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ホラクラシー全社導入までの一部始終をご紹介します!

みなさんこんにちは!
桜の花がちょっとずつ芽吹いてきましたね。組織改善に励むのんにゃんです。

ようやく、社内へのホラクラシーのインストールが一段落ついたので、振り返りたいと思います。

これからホラクラシーを導入していく方々の参考になれば幸いです。

前提

  • 弊社は、元々フラットな組織でした

  • 弊社には、大きく分けて3チーム、「開発」「営業」「バックオフィス」があります

  • 開発ではスクラムを採用しています

  • 組織全体としてOKRの導入を進めています

中心人物が勉強する

去年の3月にタウンWiFiに入り、荻田さん(社長)からホラクラシーの存在を教えてもらいました。入社前のお試し期間中に簡単に勉強してみたところ、私自身もホラクラシーにひどく共感することができました。

入社後、「ホラクラシーを組織に導入する」ことが一つのミッションとなったので、このプロジェクトの中心人物となる私が、まずは注力して勉強することにしました。

特に役立ったと感じる勉強内容を以下に3点記します。

1.本を読む

こちらの本は、まさにホラクラシーを作った本人が書いたものの翻訳です。現状は絶版となっており、価格が上がってしまっています。絶版にした理由は、おそらく内容が古くなってしまっているからだとは思うのですが、ホラクラシーの根底となる思想や哲学に関しては変わらないと思うので、一度は読んでみていただきたいです。

思想や哲学のみならず、(一部古いところはありますが)具体的な実践方法も記してあるので、「ホラクラシーを組織に導入するとどうなるのか」をイメージするにはこの一冊で十分だと思います。

2.記事を読む

日本では数少ないホラクラシーをすでに導入しているLAPRASの島田さんのブログ(※現在は退職されています)です。

ホラクラシーの実践を踏まえて咀嚼し、解説してくれているので、上記の本だけでは見えていなかった部分を理解することができました。

かなり簡潔に要約してくれている記事も多いので、本より先にこちらのブログから読んでもいいと思います。

3.憲法を翻訳する

ちょうどホラクラシー憲法5.0のβ版が作られている時で、まだ日本で翻訳されている方がいなさそうだったため、β版ではありましたが翻訳しました。ほとんど毎日2時間ほどかけて、約1ヶ月半くらいで完成しました。

正直なところ、憲法はかなり長いですし、翻訳すべきかどうか躊躇っていたのですが、今となってはやらなければならない作業だったと感じています。憲法はホラクラシーで定められているルールの全てなので、これを知らずにホラクラシーは語れません。

今では5.0の確定版がリリースされており、日本語に翻訳してくれている人も数名いらっしゃいますが、読むだけで理解できるほど簡単なものでもないのかなと感じています…。

翻訳まではいかずとも、一文一文咀嚼しながら時間をかけて読んでいくことをおススメします。

自分のチームで実践してみる

まずは、私のいる組織改善チーム(全員で4人のチームです)で実践してみることにしました。

とはいっても、憲法を全て実践することは困難だと感じたので

  • ロールの定義をする

  • タクティカルミーティングをする

の2点に絞って運用してみました。ツールはHolaspiritを使いました。

※ ホラクラシーを作っているHolacracyOne社が開発しているGlassFrogというツールもあるのですが、Holaspiritの方が使いやすいです

この後、少し遅れて

  • 戦略を作る

も行いました。

数ヶ月運用してみたのですが、特にデメリットに感じるところがなかったため、他チームでも「ロールの定義」と「ひずみの処理」(※タクティカルミーティングは行わず、ひずみの処理のみです)を行ってみることにしたのですが、こちらは失敗だったと思います。

1ヶ月も経たないうちにみんなから「ひずみ」が出ることがなくなっていき、ロールの定義は形骸化。ホラクラシーを意識している人はいなかったと思います。

敗因としては、ホラクラシーの思想や哲学をしっかり共有する場を設けずに進めてしまったからだと思います。「フラットな組織構造である」という程度のふわっとした内容しか伝えられていなかったため、ロールを定義する意味や、ひずみの感じ方などを理解することができず、実践する意義が見出せなかったのだと思います。反省。

