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ファミコンゲームの商標登録15選&私の思い出(中編)

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。
(前回、このお馴染みの挨拶文を忘れていました(笑))

さて、前回の記事では、「ファミコンゲームで商標登録がされているものを紹介しつつ、そのゲームに関する私の思い出話を語ってみよう」という企画の前編として、現在も商標登録がされている5タイトルを紹介しました。

今回の記事では、その中編として、現在も商標登録がされているタイトル(と私の思い出話)をさらに5つ紹介したいと思います!

なお、この記事からご覧になられて、「そもそも、商標登録とは何ぞや?」となっている方は、前回の記事にある「本編に入る前に ~商標登録について~」を、ぜひお読みいただければと思います。

・ファミコンゲームの商標登録&私の思い出(中編5選)


以下でご紹介するのは、現在も商標登録がされている5タイトルです。
なお、商標登録については、「家庭用テレビゲーム用プログラムソフトを記憶させたROMカートリッジ」の商品が含まれる商品分類(類似群コード)「24A01」が含まれるものをピックアップしております。

6.「DOORDOOR」


登録4798680号


登録日:2004/08/27
権利者:株式会社スパイク・チュンソフト

「電子応用機械器具」(11C01 11C02)の商品分野では、株式会社スクウェア・エニックスが「DOORDOOR」(1987年登録)と「ドアドア」(1988年登録)を、現在も商標登録しています。元々はパソコンゲームだったというのが理由かと思われます。なお、株式会社スパイク・チュンソフトは、当時の開発者の方の会社のようですので、商標登録については商品分野によってスクエニと棲み分けがされたのかもしれません。

<ドアドアの思い出>
カラフルな帽子をかぶった可愛らしい謎のキャラクターが、ドアを開けて敵キャラを中に誘い込み、うまく入ったらドアを閉めて敵を倒すというアクションゲームでした。

このゲームを初めてプレイしたのは、親戚の家だったと思います。一度聞くと耳から離れなくなるBGMと効果音が、非常にインパクトがあったのを覚えています。あと、最初の1面がやたら簡単で、2面から突然それなりに難しくなる落差があったのをよく覚えています。

ちなみに、このゲームも今年、ブッ〇オフのレトロゲームコーナーで買ってきてプレイしました(笑)。アクションゲームではありますが、頭を使うパズルゲーム的な要素もあるので、奥が深くて、今やっても本当に面白いです。

ただ、コンティニューができないこともあり、今の老いた私の体力と集中力では10面くらいまでの到達が限界でした。全50面くらいまであるらしいですが、はたしてクリアできる人はどれくらいいるのでしょう?

このゲームをやった後、無性にドアを開けたり閉めたりしたくなるのは、多分私だけではないと思います(笑)。もし、会社などでムカつく上司や先輩がいたら、ぜひ会議室のドアを開けてあげて、彼らが中に入ったらドアを閉めてドアドア気分を味わうとスッキリするかもしれません(苦笑)。

7.「桃太郎伝説」


登録6488040号


登録日:2021/12/17
権利者:株式会社コナミデジタルエンタテインメント

もっとも古くて1990年に商標登録をしたものもあったようですが、こちらは更新がされずに失効しています。更新ではなく、再度、新しい登録をするという戦略だったようです。現在の登録は、その最新のものと言えそうです。

<桃太郎伝説の思い出>
桃太郎がイヌ、キジ、サルの3匹のお供を引き連れ、鬼や鬼のボスのエンマ大王をこらしめに行くというRPGでした。

最近の若い人たちは、現在もシリーズが続いている「桃太郎電鉄」は知っていると思いますが、この「桃太郎伝説」の方が実は先なんですよね。このゲームは、当時大好きで相当やり込みました。

前回ご紹介した「妖怪道中記」と同様に、このゲームにも「お色気要素」があるのは有名な話です。具体的には、「女湯」に入れるというものなのですが(笑)、その後のシリーズでも毎回おなじみのイベントになっていた記憶があります。「女湯」のグラフィック見たさに、とりあえず「きぼうのみやこ」までは頑張ったという健全な小学生男子は、おそらく少なくないことでしょう。あと、ギャグ要素が多い敵キャラやシナリオも楽しかったです。個人的には、ファミコンで好きなRPGのベスト5には入るゲームだと思います。

ちなみに数年後、テレビアニメ化もされました。
オープニング曲の「桃変化で行こう!」は、かなりインパクトのある曲で気に入っていて、カセットテープも買って大事に持っていたと思います。今でも、カラオケでたまに歌うことがありますね(笑)。そういえば、アニメではゲームに出てこない「竜神太郎」というキャラクターが登場していましたね。

なお、ファミコンでは「かぐや姫伝説」というゲームも発売されていますが、この「桃太郎伝説」とは何の関係もなく、メーカーもゲーム内容もまったく違うのは有名な話です。

8.「けっきょく南極大冒険」


登録4675333号


登録日:2003/05/23
権利者:株式会社コナミデジタルエンタテインメント

元々、1990年に登録された古いものもありましたが、2010年に更新されず失効しています。更新ではなく、再度、新しい登録をするという戦略だったようです。

<けっきょく南極大冒険の思い出>
ペンギンの主人公が、氷の大地で障害物をかわしながら、制限時間内に目的地を目指すというアクションゲームでした。登場人物は、基本的にペンギンとアザラシと小魚(?)くらいです(笑)。

