませんか?

 住んでる場所も、仕事も、年齢も、性別も、好き嫌いも、全く違うからこそ、気軽に話せたり、思わぬ視点が得られるかもしれません。

 ひいては、あなたの“小さなdo”につながる(かもしれない)。


 長々と書きましたが、我ながら「で、結局何が言いたいんだ」という文章になってしまいました。ここまで我慢して読んでくださった方、ありがとうございます。

 最後に、「ちょっと面白そうだから話聞いてみたい」とか、「仲間に混ぜて!」とか、「実はうちではこんなことが困っている」とか、「こんなことしてみたいんだけど」と思ったら、いつでもご連絡ください。

 あなたも“小さなdo”を始めてみませんか?

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