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構造デザインの講義【トピック6:用途と構造のデザイン】第3講:展望空間の構造とデザイン(1)

高層構造と耐振動の技術で作る観覧車の関係

東京理科大学・工学部建築学科、講義「建築構造デザイン」の教材(一部)です



観覧車の構造とデザイン

観覧車は、高いところからの眺望と、回り続ける観覧車、そして遊園地の顔としてのデザイン性も求められます。
そこで、高層構造、耐振動機構、耐風構造などの、構造技術を見ることができます。

観覧車とタイヤのアナロジー
中心のハブとスポークにより、リムを支持する
(写真:Pixabay, https://pixabay.com/ja/)
葛西臨海公園の観覧車
スポークに相当する部位にトラスが組まれて、構造が安定している
東京ドームシティーのビッグオー
観覧車を貫通するジェットコースターの通路として、ハブが存在しない構造
下部構造がリムを支える大胆な構造形式
ラスベガスのハイローラー
ハブから放射状に広がるテンション材

ロンドン・アイ

ロンドンのテムズ川沿いの観覧車、ロンドンアイは、2000年、ミレニアム・プロジェクトの1つとして建設されました。
大胆な構造システムにより、唯一無二の構造デザインを見ることができます。

大胆な構造システムの観覧車は、多くの人の目をひく唯一無二の構造
(写真:Pixabay, https://pixabay.com/ja/)

支柱とバックステイによる構造システムは、吊り橋の原理を大胆に飛躍させたものになっています。
敷地の特性に合わせた構造は、唯一無二の構造体を実現し、観光資源となりました。
左右非対称の観覧車から、構造とデザインを学ぶべきポイントはたくさんあります。

(写真:Pixabay, https://pixabay.com/ja/)

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