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長男の就職#THE NEW COOL NOTER 賞

長男の就職先が確定した。

貰っていた内定先のうちどちらにするかはっきり返事をしないまま数週間が経っていた。

今年の春からいくつもの会社へエントリーシートを送って、何度も落とされその度落ち込んでいた。今まで真剣に自分のことについて掘り下げて考えることもなかったろうし、どんな仕事がしたいのか考えたこともなかったろう。何度目かの面接を受けながら結局落ちることも多々ありもうどこでもいいから採用通知が欲しいと言い出してもいた時に内定を貰った。

その会社に就職すると思っていた。

現に途中まで進んでいた他の会社には全て断りを入れたから。


本当にそれで終わりでいいの?

特段内定先に不満は無かったのだがおそらく就職すれは彼は家から離れ永くひとり暮らしを始めるだろう。全国に事業場があるが、一度配属されると10年はその場にいるといわれたらしく東京は多分ないと本人はいう。

どちらかと言えば自立していない子なのでこれを機会に外の空気に触れることも大切だと思う反面一抹の寂しさがあったことは否めない。

なんとなく私が言ったからか。もう一度まだ受けられる職場を見つけてこれで最後の就活とすると言う。

同期になる人もみな関西の人たちばかりで少々不安だったのかもしれない。


最後の就活先の合否はあっという間に決まってしまった。

余りにあっさりと採用されたので大丈夫なのか?と思ったが離職率も低く待遇も公務員に近いらしく同じ会社でずっと働きたいと希望する長男には条件がピッタリだと言える。

ただひとつ、給与の面で永くいても上がらないのではないか?と思っているらしい。
長男は主人や私の働き方を近くで見て忙しすぎる働き方は嫌だと思っている。

働くことをその様に捉えるのかと少々がっかりした。確かに働くことは大変で子供相手に愚痴も言ってしまう。それが悪かったのか?

息子たちももう大きくなっているし多少の愚痴は許されると思ったのだがそれは私の甘えだったのかもしれない。

仕事をするのは大変なこととだけだと思われてしまったのかもしれない。

そんなことはない。

私はいくつもの部署を渡り、仕事の内容も変わってそのたびに一から始めることになったけれど、それでも新しく色々なことを覚えるのは楽しいし、大変なことでも出来る様になっていくのは嬉しい。そのことが認められて些細なことでも任せて貰えるのが嬉しかった。

例え会社の一本のねじみたいな存在だとしても嬉しいのだ。

息子もいつかそれに気がついてくれたらと思う。どこに勤めようと年収だけで測れることばかりではない。

働くことでそれ以上に色々なことを学び沢山の人と出会い沢山の想い出が出来た。それが今の私を創っている。


先に採用をくれた会社に断りの電話を入れた時ちょっと相手が残念そうだったと感じたらしい。自分もちょっぴり寂しかったという。

何度も面接を経るたびに同じ担当者とやり取りをして気心も知れたからなのかもしれない。

相手としては京都までの旅費を出して採用してやったのに断りやがってと思っているのかまたどこかで補充をしないとならない訳で今更感もあったのかもしれない。

結局行くとなった会社はその場所しかないのでずっと今と同じ電車に乗ることになる。(もちろん所帯を持ったらどこかほかに行くとは思うが)

彼はこれから学んできた時間より永くを同じ場所で過すことについてまだそれほど深く考えていないのだろう。

人はいつもいくつかの分岐点を自ら選んでいく。

意識していなくても、流されているだけにみえても…。

金木犀さんの記事を読んで早速投稿してみました。
これでいいのか?よく分からないですが。取りあえず参加することに意義があるかと…。参加しても良いのなら~という感じではありますが。
場違いならすみません。


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