資料を作って、リーダーに知ってもらう

私自身がホラクラシーを好きになり、やる価値があると思ったからこそ導入に励めているのと同様に、リーダーにもなるべく同じくらい共感してもらう必要があると思いました。

私一人では明らかに限界があると思いましたし、本当に全チームで導入できそうかは、私には分からなかったからです。

まずは、資料作りに着手しました。(今後のアップデートはあると思いますが、現状以下で完成しています)

毎週開催されるリーダーのミーティングにて、15分ほど時間をもらって少しずつホラクラシーの説明をしていきました。この段階では、リーダーもホラクラシーに概ね好意的ではあるものの、具体的に実践するイメージは湧いていない状態だったかなと思います。

ただ、まずはホラクラシーをもう一歩踏み込んで知ってもらい、好きになってもらい、今後本格的に導入することになった際に協力してくれる存在になってくれたらと思いました。

全社に向けたホラクラシー勉強会をスタート

組織編成をする動きが去年末に始まり、それと一緒に改めて「ロール」の定義を全社的に行うことになりました。同時に、営業チームとバックオフィスチームでは、タクティカルミーティングも実践することになりました。
スクラムを採用している開発チームは、ロールの定義に留めることにしました。

前回の失敗を活かし、このタイミングできちんと一人ひとりがホラクラシーの思想や哲学まで理解できるよう、ホラクラシー勉強会をスタートしました。

開発チームのメンバーは任意で、それ以外のメンバーには以下の勉強会に参加してもらいました。

勉強会の内容

勉強会は全4回、各1時間ずつです。使った資料は上記と同様で、カリキュラムは以下です。

第1回:資料p12まで

  • まずはホラクラシー全体像を知ろう!

  • とっても大事なロールの概念を理解しよう!

  • 自分のロールを定義してみよう!

    • その場で一人ひとり、自分のロールを一つ例に出して「目的」「領域」「責務」を考えて書き出してもらい、それを私が添削しました

第2回:資料p13 - p23まで

  • ロールの復習

  • ひずみを理解しよう!

  • ロールの義務を知ろう!

第3回:資料p24 - p36まで

  • ロール・サークル・ガナバンスの関係性を理解しよう!

  • サークルレップ・セクレタリー・ファシリテーターを知ろう!

  • タクティカルミーティングってどうやるの?

  • サークルリードの役割と戦略を知ろう!

第4回:資料p37 - p40まで

  • ロープレをしよう!

    • シェアハウスに例えて、タクティカルミーティングのロープレをしました

    • 実際にHolaspiritを使いました

最後のロープレは好評で、これにより「なんとなくしか分かっていなかったことが理解できた」という声をいただきました。

また「ひずみ」の出し方が間違っている場合など、私自身も指摘しやすかったので、実際の仕事内容とは切り離したロープレはオススメです。

スクラムを採用している開発チームに関しては、ロールの定義だけ行うため、上記のボリュームの勉強会は開催せず、15分ほどで以下を説明しました。

  • ホラクラシーの概要(資料p3 - p6)

  • ロールの理解(p8 - 12)

  • サークル・ロール全体像の理解(p26)

  • Holaspiritでのロール修正方法

開発チームにおいては特に「暗黙の期待を抱かない / 抱かれない」という考えに共感してくれる人が多い印象で、私が想像していたよりもみんなホラクラシーを受け入れてくれました。
きちんと説明したことで、ホラクラシーやロールへの理解が深まり、ロールの定義をする際も活発な議論が起こりました。

おわりに

ホラクラシーの勉強を始めてちょうど1年、ようやくスタートラインに立てました。

今後は、この辺りが課題になりうるかなと思います。

  • ホラクラシーが形骸化しないこと

  • サークル毎に独自のルールが出来上がりすぎないこと

  • スクラムやOKRとの共存

まだまだ胸を張って「ホラクラシーを全社導入している!」とは言いづらい状況ではありますが、前進できていることは間違いないのではと思っております。

ホラクラシーの導入に励んでいる企業さんとは、ぜひ小さなことから大きなことまで相談してアドバイスし合いたいと思っております!
ツイッターでぜひ→@holacranyan

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