このゲームは、小1くらいの頃に、近所の仲の良かった友達の家でよく遊びました。のびのびしたゲームの雰囲気とは裏腹に、かなりシビアな制限時間があって、当時はなかなか難しかったという記憶があります。アクションゲームというよりは、レースゲームに近いかもしれません。ただ、操作がシンプルなので遊びやすかったというのはあります。

このゲームも、今年ブッ〇オフのレトロゲームコーナーで買ってきて、何度もプレイしました(笑)。今やってみると、当時のイメージよりも簡単に感じましたね。最初のプレイで1周目までクリアできてしまいました。というか、アザラシが出てきすぎじゃないですか?(笑)

今年は個人的に大変悲しい出来事があったのですが、ちょうどその直前にこのゲームで遊んでいたこともあり、今にしてとても思い出深いゲームとなりました。感謝。

9.「スタ-ソルジャ-\STARSOLDIER」


登録2068287号


登録日:1988/07/22
権利者:株式会社コナミデジタルエンタテインメント

実に、約35年間も商標登録が維持されています。

<スターソルジャーの思い出>
自機の戦闘機を操作して、敵を打ちまくる縦スクロールのシューティングゲームでした。敵を倒した時の「プシャ!」みたいな効果音が、何だか爽快だった記憶があります。

このゲームをプレイした頃くらいから、コントローラーのボタンを連射するのが周囲で流行りだしたように思います。おそらく、「1秒間に16連射」で有名な高橋名人をメディアでよく見かけるようになったのも、このあたりの時期ではなかったでしょうか。もしかしたら、私がそれまで名人を知らなかっただけかもしれませんが・・・。

私も、友達と競うように連射の練習に明け暮れたのを覚えています(笑)。私は、ボタンをダダダダダダと押す連射ではなく、左右にガリガリこするスタイルで連射をやっていました。ツメが割れて血は出るわ、コントローラーの保護フィルムみたいなのが剥がれるわで、今にして思えば、なんであそこまで必死になっていたのだろうと思います。なんか、指に絆創膏をグルグル巻きにして学校に行った記憶があります(笑)。

連射といえば、10秒間で何連射できるかを測定できる「シュウォッチ」という玩具がありましたね。これもしっかり持っていました。というか、今もまだ持っています(笑)。

先日、35年ぶりくらいにこれを引っ張り出してきたのですが、おそらく当時から電池が入ったままであることに気付き、「ああ、これはもう液漏れとかでヒドイ状態になっていて動かないかもな・・・。」と思っていたのですが、電池ブタを開けてビックリ、入っていたボタン電池は、まったく液漏れなど起こしておらず、キレイなものでした。

さすが、当時の「Made in JAPAN」の品質はすごいなと感動しましたね。
で、電池を入れ替えたら、バッチリ動きました。

そういえば、バッテリーバックアップのゲームカセットって、内部にボタン電池が入っていて、これのおかげでデータのセーブができるみたいですが、今でも普通に動作していますよね。ということは、約30~35年前のボタン電池が、いまだ生きていてしっかり働いているってことですよね?これって、すごいことなのではないでしょうか。

ここ10年くらいに買った電池なんて、未開封でも液漏れしていたりするものもある中、当時の日本製品の品質の高さというのはやはりすさまじかったなと、実感します。

10.「SONSON」


登録5197570号


登録日:2009/01/16
権利者:株式会社カプコン

ファミコンで発売されたのは1986年ですが、「家庭用テレビゲーム用プログラムソフトを記憶させたROMカートリッジ」の商品が含まれる商品分類(類似群コード)「24A01」における商標登録は、どうやら2009年までなかったようです。

<SONSONの思い出>
西遊記をモチーフにしたゲームで、主人公の孫悟空が敵を倒しながら天竺を目指すという、横スクロールのアクションゲームでした。

上下5段くらいのフィールドを、チョコチョコと登ったり降りたりしながら進んでいくので、動きを器用にこなさなければならず、なかなか難易度が高かった記憶があります。当時の私は集中力が続かなくて、せいぜい15分くらいのプレイが限界でした。

ところで、「ドラゴンボール」もそうですが、当時はなぜか「西遊記」をモチーフにしたゲームなどが流行っていたように思います。そういえば、レジェンド的なクソゲーと言われている(?)「元祖西遊記 スーパーモンキー大冒険」というゲームも当時ありましたね。その少し後になるかと思いますが、ファミコンでは「中華大仙」とか「西遊記ワールド」といったゲームもあったように思います。

今にして思えば、なんであんなに「西遊記」が流行っていたのでしょう?
最近の若い人たちって、そもそも「西遊記」って知っているのかな・・・。

というわけで、今回も中編として、現在も商標登録がされている5タイトルを紹介しました。次回は、元々は商標登録されていたけれど、現在ではすでに失効してしまったという5タイトルを紹介します!!

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